映画感想 - バイバスト(2018)
バイバスト
★★★☆☆
【あらすじ】
フィリピン。麻薬組織のアジトがあるスラム街へ乗り込んだ特殊部隊だったが、作戦は失敗。撤退しようにも迷路のようなスラム街からの脱出は困難を極めた。さらに麻薬組織のギャングに加え、虐げられていた現地住民も不満を爆発させて暴徒と化す!四方八方から敵!敵!敵!銃弾の雨!鉈の洗礼!火炎瓶!!助けてくれ〜!な話
【感想】
フィリピンの荒けずりなバイオレンスアクション。一切休まる暇もなくバトルが繰り広げられる展開に加え、ギャングはともかく女こどもにジジイやオカマまで暴徒と化して上から下から襲いかかってくる三つ巴の抗争が凄い!誰が味方かすらも分からない混沌の中心で対抗する特殊部隊も窮地に追い込まれ、パラソルでなぎ払う、ホースで首を絞める、洗面器で叩く、電流を流すなどなど、その場にあるものでドンチャン騒ぎを繰り広げる!で、「そろそろ長回しも欲しい…」と思ってたところでしっかりそのニーズに応えて屋根に登ったり降りたり殴り合いの長回しをやってくれるのも良い!とにかくインパクト大!
ただ、逃れられないやばいバトルに入るまで割と長い(30分は削れる!)のと、ちょっと格闘がモサっとしてる、音響がやや不安定、メインキャラ以外かなり印象が薄いなど、粗いところは結構ありますがパワフルさはかなりのものでしたし、スラム街の住みたくなさの描写も未知の世界で良かったですよ。あんなとこ絶対住みたくね〜。純粋な格闘だけ見れば「シャドー・オブ・ナイト」や「ザ・レイド」の方がクオリティは高いですが、フィリピンのスラム街のヤバさ、警察と麻薬組織の間にある闇など、トータルでみればこっちはこっちも面白いと思いました!
【予告】