映画感想 - 恐怖の報酬(1977)
恐怖の報酬
★★★☆☆
【あらすじ】
南米奥地の油井で大火災事故が発生。消火するためにはあえて爆弾をぶつけた衝撃での鎮火しかない!ということで少しの衝撃で爆破するニトログリセリンをどっさり積んで300kmの悪路を突き進むミッションを課せられたのは、犯罪に手を染め祖国を追われて流れ着いた身の上も国籍もバラバラな4人のならず者だった…な話
【感想】
恐縮ながらこの映画の存在は全く知らずだったんですが、公式サイトに書かれてあった「巨額予算で2年かけて制作するも同時期に公開されたスターウォーズに食われてコケた」「日本では監督に無断で30分カットされた版しか流通されなかった」「40年の時を超えて監督自ら権利関係を何とかして完全版を作った」という不遇さが気になって見てみました
率直にいうと、余りにも凄すぎて笑っちゃいました。何だねこれは!?ジャケにも描かれているこのグッッッラグラの吊り橋をどでかトラックで渡る場面、もはや今の時代でも誰も撮ろうとは思わないでしょ!今ではすごいアクションもCG加工してるんだろうなって思ってしまいますが、これは正真正銘のマジ撮影ってことを考えるとさ…。ずっと口開いちゃったし、危ういシーンでは後ろから「あっ!」ていう観客の声も聞こえるほど、40年前とは思えないやばすぎるインパクトでした。しかもこのシーンは意外にも中盤に用意されていて、そこをクリアしても様々な関門が待ち受けてるという本物の地獄に放り込まれたような絶望感。撮影時、絶対何人か死んでると思うんだけど…
ただ、橋のシーン以外は激烈に退屈でかなり眠たくなるのが正直なところ。クラシカルな映画なのであんまり悪く言いたくはないんですが、こちらの橋のシーンダイジェスト版だけ見れば問題ないかと思います。マジですごいから見て…