映画感想 - サウスポー(2015)
サウスポー
★★★★☆
【あらすじ】
過激なファイトスタイルで次々と相手を沈めてきたプロボクサー、ビリー・ホープは美しい妻と素直な娘、そして敏腕プロモーターやスタッフ(ギャングみたいな奴ら)に囲まれ何不自由なく過ごしていたが、とあるパーティーで次期対戦相手候補エスコバルの挑発にまんまと乗ってしまい、大乱闘。そしてエスコバルの兄弟が持っていた銃の流れ弾が妻に被弾し、死んでしまう。
そこから人生に暗雲が立ち込め、ストレスが募った挙句に次の試合でレフェリーに頭突きをかまして1年間の謹慎処分。さらにそこから自殺未遂などの自暴自棄に陥った結果、裁判所から娘を施設に預けさせる命令が下った。金も無いので豪邸も売り払い、プロモーターも離れて、気づけば全てを失ってしまった…。そんな中、かつて一度だけ自分を苦しめた対戦相手のトレーナー、ティックのもとを訪れ、唯一の家族である娘のためにもう一度やり直す決心をする…頑張れビリー・ホープ!な話
【感想】
ビリー・ホープを演じたジェイク・ギレンホールがまじでやばすぎるという一言に尽きる最高のやつ。
その前に出演した社会派サスペンス・スリラー「ナイトクローラー」ではサイコパス役でこんな棒みたいな体だったのに
何この体…ヤバすぎ…。8ヶ月にも及ぶ鬼のようなトレーニングで仕上げたそうです。役者として一直線かいっっっっっこの姿勢っっっ!結果、100の幸せ期からマイナス100億兆のドン底期、そしてそこからようやっと30ぐらいまで戻す復活の過程をめちゃくちゃソウルフルに演じきって、こちらも魂を揺さぶられるような深い感動と爽快感を味わうことができましたよね。ストーリー自体はラスト10分のどんでん返しみたいなのは無くてめちゃ王道を突き進んでるけど、その「王道」を極限まで洗練させたような仕上がりで見る価値ありすぎ〜と思いました。
タイトルが「サウスポー」にも関わらず、ビリーは右利きだし左ストレートが必殺技っていうわけでもないのがキモ。それなのにこのタイトルをつけているのがとても良かったな…。最後の試合見てたら分かると思うけど、過去の自分を捨てて新しく生まれ変わろうという強い意志が込められていたのではないでしょうか。違ってたら教えてください。
↑ここまで来るのに、どれほどの苦難の道があったか!最後は清々しい気持ちになれるのでオススメです。しかし、自分の短気な性格が災いして奥さんを死なせるってどれだけ後悔してもし足りないよね。自分に置き換えたとしたら間違いなく自害してるわ。そこまでキレないでくれ。
【予告】
【格闘技関連】
究極的面白さ
【ジェイク関連】
至高的面白さ