映画感想 - シャイニング(1997)
シャイニング
★★★☆☆
「シャイニング」のドラマ版!映画版は原作レイプかってぐらい改変されて、スティーブン・キングが納得してなくて自分で脚本を書いて作ったというやつ。90分×3話の構成でジャックが狂気に落ちていく過程やダニーの能力「シャイニング」を濃いめに扱ってて「これが本来やりたかったことか〜」て感じで良かったです
原作版でのジャックはアルコール依存症や家庭内暴力のケがありつつも元々は平凡な市民としてのキャラクターが強めに押し出されていたり、妻のウェンディも映画版のナヨナヨさは無くむしろジャックに突っかかっていくぐらい強い女性として描かれ、ダニーは危機を察知したり様々な超能力を使う勇敢な子になってます。で、ジャックが狂うのもホテル全体が豹変させていくという決定的な違いもあり、そりゃ映画版観たら作り直したくもなるよな〜って感じで相当に違ってました。シャイニングの本来のルーツが知れるので抑えておいて損は無いですね
反面、ホラー描写は割とチープで映画版ほど震え上がるようなシーンはほぼ無く、終盤に繋がってく重要な場面を描きつつも序盤〜中盤はやや退屈かな、という気持ちは否めないですね。動物の形をした植木が動くのも、「何?」て感じだし…。原作本来の家族間の絆といったヒューマンドラマ的なところで楽しめるかなと思います。