映画感想 - IT THE END "それ"が見えたら、終わり(2019)
IT THE END "それ"が見えたら、終わり
★★★★★
【あらすじ】
子どもを食べる狂気のピエロ「ペニーワイズ」は町の少年たちによって倒されたはずだったが、27年の時を経て蘇った!町に残りその兆候が現れるまで待ち続けていたマイクの召集により散り散りになっていたルーザーズクラブは再び結集し、対策を練る。が、何故かみんな記憶が曖昧だった…。果たして今度こそペニーワイズの息の根を止めることはできるのか?な話
【感想】
映画を愛し、映画に愛されてるので試写会にて。いつもありがとう…。2年ほど前に公開された「IT それが見えたら終わり」の完結編で、今度は原作の通り大人パートからの展開。単体でも楽しめるけどもちろん前作を予習しておいた方が感情移入はバッチリなので可能なら今のうちから予習しておくことをオススメします。そして単刀直入に言って、ホラー&おもろ&エモエモのエモの大結集で、最高潮の面白さ!でした。今年も映画の豊作が多すぎる!
ホラー描写は今時分かりやすいくらいストレートにビビらせて来ながら、キモさが他の追随を許さないほどに極まっていてヤバかったですね。特に中華屋で再会を果たした時に体験したあれはマジで最悪に気持ち悪くて、顔を歪ませてしまいました…。でも子どもの頃から口が達者なメガネのリッチーがコメディアンになっているため所々で笑いどころも入り、その辺りのバランスも絶妙です。個人的にかなりテンションが下がってしまったオリジナル版の終盤の展開も、うまく現代風にアップデートが施されており、一安心!
そんな感じでホラーとおもろのクオリティは折り紙付きで最高でありながら、やはりメンバーそれぞれの記憶の底にあった「子どもの頃の思い出」を掘り返して打倒ペニーワイズの鍵を掴んでいくというエモーショナルな過程が最高でしたね…。前作では語られなかった忘れ難き出来事!トラウマとの決別!淡い恋心!友情!青春の全て!が、詰まりに詰まった展開に、ジジイである私はもう「最高〜」とうめき声を上げることしかできませんでした…。言わずもがなですが、絶対なるおすすめです。ちなみに2時間40分あって直前にコーヒーを飲んでしまった私はおしっこが爆裂寸前になったので膀胱は空の状態にし、利尿作用のある飲み物は控えて臨んでくださいね