映画感想 - ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018)
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男
★★★★☆
【あらすじ】
爺「寂しい余生〜」🐶「ワンワン!」
FBI「かつてヒトラーを殺した実績を持つ貴方にお願いです。やばい病原菌を飛散させるビッグフットを殺してくれません?」
爺「なんでアタスが!?」
FBI「あなたの血液に病原菌の抗体があるので、唯一ビッグフットに近づけるんです!」
私「めちゃくちゃな話だなぁ」な話
【感想】
タイトルで完全にオチてしまっている、めちゃくちゃな映画…と思いきや、意外にもかなりシリアスで真摯にお話が紡がれていく、洗練された渋さのある作品でした。ビッグフット映画ではなく、くたびれた元ハンターのじいさんがそれまでの人生を振り返りながらまた大物を狩りに出るというヒューマンドラマとして見るのが正しい楽しみ方でしたね。こんだけタイトルで煽ってるけどビッグフットにはくれぐれも期待せぬよう…ビッグフット映画なんか基本的にハズレが多いので…
ビッグフットを狩るために再び戦いの場に繰り出すカルヴィンは忠犬と静かに暮らしているんだけど、どのような経緯でヒトラーを殺したのかが回想シーンで描かれ、その後も事あるごとにカルヴィンの過去が断片的に差し込まれていく構成。何を思い、何を感じ、激動の時代を生き抜いてきたのか。そしてその中でとある女性(めっっちゃめちゃ美人)と恋に落ちるも、現在は一人暮らし。何故…?今のこの暮らし、切ねっ…といった邪推も入れつつ、一人のジジイにガッツリと感情移入させてくれる!しかもその描き方に一つの抜かりも無く実に丁寧!そしてビッグフットと対峙した時にカルヴィンの中で湧き上がる思いとは…?ともかくタイトルに反比例してとにかく渋い!まあまあオススメです。どうしてもビッグフットメインで見たいんや!という場合は、「イグジスツ 遭遇」か「プライマル・レイジ」を見ましょう
【ビッグフット】
【予告】