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映画感想 - 特捜部Q カルテ番号64(2018)

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特捜部Q カルテ番号64

★★★★★

 

【あらすじ】

アサドがあと1週間で異動することになった特捜部Q。しかしカールは5年連れ添った最高の相棒にすら心を開かずいつも通りのそっけなさ。そんな中、体液と臓器を抜かれ、テーブルを囲んだ状態にされた上で部屋の扉を埋められて12年間放置されたミイラ死体が3体も発見された!やばすぎる!行けッ!特捜部Q!わずかな手がかりから事件を解決に導け!な話

 

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【感想】

無愛想で不器用だけど熱い男とポジティブでめちゃめちゃ良い人のバディが繰り広げる北欧のミステリーシリーズ。4作目ですが、ちょっとこれ最高に面白かったですよ!今回はアサド異動まであと1週間というけっこうショックなタイムリミットが迫る中コペンハーゲンを揺るがす凄惨極まる難事件に直面するんですが、これがま〜凄まじすぎる!!そもそもこのシリーズのあるあるとして、「狭い空間に監禁して15年かけて少しずつ気圧を下げていく」とか、「己の狂った信仰のために子どもを誘拐して殺しまくる」みたいな「犯人が外道」というところがあるんだけど、今作の犯人………今までの奴らが可愛く見えてくるほどの最も純粋なる悪!!人間の皮をかぶった鬼畜悪魔!!バチアタリくそかす人間!!ド外道・オブ・ザ・イヤー2018受賞!!という感じの奴でした。見てて本当に気分が悪くなって一時停止して深呼吸してしまうほど…

 

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そして単純にミイラ化死体事件の謎を追うだけでなく、その裏にある非行少女だけを閉じ込める収容所にまつわる50年前から現代にまでつながる闇や、女性のアイデンティティを奪ってしまう狂った思想を持った組織も絡んできて、Qの手に負えるの…?と言うほどにシリーズ屈指のスケールで緊張感は極限MAX。正義と悪の境界線は一体どこなのか?という概念を揺さぶってくる巧みなストーリー展開には本当にお見事と言わざるを得なくて、かなりの陰鬱さではあるもののめちゃめちゃな面白さでした。しかもこれを最後にアサドが去ってしまうのにカールが一切引き止めず、むしろ突き放すという焦りもプラスされて、片時も目が離せない…!

 

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これ単品で見てもいいけど、やっぱりシリーズを追うごとにどんどん深みを増してくるカールとアサドの関係性の良さと、過去作が霞むほどの真の外道なので前3作を見てから締めくくり的に見た方がオススメかと思われます。かなり地味なシリーズだけどこれはもっとファン増えて欲しいな〜〜〜!

 

【予告】

 

【前作】