映画感想 - スリザー(2006)
スリザー
★★★★★
【あらすじ】
シカ猟解禁の前夜祭で盛り上がる田舎町の森の奥に、謎の宇宙生命体が飛来。街の有力者グラントが偶然そこに通りかかったが運の尽き、そのナメクジのような生命体が体内に入り込んで寄生してしまう。その後グラントの様子がおかしくなり、行方不明事件が相次ぐ。不審に思った妻のスターラは、幼馴染の警察署長ビルの力を借りて捜査に乗り出すが、グラントはすでに変わり果てた姿になっていた…!
【感想】
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督の、監督デビュー作。めちゃおもろい!!ナメクジ生命体の宿主となってしまったグラントを起点に、どんどん町を侵食していく過程がテンポが良く、寄生後のビジュアルもめちゃくちゃ気持ち悪い上にシッカリとカメラにおさめてくれるのがとてもうれしい。
あばばばば(中盤でもうこうなる)
「エイリアンに体を乗っ取られる」「町中寄生された人間であふれる」「エンドクレジット後でまだエイリアンは潜んでいることが分かる…」的なありがちなホラー設定をこれでもかと乗っけつつ、散らからずシッカリまとまってエンタメの見本みたいになっていて、これが評価されてそのうち「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の監督も任されるまでになるって感慨深いですね…。
中盤、一気に産まれたナメクジ生命体(産まれ方も死ぬほど気持ち悪くて超必見)が女の子のお風呂の中に入っていくというめちゃめちゃお約束のシーンも!さらにこのエイリアンは一つの記憶を共有していて、この女の子が寄生される直前にそれまで数々の星を侵略してきたんだという記憶が植え付けられるシーンが入るんですよね。ギリギリで寄生を回避するんだけど、そうすることでこの子経由でビル達にも見てる観客にもエイリアンの背景が自然に説明されるのもとても良かったな。
ゴア描写もふんだんに散りばめつつ、むっちゃ面白い仕上がりになっていたので、是非ともご覧ください。例によってNETFLIXにあります。
【予告】