にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - トレイン・ミッション(2017)

f:id:chicchi0411:20180228164435j:plain

トレイン・ミッション

★★★★☆

 

【あらすじ】

保険屋のマイケルは、真面目にコツコツ働き息子を大学に行かせようと必死にお金を稼いでいたのだが、ある日突然何の前触れもなくリストラを言い渡される。そんな…こんなに会社に尽くしてきたのに…金…。刑事時代の旧友がお金を貸すぞと提案するものの、そんなかっこ悪いことはできないと突っぱねる。途方にくれながら帰路につくためにいつもの通勤電車にのると、とある女が話しかけてきた。

 

f:id:chicchi0411:20180228165133g:plain

 

女は突然マイケルにある提案を持ちかける。それは「この電車の乗客100人の中から、我々が探している人物がたった一人だけいるので特定してほしい。できたら10万ドルあげる。家族の命は…あなた次第」というもので、いきなり過ぎるし無茶だし現実味が全く無いお題だった。しかしトイレのダクトから出てきた金、そして別の乗客から渡された妻の指輪、そして電話してはいけないというルールを破ったために代わりに殺された友人。全てがつながりただ事ではないことを確信する。果たして終着駅に着くまでの90分以内に、特定することはできるのか…?

 

f:id:chicchi0411:20180228165749p:plain

 

【感想】

リストラされたリーアム・ニーソンが電車の中でめちゃめちゃ頑張る話で「フライト・ゲーム」「アンノウン」とタッグを組んだジャウマ・コレット=セラ監督の新作。話の体裁はフライト・ゲームに似ていたけど、こちらも負けず劣らずな良作です。緊迫に次ぐ緊迫の連続と、謎が謎を呼ぶ展開、背後に散らつく全てを操る黒い影と、非常にスリリングに描いてくれて、見てて飽きさせないのがお見事。リーアム・ニーソンもそろそろジジイになってきたのにアクションめちゃめちゃ頑張ってたよ。誰が怪しいとかの予想はある程度当たるものの、見せ方がかなり巧いから、あまりその辺は気にならなかったかな。

 

f:id:chicchi0411:20180228170451g:plain

 

リーアム・ニーソン、今回は保険屋と言いつつ「元刑事」という超ご都合主義的な設定によりどんどん人物を特定していく推理力と、そもそものフィジカルの強さや状況判断力に優れていて、事件をリーアム力(りょく)で解決していくれるのがまた素晴らしいんですよ。幾度となく絶体絶命をギリギリでくぐり抜ける姿は最早おなじみ…安心感さえある。でも基本は家計が切迫している保険屋で、突然クビになって家族になんて言おう…これからどうしよう…というような人間臭さも描かれていて、完全なる超人でないところもまたバランスが良かったですね。アクション、スリル、ミステリー、いいバランスでした。おすすめです。

余談ですが、刑事時代の相棒が「インシディアス」の霊媒夫婦の旦那さん(爽やかイケメン)、通勤電車で仲良くなったじいさんが「ブレイキング・バッド」の用心棒マイクでした。このキャスティングも良。

 

【予告】