映画感想 - 世界最速のインディアン(2005)
★★★★☆
【感想】
ニュージーランドの南端に住むジジイの夢は、「自分のバイクでライダーの聖地、ユタ州の死ぬほど広い塩平原で行われる大会で世界最速記録を打ち出すこと」だった。齢60をこえて体はボロボロなのに少年のように目を輝かせて船に揺られてアメリカを目指す。
【感想】
実話をもとにしたヒューマンドラマで、「羊たちの沈黙」でレクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスが主演。良い。ジジイが夢を追い求めてひたすらまっすぐ突き進んでいくのが良い。トラブルが起きると全然知らない人に声かけてめちゃくちゃ図々しく頼みごとをするがめつさはあるが、そういうところも何か憎めない感じもまたよかった。あんな穏やかな笑顔で話しかけられたらなんだって協力しちゃうよな…という表情。レクター博士とはもう真逆すぎたよね。
ただ余りにも物事がうまく進み過ぎるのはちょっと平坦な感じはしたかな?もっと大爆発とか決死の大脱出とかあってもよかったのでは?というのは嘘ですけど、終始ほのぼのした感じの物語だったので、夢を諦めないことはいくつになっても大事だなと思いました。ちなみに「夢を追わない人生は、野菜…そう、キャベツと同じだ」って名言っぽく言うシーンがあるんですが、特に深みはありませんでした。
【予告】