映画感想 - ペット・セメタリー(2019)
ペット・セメタリー
★★★★☆
【あらすじ】
郊外の一軒家に引っ越した医師ルイスは、家の裏にペット用墓地とその奥に死者を蘇らせる土地があることを知る。ある日ねこちゃんがトラックに轢かれて死んでしまうのだが、件の土地に埋めてみるとねこちゃん生き返った!でも性格が何か違う…。そうこうしてるうちに今度は最愛の娘が轢かれて死ぬ!絶望に打ちひしがれるが、ルイスはもちろん生き返らせようとする…な話
【感想】
リメイク版ペッセメ、公開後即ぶちかましてきました。良い…。中盤までの展開はほぼ同じで、トラックに轢かれて死ぬのが弟から姉に変わったところから枝分かれする本作は、1989年公開のオリジナル版でちょっとムムムッだったところを巧く現代風にアップデートして、最愛の娘の死を受け入れられない葛藤の描写を高め、そこに結びつくホラー演出にかなりの見応えを感じました。そしてそろそろ死についてしっかり教えなければ…という年頃になっていた娘が蘇ったことで死の概念を痛感し、その後の行動原理にうまく絡められていた点に匠の技を感じましたね。奥さんが幼少期に亡くした姉のトラウマとそのフラッシュバックの見せ方もマイク・フラナガンぽさもあって素晴らしい…!直球ストレートながらどでか音でビビらせをしない真面目なホラーで好感は持てますよ
で、オリジナル版は物悲しい結末ながらエンディングテーマで原作者スティーブン・キング本人の趣味でラモーンズの「ペットセメタリーに埋められたくね〜♪」っていう歌詞のゴキゲンなナンバーがいきなり流れてヒンシュクを買って見事ゴールデンラズベリー賞(いわゆる逆アカデミー賞)を受賞したといういわれがあるんですが、そのエピソードを頭に入れておいたうえで今回のエンディングを見ると「う〜ん、最高!!」という気分になれるのでそちらもオススメです。豆知識があると違った側面で楽しめる!
【予告】