にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - 屍憶 -SHIOKU-(2015)

f:id:chicchi0411:20170507233624j:plain

屍憶 -SHIOKU-

★★★★☆

 

【あらすじ】

TVプロデューサーのハオPは恋人イーハンとの結婚の準備と本業の間に挟まれてめちゃめちゃ多忙であった。そんな中、取材で台湾に伝わる監修「冥婚」の存在を知る。なんでも若くして未婚で死んでしまった女性を弔うために、その死んだ女性と生きた男とで結婚の儀式を行うというものだった。きも〜。で、そんな取材を続けたハオPは、いつしか冥婚らしき悪夢にうなされるようになってしまった。なんで…?それとは別に、女子高生のインインも16歳の誕生日を迎えた日からなんかやけに霊的な存在が見えるようになる。この因果関係、いったいなんなん…?

 

f:id:chicchi0411:20170508001232j:plain

 

【感想】

「冥婚」を題材にした日本と台湾の合作ホラー。プロデューサーに一瀬隆重を迎えたので、Jホラー的なジメジメ感が強い力作であった。着飾った死者の雰囲気や冥婚の儀式も不気味だし、ドッカンドッカンびびらすようなものではなくとにかく陰湿で秀逸な描写が続いていったので、よくよく振り返ると近年のJホラーより格段に面白い印象はあったかな。

 

「冥婚」とは、若くして死んだ女性を弔うために、生きた男性と無理矢理結婚をさせるという台湾、中国、日本にも伝わる慣習。男の選び方がまた残酷で、女性の遺品や頭髪などを入れた赤い封筒を道ばたに置いといて、拾ってしまった男と…という感じ。怖いよ!でもこの慣習知ってたら拾わんとこってなりそうだけどね。あんまり知られずに伝わっていったのかな。

 

f:id:chicchi0411:20170508002019j:plain

 

時間軸はハオPと女子高生のインインのパートの二つが交差していくパターンで、細かい伏線をちりばめて最後に回収していく流れはなかなかハッとさせられる展開でよかった。携帯がテーブルの下に落ちているとか、本当に何気ないところにも意味があったのにいっさいの違和感なく出してくるので巧みです。そんな感じでなかなかの「良さ」なので、おすすめです。

 

【予告】