映画感想 - 鋼鉄の雨(2017)
鋼鉄の雨
★★★★☆
【あらすじ】
北朝鮮でクーデターが発生。「鋼鉄の雨」と呼ばれるやばい兵器がとある工場に降り注ぎ、北のトップである「委員長同志」が意識不明の重傷を負ってしまう。クーデターを阻止しようとしていた北の工作員チョルウは、委員長を救出し辛くも南の韓国へ脱出。しかしこのクーデターがきっかけで、南北の緊張感は爆裂。今にも戦争がおっ始まろうとしていた。工作員チョルウは、韓国潜伏中に大統領側近の外交官チョルウとバディを組み、戦争を阻止してクーデター首謀者を突き止め、さらに委員長を無事に北に帰せるのか!?
【感想】
攻めまくったNETFLIXオリジナル映画。ここで登場する「委員長」、顔がしっかり見えずセリフも無いんだけど、その体型や敬愛のされ方や「将軍様〜!」と呼ばれるなど、完っっっっっっっ全にあの人なんですよね。そして「北朝鮮と韓国の戦争勃発寸前」という重々しいテーマ…!
と思いきや、緊迫感はありつつもカーチェイス、近接戦闘、ポリティカルサスペンスとあらゆるエンタメを詰め込んだ良作で、あっという間の2時間でした。タイトルにもなってる兵器「鋼鉄の雨」が降り注ぐ虐殺シーンはマジでシャレにならないやばさがあって、非常に鮮烈。こんなこと明日にも起こりそうな情勢である中でよくこんな映画作れたな〜という感じで、NETFLIXオリジナル映画の攻めの姿勢を感じられるやつでした。
ひょんなことからバディを組むことになった二人のチョルウはチョン・ウソンとクァク・ドウォンは「アシュラ」でも共演しており、息はバッチリ。気難しい工作員と陽気な外交官という対比もベタなバディ・ムービーの定石をしっかりとなぞっていて即席ながら見てて楽しいですね。二人で冷麺をすすりまくるシーンは特に良い。
【予告】