映画感想 - ジェラルドのゲーム(2017)
ジェラルドのゲーム
★★★★☆
【あらすじ】
ジェラルドとジェシーの夫婦はマンネリ打破のために人里離れた別荘でジェシーに手錠をかけたSMプレイに興じようとするが、ジェラルドが途中で心臓発作で倒れてしまう。えー!ベッドに両手縛り付けられて動けないんですけど〜!どないしょ〜!助けて〜!?ってアレ…?夫の幻覚が見える…どないなってまんの〜!?な話
【感想】
スティーブン・キング原作で、マイク・フラナガン監督のネトフリオリジナル映画。この監督の作品大好きなのに何故か少し食指が動かずでしたが、見事鑑賞してこれで全作品制覇!で、話としてはなんちゅう設定の密室劇や!という感じではあるけど拘束されてから幻影として現れる夫や自分自身との対峙、過去のトラウマと対峙していく流れはかなり良かったです。この監督お得意の過去と現在・現実と幻影をうまく交錯させたストーリーテリングとカメラワークはお見事!
中盤で判明するジェシーが抱える過去のトラウマ(嫌すぎて記憶を蓋しまうぐらい)の見せ方がなかなか上手くて、ちょうど皆既日食の日にその嫌な出来事に遭遇して以来心に闇を抱え、それが日食として重なるという表現に「匠」を感じましたね。そしてトラウマを植えつけた人物に心を縛りつけられ、夫には物理的に縛りつけられ…と「拘束」の受難は続くけど、ジェシーが頑張りまくる展開と終わり方はかなり好きでした。ただ、手錠を外そうとするシーンがちょっと想像してたより900倍えげつなくてかなりビビりました。さすがの私も少し顔をしかめてしまうほど…耐性のない方はお気をつけください
ちなみに、マイク・フラナガン監督の映画やドラマはマジのマジで面白すぎるので絶対に見た方がいいです。見てほしいやつは
1・ホーンティングオブヒルハウス(最高の最高の最高のドラマ)
2・サイレンス(聾唖小説家VS強盗)
3・オキュラス怨霊鏡(過去と現在の交錯が凄すぎる)
4・ソムニア悪夢の少年(夢が具現化する子どもの話)
です。同じキャストが常連で出たりしててファミリー感もあるし(実際奥さんが出演しまくってる)、是非とも!
【予告】
【マイク・フラナガン関連】
異次元の面白さ
別次元の面白さ
超次元の面白さ