映画感想 - 鑑定士と顔のない依頼人(2013)
★★★★☆
【あらすじ】
凄腕鑑定士ヴァージルは、クレアという令嬢から自宅にある数々の美術品を競売にかけて欲しいという依頼を受ける。しかし彼女は人に会うのが苦手な「広場恐怖症」というわけのわからん奇病を患っており、ヴァージルとの会話も電話や扉越しに行われていた。やがてヴァージルはクレアのその姿に興味を持つが…な話
【感想】
孤独を愛するジジイが孤独にならざるを得ない美女と「鑑定士と依頼人」という関係性で交流を深めるうちに、お互いのことを想いあっていく…というなかなか渋めのストーリー。鑑定、競売、査定などの様子がマジの未体験ゾーンかつ、ヴァージルの自宅に飾られた数々の美術品などからも分かる通り財力がえげつなく、まさに地球と月ほどの遠く離れたセレブリティな世界の話で面白かったな〜
ヴァージルに依頼するクレア、これがまためちゃめちゃ美人なのにゲボのカスみたいなメンヘラで感情の起伏が激しく最高にむかつくんだけど、そこにめげずに知り合い機械職人ロバート(イケたメン)の恋の手ほどきを経てジジイの初恋愛へ発展していく初々しい展開はもの凄くテンポが良くて見やすかったですね。登場人物がみんな個性的で惹きつけられていきました。良かったよ、ラスト20分までは…
ただ、ラスト20分。おい!なんだ?なんだこの展開は!!ふざけるんじゃない!!!それまで幼稚園児のじゃれ合うパンチのような静かな流れだったのに、いきなりオカダ・カズチカのツームストンパイルドライバーからレインメーカー3連発食らったかのようにボコボコにされたんだが!?!?何なんだよ!!いくら何でもあんまり過ぎるだろ!!こんなことあります??本当に泣きたくなりました。何?何なんだ???ただの少しも予想してなかったので余計に最悪な気分になりました。ひどいよ…。ただこの胸糞展開、今まで見たことのないパターンで新鮮ではあった。うーん、これだから映画ってやめられねえんだよな…体験してみたい方は是非!
【予告】
割と興を削ぐ構成なので見ない方がいいかも