映画感想 - ジョナサン ふたつの顔の男(2018)
ジョナサン ふたつの顔の男
★★★☆☆
【あらすじ】
ジョナサンとジョンは体は一人だが、7時〜19時、19時〜7時の12時間シフトで切り替わる二重人格者だった。性格も趣味も異なる彼らは毎回ビデオメッセージに残した今日の出来事を確認しあい、何でも共有するルーティンワークで生活をしていた。ある日、夜しか生活できないジョンが黙って恋人を作っていたことが判明し、二人の間の関係がおかしくなっていく…な話
【感想】
「ベイビードライバー」で一気に知名度を上げたアンセル・エルゴート氏の新作で、規則正しい二重人格男を演じた静を突き詰めたサスペンスです。思ってたよりかな〜り落ち着いた雰囲気が味わい深い話運びでした。どのくらい思てたのんと違うかと言うと、二重人格と言いつつジョナサンの人格の方しか描かれない!ということ
このあらすじ見たらほぼ全ての人が「性格も服装の趣味も何もかも違う二人が何やかんやしそう」て思いそうじゃないですか。それがジョナサンのシーンのみ!これかなり思い切った手法だったな〜。でもそのおかげで「夜の間に何してるか分からない」「自分の時間がいきなり半分消える」という焦燥感が上手く表現されてました。翌朝にどこか分からないところで怪我した状態で目覚めたりするのも怖い…
昼に生活できる陰キャラのジョナサン、夜しか活動できない陽キャラのジョン、相反する二人がどちらも闇を抱えながら徐々にすれ違って歪みが生じ、お互いの闇が増幅していく…というなかなか感情移入しづらいテーマけど、悲しみや葛藤は十分に伝わる良い脚本だったなと思いました
【予告】