映画感想 - スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007)
★★★★★
【あらすじ】
ポジティブ童貞セスとネガティブ童貞エバンは唯一無二の親友で、高校卒業とともに童貞も卒業したがっていた。そんな中セスは元彼女ジュールズ主催のパーティーで酒調達係に任命され最後のチャンスと奮起する。二人の悪友で超バカ童貞のフォーゲルに偽IDで酒を買わせようとするが、さらなるクソバカ警官二人が現れて酒調達が困難に。果たして三人は童貞を卒業できるのか?な話
【感想】
童貞!圧倒的バカ!自由な大人!ドンチャン騒ぎ!青春!共感!成長!コメディの全てが詰まった良作!!話自体はシンプルで未成年が酒を調達しようと奮闘するだけなのに、そこにあらゆる魅力的なキャラクターを配して予測不可能な展開にさせてくれて、めちゃめちゃ満足でした。本作のWikipediaによると、あのエミネムが200回見たらしい…いや、でもそれも誇張では無さそうな納得の面白さ!!
はみ出し者のセスとエバンが酒を調達して何とかパーティーで童貞を卒業しようと奔走しつつ、ハワイ州の偽IDで「マクラビン(名字無し)」とあり得なさすぎる名前を名乗ることになったフォーゲルがひょんな事からバカ警官に気に入られ夜の街を連れ回して大人の遊びを教えるという二軸の構成。このマクラビン×警官がめちゃめちゃ最高!どこから発掘してきたんだというマクラビンの最強オタクインパクト怪演技に、警官の特権を活かしてあらゆる悪事でバカ騒ぎする一夜の出来事は特にハチャメチャに素晴らしく、大人ってこんなに自由でいいんだ!とマクラビンに思わせてくれる成長はまさに真の主役と言ってもいいでしょう…
もちろん、セスとエバンの友情物語も最高で、こちらもこの一夜で友情が永遠のものになるほど忘れ難き体験を共にする…ずっと見ていたくなる素晴らしさ。映画の中で何千回聞いた「愛してる」がこれほど染み渡ることはなかったな〜!マクラビンはこの怪演デビューが話題になってその後「キックアス」でレッドミストに抜擢された他、なんとあのエマ・ストーンもこれがデビュー作!どうしてもセスとエバンが後回しになってしまうけど、エバンも童貞を演じさせたら天下一のマイケル・セラと磐石なんだよな…。あと、セスはチンチンの絵がめちゃくちゃ上手い。そんな感じでただの青春コメディの枠を超越した圧倒的面白さなのでオススメです!