映画感想 - キラー・メイズ(2017)
キラー・メイズ
★★★☆☆
【あらすじ】
アニーが旅行から帰ってくると、彼氏のデイブがリビングにダンボール製の迷路を作っていた。しかも中から「迷子になった…助けて〜」との声。しゃーなしでアニーは友達のゴードン達を引き連れて迷路に入るのだが、なぜか内部は死ぬほどでかいし罠だらけだった!果たしてアニーはデイブを連れて生きて帰れるのだろうか?
【感想】
CGほぼ無しで100%段ボールで出来た手作り迷宮の完成度がどう見ても低予算ながら非常にポップで可愛らしく、美術スタッフの血と汗と涙が染み込んだその舞台をウキウキした気分で堪能できる良作でした!まるで童心に帰ったような、そんな気分…。外からの大きさとは全然違うめちゃめちゃ広い迷路内のエリアも、錯視ゾーンや人形劇ゾーン、全員が見とれて触ろうとしてしまう不思議に輝く罠ゾーンなど、いちいち凝った作りでかわいい+面白い!
登場人物もデイブをはじめゴードンも変な奴だし、TVクルーの三人組もセリフは少ないものの存在感はバッチリ。すぐに罠にハマって死んじゃう人も、その血しぶきを紙テープなどで表現するという徹底ぶり。あそこまでかわいいギロチン死刑は見たことがない!
まあ肝心のストーリーは正直言うと2016年のM1グランプリで上沼恵美子がスリムクラブを評したところの「飛びすぎ!!」という感は否めないんだけど、まああんまり細かいところは気にせずに楽しみましょう。映画ってそういうもんだから!
【予告】