映画感想 - イーライ(2019)
イーライ
★★★☆☆
【あらすじ】
めちゃめちゃ敏感肌すぎて空気に触れるだけでも体が焼けてしまう難病を抱える少年イーライは親子とともにとある施設で治療をしながら暮らすことになった。しかし何かこの施設の職員は怪しく、さらに自分しか患者のいない施設なのに、夜な夜な目に見えない何者かが現れてイーライを驚かせる。果たしてこの施設は何なのか?イーライの病気は治るのか?な話
【感想】
ストレンジャーシングスのマックス役ことセイディー・シンクさん(かわいい)が、マックスとほぼ同じような性格の役で出演してるという理由一本で見ました。ストレンジャーシングス演者の引きは強い。空気に触れるだけで皮膚が焼けるために防護服を着て出歩かなくてはいけない病気のイーライが隔離施設で治療中に幽霊に遭遇するという、かなり乗せすぎな印象のある本作ですが、中盤までは本当に散らかってる印象で、「この病気と施設と幽霊、必然性あるか???」という疑問がずっとチラついてしまってましたね
ホラー描写はそれなりにクオリティも高くて、めちゃめちゃ油断して見てるとビクっとさせてくれてかなり良かったり、どう見ても怪しい施設職員の気持ち悪さと子どもを信じずにそいつらのいうことを聞く父親という味方のいない状況の嫌さもあったり、スポット的に良さが光ってはいるものの、全体のテーマが前述のような繋がりのなさが引っかかって前のめりでは楽しめない感じだったかな〜
で、そうかと思いきや終盤から一気に全然違うコースにハンドルを切りまくってジャンルが全く変わってしまうのはかなり急転直下で驚きました。よくよく振り返ると伏線とかも何気なく張ってしれっと回収したりしてたな〜とはなったけど、とにかく「急〜!」とはなってしまったかな。もっと序盤に違和感を覚えないような演出が施されていればもっと良くなったんだけど…。まあセイディーさんがST後にも元気に活動してくれることがわかるお便り的な映画として見るといいかなと思います。終盤に巻き起こる人の死に方は近年まれに見る最高さではあったのでそこだけオススメ!!