映画感想 - ダークレイン(2015)
ダークレイン
★★★★★
【あらすじ】
未曾有の豪雨によりバスステーションで足止めを食らった男女がいた。双子が産まれたので早く病院に行きたい男、夫とケンカしてしまった妊婦、学生運動に参加する学生、謎の言語を話すシャーマンのババア、2週間後に定年する券売係のジジイ、ステーションに住み込みで働いている女、そして病気の息子をもつ母。
いつまで経ってもバスが来ないどころか、何故かステーションから出ることすら出来ない。次第にイライラが募ってわちゃわちゃが最高潮に達した時に、とんでもない事態が巻き起こる〜〜〜!
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2017」にて。無限ループ地獄におちいった人々のとんでもない因果関係を描いた「パラドクス」のイザーク・エスバンの長編二作目。「パラドクス」でやばすぎる映画が爆誕したな…と思ってたんですが、こちらの「ダークレイン」もマジで果てしなくとんでもない話でした…メガトン級のおもろがまたしてもメキシコからやってきたでホンマに…。中盤以降の展開がマジで誰も見たことのない世界だったので、絶対にネタバレせずに見ていただくことを推奨いたします。ここにもネタバレは書きませんので。信じてくれ…!
バスステーション内だけで展開するワンシチュエーションものながら、序盤からまじで「早くバス来てくれ…」と思わずにはいられないぐらい嫌なことが畳み掛けてきて早くもモヤモヤとした不安が立ち込めていくんですよね。コントラストが薄く色がほとんど無い世界ながら不安感を煽る演出がまたお見事で、さらにスペイン語というほとんど聞いて解読できない言語でさらなる異界に放り込まれたような怖さなどが積み重なる!そのころにはもうこの謎の世界から目を離せなくなって、そして満を持して中盤に起こる「とんでもない事」が起こったらもう途中退室、まばたき一切できなくなります。ほんとにすごいもん見たわ…。すみません、何も言ってないに等しいんですけど、本当にネタバレしないで見に行ってほしいんです!!頼む!予告みたらめちゃめちゃ安っぽいけど、びっくりすることは必至!
ちなみに、今の新日本プロレスが好きな人だと、劇中の全く分からないスペイン語の中で唯一「トランキーロ!」だけは完全に聞き取ることが出来ます。
【見てもいい予告】
【こっちも最高潮に面白い】