映画感想 - ゴーストランドの惨劇(2018)
ゴーストランドの惨劇
★★★★☆
【あらすじ】
人里離れた屋敷に引っ越してきたイケイケなヴェラとオタクなベスの姉妹。母親とともに新たな生活を始めようとするが、突然訪問してきたメチャクチャやべ〜やつに襲われて心身ともにボコボコにされてしまう。それから数十年後、ベスはその経験をもとにした小説が大ヒットする作家になっていたが、姉ヴェラは今もトラウマを背負い統合失調症みたいになっていた…な話
【感想】
超絶胸糞なんでこんな映画作ったんやオブザイヤーがあったら余裕で優秀賞を受賞してるであろう「マーターズ」のパスカル・ロジェ監督の新作。この監督のことだから「ま〜た胸糞展開なんだろうな!」て思ってみたら、案の定「何で俺は罰ゲームでもないのにこんなの自主的に見てるんだ!?」という気分になりました。最悪すぎるだろ!!
とにかく一切の希望の芽を摘み取って絶望に叩き込む嫌すぎる展開は今作でも健在で、動機なし理由なし説明なし!ほかのレビューでも言及がありますがまさに「ハロウィン」や「悪魔のいけにえ」のオマージュ的な要素が多く取り込まれてましたね。ほんとのヤバイ奴に理由なんか存在しないと言わんばかりの戦慄のシーン目白押しでした…。と見せかけて伏線は割と緻密に仕込んでいて、ただでさえ過去の出来事を背負って姉が統合失調症みたいになってる現在ですら辛いのに、そこからさらにもう一つ下のレイヤーにブチ落とすミスリード展開はなかなか巧みだな…とも。見てるこっちは「もっともっと最悪になってくれ!」という期待からある程度予想は出来てしまいますが、この予想が当たっても特に期待ハズレにはならないですね。最悪な展開だから…
オススメはしませんが、定期的にこういう嫌すぎる話を見たくなるのが人間の性(さが)。ということで、そういう気分になったら是非見てみてください。敬具
【予告】