映画感想 - トマホーク ガンマンVS食人族(2015)
★★★★☆
【あらすじ】
1890年代のアメリカ、野盗がとある町に逃げ込んでくる。町の女医サマンサはハント保安官の要請で野盗の治療にあたるが、その夜忽然と姿を消し、厩舎に町民の惨殺死体があった。やべすぎる食人族が野盗を追って町へ来て、サマンサ達を誘拐したのである!ハント保安官、サマンサの夫オドワイヤーなど4人の精鋭が救助に向かうが、その道程は険しいものだった…な話
【感想】
mojo japan(映画紹介YouTubeチャンネル)で「あなたが見たことないであろうホラー映画」というくくりでかなり上位に入っていて、「なにくそ!ほんなら見たろやないかい!」という気分で鑑賞。こんなB級なタイトルと設定なんて確かに見たことなかったな。結論からいうと「後半の急展開やべすぎ…」って感じで、かなり面白かったです。このランキングは正しいな…
流れとしては「食人族に攫われた妻を夫含む4人の男が救助に行く」という構成。2時間10分の長尺の中、1時間ぐらいずっと追跡シーンが続く!なげっ!でもその過酷な道程が凄まじく、まさに生きるか死ぬかの選択を常に迫られるスリリングな旅でした(でもたまに「風呂で本を読むと濡れるんだけどどうしたらいい?」みたいな間抜けな会話も入る)。しかも最愛の妻を誘拐されて激情にかられるオドワイヤーが最初から足を骨折してて全く機動力が無く常に満身創痍というポンコツ具合も「こんなんで勝てるんか?」と不安にさせてくれる…。感情に対して体が全くついて来ずに空回りする姿が涙を誘う!ガンバレ!ただここはマジで長かったので30分は削ってもよかったかな
で、たっぷりと追跡劇を見せておきながら、ふと気付いたら何のBGMも効果音も無く目の前に突然、本当に突然食人族が出てきてあっという間に地獄の底に叩き込まれた挙句に超残酷サバイバルホラーに様変わりするという強気の構成も凄かったです。今まで見た中でトップクラスにグロテスクな殺し方をするのに、食人族にとってはそれが日常とばかりに遠目の画でかなり淡々と見せてくるのが余りにもヤバすぎて「とんでもない奴らの相手をしている…」という絶望感!ここから誰が死に誰が生き残るか全く予想がつかずに転がっていく地獄の旅の終わりはどうなるのか、是非体感してみてください。食人族の生態系も全くみたことなく斬新なのにかなり説明を省いてて、余計に謎めきとヤバさが高まってて良いですよ!
【予告】