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映画感想 - 生き人形マリア(2014)

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生き人形マリア

★★★☆☆

 

【あらすじ】

遠足に向かう途中のバスが橋から転落してしまい、最愛の娘を亡くしてしまったフェイス、ステラ、フリオの3人。絶望に打ちひしがれているところに謎の精神科医が3人のもとに訪れ、「悲しみを癒します」と娘にソックリ(という設定)の等身大の人形が贈られた。初めは否定しつつも徐々に受け入れる3人だったが、やがて勝手に動き出す!助けてくれ〜!な話

 

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【感想】

世にも珍しいフィリピンのホラー。チープさはかなり目立つものの、一生懸命がんばって作り込んだ雰囲気がほんのりと我々の心を暖かくしてくれる異色のホラーです。人形系でいえば「アナベル」やら「ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜」などあったり、ネトフリにもインドネシア産の人形ホラーがたくさんありますね(見てない)。あと近年ではチャイルドプレイもか

 

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ホラーとして一番成功してるアナベルシリーズの掟として、「アナベル自身が動く描写を入れない」というのがあるそうです。そうした方が気づいたら動いてる!的な怖さが引き立つからね。でも今作、めっっっちゃ動く!大胆に動くときは子役に人形の仮面をかぶせて歩いたり走ったり攻撃したり。そしてその顔がやっぱり不気味過ぎる!人形と人間の境目のちょうど気持ち悪いと思ってしまう部分を突いてくる造形はなかなか記憶に焼きつかせてくれました

 

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人形が贈られる3人にもちゃんと理由があって、お手伝いさんなどからどんどんやられてって徐々に追い詰められていくんだけど、終盤の展開がもう「速すぎる!!!!」ってぐらいに怒涛に詰め込みまくってて笑ってしまいました。その頃には人形ももう人間の子どもらしすぎる動きでチョコマカ動くのも可愛いし、全体の雰囲気が「お遊戯会か?」と思ってしまうぐらいハチャメチャで、それはそれである意味で楽しかったです。映画はこういうのもあるから楽しいんだよな!ただホラー映画でよくある「まだ終わりじゃない…?」的なエンドもやってくれたんだけど、それまでの展開と起承転結から考えるとまっっったく整合性が取れてなかったのもすごかった。監督は他のスタッフから「これ変じゃないっすか?」って聞かれなかったんだろうか…?