映画感想 - ROMA/ローマ(2018)
ROMA/ローマ
★★★★☆
【あらすじ】
1970年メキシコシティ。中流階級ソフィアの邸宅で住み込みの家政婦として働くクレオの目を通して、4人の子どもとばあちゃんとやかましくも楽しく過ごす日常の話
【感想】
アカデミー賞にめちゃくちゃノミネートされて、他にも色んな賞をもらってるだけに、何も無い日常の風景をこんなにイキイキと切り取ってエモーショナルに見せてくれるの、ほんとにすごいですね。爆発、ゾンビ、ロボットが無くても映画は素晴らしい!!そんなことを再認識させてくれる良さでした。左右にゆっくりと流れるような一貫したカメラワーク、モノクロが織りなす美しい画づくり、終盤につれて感情が高まっていく脚本、良いところがありすぎる…
クレオの実直に家政婦として黙々と仕事をこなす姿がソフィアや子どもたちに受け入れられてめちゃめちゃ懐かれて、辛いことがあっても家族の一員としてみんなで支え合う…演技には見えない本物の日常のような風景の中に、暖かい理想的な関係性がそこにありましたね。モノクロなのに色がついてるような、そんな良さが…。電話の受話器を渡す時に毎回拭いてから渡すのが本当に家政婦として100点!と思いました。うちにも来て欲しい!
ただフェルミン…。クレオを傷付けたてめーだけは絶対に許さねー。皆の集合知を駆使して一緒に個人情報を割り出してぶち殺しに行きませんか?
【予告】