映画感想 - ドクター・スリープ（2019）

ドクター・スリープ

★★★★★

【あらすじ】

閉ざされた雪山のホテルで狂った父親に殺されかけた少年ダニーは、その後中年になってもトラウマを抱えたまま孤独に暮らしていた。ある日かつてのダニーよりも強力な超能力「シャイニング」を持つ少女アブラとテレパシーでつながった上、最近頻発している児童だけを狙う連続殺人事件の黒幕である邪悪な存在を感じとる。やがてダニーは導かれるように「あの場所」へ…な話

【感想】

レジェンドホラー「シャイニング」の続編にして、近年めきめき頭角を現しているホラー界の希望マイク・フラナガン監督脚本。すなわち究極ということか…。前作から続く特殊能力「シャイニング」は持つ者同士がテレパシーで会話できたり第六感を研ぎ澄ませて見えないものが見えたりという感じだったけど今作ではその解釈がかなり広がって、居場所や物を探知したり魂を乗り移らせたり、攻撃もしたりして、いわゆる能力者バトルみたいにシフトチェンジしてくれてるのがかなりサイコーにアゲ〜となりました。ホラーのままいくと前作には敵わなさそうなので、こういう勇気も必要！バトル展開も地味ながら凝った映像技術のおかげでかなり熱くなれますよ

そしてダニーもあの出来事と自分がシャイニングを持ちし者であることから40年以上トラウマを抱えてて、酒に逃げたりクスリをやったりしてしまってるのが痛ましい…！そんな中、かつての自分と重ねてしまうほどに強い力を持ったアブラと出会い、闇の存在にも気づくことで自分のすべきことに気付き、頑張る姿！！これがマイク・フラナガンの真骨頂とも言える過去のトラウマとの決別！そしたらも〜ダニーとアブラには全力で応援するしかないじゃないっすか。かつてダニーがディックと心を通わせたように、その想いが受け継がれていく…！クゥ〜素晴らしい！！！！

展望ホテルに舞台を移すのはそれ相応の理由をじっくり構築してからなので満を持しての登場となりますが、そこからも言わずもがな最高。もはやダニーの頑張る姿だけでくら寿司とステーキ宮を同時に食ったぐらいの満足感だったのに、さらにさわやかのハンバーグがドンと出てくるかのような追い討ち…。でも食べちゃった…。ありがとう、マイク・フラナガン…。これからも最高な映画を作って欲しい…敬具

【予告】