にっきにっき

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映画感想 - ウィッチ(2015)

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ウィッチ

★★★★☆

 

【あらすじ】

17世紀。ガチのキリスト教信者であるウィリアムの家族は村を追われ、森のはずれの小屋で生活を始めた。作物は育たず狩りに出てもスカンピン。厳しい生活だ。ある日末っ子の赤ちゃんサムが、長女トマシンがあやしてる最中に忽然と消えてしまう。家族は「魔女のせいや…。いや、トマシン、お前が魔女なんちゃうか…?」と疑いをかける。果たしてトマシンは魔女なのか?な話

 

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【感想】

アニャ・テイラー・ジョイさん、やはり可愛すぎる…。そのモチベーションだけで見たんですが、ストーリー、不穏な雰囲気、親も子供も狂ってるレベルでキリスト教を盲信する気持ち悪さ、17世紀の貧しい生活、魔女のビジュアル、やかましすぎる双子など、嫌さがかなり突き詰められたクオリティで、見ているうちに精神がガシガシと削られていきました。特に敬虔すぎる信仰が常人には一切理解出来なくて怖い。「生きている限り罪人だ」とかその他わけのわからねーことをずっと信じていて、何言ってんだよ!!!ってなりました。「ミスト」にしろ「フレイルティー」にしろ、周りが見えなくなるほどに盲信する様子はいつの時代も怖い!

 

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森に潜む魔女との契約を軸にして家族がどんどん崩壊していくという救いようのないストーリーながら、アートの域まで高められたビジュアルがかなり美しく素晴らしく、典型的なビビらせのないホラー描写も上品で、飽きさせない魅力があります。特に中盤で呪われて死んでしまう人物の死に様が今までにみたことがないほど特段に気持ち悪く、「何これ…でも、アッパレ…」と震えと称賛を同時に感じましたね。そして考察の余地を残して不穏しか感じさせない世界観の中で唯一光り輝くアニャさんのかわいさ…。攻守ともにバランスの取れた秀作ですね。アニャさん、今後はもっとコメディ映画とかにも出て欲しい…