映画感想 - 見えない目撃者（2015）

見えない目撃者

★★★★☆

【あらすじ】

警察官候補生のシャオシンはバンド活動に勤しむ弟を連れて帰る途中で事故にあい、助けることが出来ずに弟を死なせた上に自分も視力を失い、警察官の道を諦める踏んだり蹴ったりな出来事が起こる。そこから3年、盲導犬とともに何とか普通の暮らしは出来るようになったが、いまだに3年前の事故を引きずっていた。そんななか女子大生連続失踪事件に巻き込まれてしまう…な話

【感想】

吉岡里帆主演の日本版が作られたやつの中国版。韓国版もあるらしい。日本版の評判が割と高かった（邦画なのでスルーしてたけど…）ことを思い出したのでいったんこちらを。なかなかスリリングでおもろい…何度もリメイクされてるだけあるな。目が見えない代わりに匂い、音、記憶力が研ぎ澄まされてるシャオシンが、犯人の車に乗り合わせた数十分の出来事から車種、職業、利き腕などどんどん判明させて追い詰めていく推理パートも熱いし、事件の調査に加わるローラーブレード少年との交流も上手くストーリーに絡んでいって、終盤の犯人との対峙もマイク・フラナガンの「サイレンス」を彷彿とさせるハンディキャップマッチ！スリルとサスペンスがかなり絶妙なバランスで配合されてましたね

そして身も心もボロボロになってるシャオシンが、盲目ながら事件に携わることで少しずつトラウマを克服していこうともがく心の成長も大事なスパイスになってましたね。シャオシンを突き動かす行動原理やローラーブレード少年を弟に重ねて見てしまう必然性もうまくまとまってる感じです。そして盲導犬のツォンツォン…良い…でかい犬と一緒に暮らしたい…そう思いました。日本版も配信されたら見てみようかな〜

【予告】