映画感想 - 恐怖ノ白魔人(2015)
★★☆☆☆
【あらすじ】
悪ガキ3人が学校を抜けだして今は使われていない映画の撮影スタジオを探検してたら、女性の拉致現場を目撃してしまう。口外しないようにと謎の男に言われてとっとと帰るが、謎の白くてでかい男が追いかけてきた…助けて〜殺される〜!な、話
【感想】
フランスホラーで最大級の胸糞傑作として記憶に残っているのが「屋敷女」っていうやつなんですけど、その監督が作った最新作。悪ガキが謎の白いでかい人に無残に襲われていくという話なんですが、まあそれ以上でもそれ以下でもなく、平々凡々でやや退屈な仕上がりになっておった。
「ワナオトコ」というホラー映画は、犯人の正体や人を襲う動機が全く謎なまま進んでいくんですけど、それはそれで「何で襲われるか分からないサイコパスの怖さ」と「ワナオトコが作り出すトラップのクリエイティビティ」がうまくハマって正体不明のままでもかなり面白く仕上がったのに対し、今回の白魔人に関しては「怪物なのか人間なのかめちゃめちゃ曖昧なのでどっちか気になる」「人を襲う明確な行動原理が不明瞭」などの点があっていまいち入り込んでいけなかったかな…。ビジュアルもそこまで衝撃的ではなくただの白いでかい人だし。
ただそこはフレンチホラーというところで映画の定石では死なないような登場人物がどんどん死んでいくはなかなか胸糞展開でよかったかな。屋敷女以降、目立ったヒットは出してないのでもっと頑張ってくれ〜。
【予告】
【正体不明の犯人でも面白い例】