映画感想 - マリッジ・ストーリー（2019）

マリッジ・ストーリー

★★★★★

【あらすじ】

舞台監督のチャーリーと女優のニコールはお互いをリスペクトしあいながら夢を追いかける夫婦だったが、10年の歳月から積み重なったいくつものささいなすれ違いにより、離婚することとなった。お互いに最強弁護士を抱え、かつての楽しかった思い出や発言が武器となり愛した人を追い詰めていく。果たしてこの先に何が待ち受けているのだろうか…？な話

【感想】

あちこちで「マリッジストーリー、良すぎとピーコ…涙」という声が上がっていたので見てみました。すみません、完全なる "良すぎとピーコ" でした…。うっうっ、離婚すな〜！！愛し続けてくれ〜！！一組の夫婦が離婚するまでの一部始終というベタな構成ながら、全編にわたってこの二人が何故出会い、愛し、すれ違い、離婚にいたり、その後どうなったかを描くその喜怒哀楽全て詰まった描写の細やかなこと…

まず最初の「お互いの好きなところを手紙に書く」というところですでに涙腺がゆるむ！めちゃめちゃお互いのこと理解してるのに！何故こんな結論になってしまうんだ！あとチャーリーの好みを完璧に分かってて昼食の出前をニコールが頼んであげたり、ボサボサになった髪を切ってあげたり、一つ一つの何気ないシーンでも二人の10年という関係性が透けて見えてくるのが泣ける！心をほんのり暖かくさせてくれるからこそ、その後に待ち受ける数々の言葉や、感情を爆発させた言い争い、弁護士の心ない糾弾合戦で心が痛くなるのもリアルの人生を投影しているし、その険しい峠を越えて二人がたどり着いた結論とラストシーンには本当に、本当〜に素晴らしく、忘れがたいものとなりましたね…。うっうっ…人生。人生じゃん…

アダム・ドライバーとスカヨハの演技もあまりにも凄まじくて、「役作りのために10年夫婦生活をしたんか？」って思ってしまうぐらいの完成度。いや〜本当に良い物語でした。は〜あ

【予告】