映画感想 - ヘイトフル・エイト(2015)
★★★★☆
【あらすじ】
賞金稼ぎの"首吊り人"ジョン・ルースは、賞金首のデイジーとともに吹雪のなか馬車でレッドロックの街を目指していた。途中、3人の賞金首を仕留めたマーキス少佐、レッドロックの新保安官のクリスを乗せるが、天候が悪くなってきたためミニーの服飾店でこの嵐をやり過ごすことに。しかしミニーの店にはミニーの代わりに店を任されたボブ、絞首刑執行人のオズワルド、母に会いにレッドロックに向かう途中のジョー、そして元南軍のサンディ将軍がいた。誰も信用できない8人が偶然居合わさった時、何かが起こる…。
【感想】
タランティーノの八作目。ワンシチュエーションもので終始緊張感に溢れる会話劇と銃撃戦で、安定した面白さがあったな。さすがしゃべりタランティーノ。西部劇の映画はいくつか見たことはあるんだけど、本当にこんなに生死の境が一瞬で決まるバイオレンスな世界なんですね…怖い…怖いよ…。「密室ミステリー」とか日本版の宣伝文句で言っておきながら、ろくに推理もせずにバンバン銃をぶっぱなすところがさすがの一言に尽きる。
しかし上映時間は2時間40分とめちゃめちゃ長い上に、全員がミニーの店にたどり着いてようやく話が動き出すまでに1時間以上かかるので、DVDに1.5倍速があって本当に良かった…と思いました。会話劇は確かにスリリングではあるが正直言うとかなり冗長なところもあったよね。でもドンパチが始まってからはとんでもない面白さが待っているので、ぜひ序盤は1.5倍速でどうぞ。
キャストもタランティーノ映画ではおなじみのサミュエル・L・ジャクソン、マイケル・マドセン、ティム・ロス、カート・ラッセルが出てるから安心して見れるし、逆に「レザボア・ドッグス」とかももう一度見たくなる欲求にかられる。
【予告】