映画感想 - アメリカン・ドクターX(2012)
アメリカン・ドクターX
★★★☆☆
【あらすじ】
外科医を目指す医学生のメアリーは勉強熱心で腕はなかなか良いがケイタイも止められるぐらい貧乏であった。生活に困った挙句に近くのストリップバーで稼ごうと決意し面接をしていると、突然店の裏に連れて行かれ、「履歴書に医学生って書いてあったな?何も言わずにこいつを治療してくれ。5000ドル取っ払いでやるから!」とワケアリのヤミ手術をやらされることに。手術は無事成功するが、その評判がアンダーグラウンド界隈に駆け巡り、メアリーのもとに次々と人体改造を望む者が現れるのであった…。
【感想】
特にスターが主演しているわけでもない、医大生が闇医者というダークサイドに堕ちていってしまう過程を描いたサスペンス。メアリーにやばい変態を派遣する窓口となるベアトリスがまず気持ち悪いのがすごく良かった。
整形マニアでガッタガタになった顔、変な眉毛、甲高い声、ベティ・ブープ実写版みたいな全体像がきもくて最高。そしてこいつがさらなる変態を連れてくるのが良いんですよ。「乳首を切除しておまんをギリギリまで閉じてリアルバービーになりたがる女」とか「お互いの左腕を交換して絆を永遠のものにしたい双子の姉妹」など、人体改造がしたくてたまらない奴が次々とやってきて、まだ医大も卒業してないのにどんどん施術しちゃうんですよね。こうすることでヤミ医者としてのキャリアがどんどん上がっていくんだけど、その道を決定づけるショッキングな出来事もなかなかテンポよく展開されていって退屈することは無かったな。
おそらくスプリットタン(舌を裂く手術)やインプラント(皮膚の下に異物を埋め込む手術)などを施した本物の人体改造者も登場してきて普段お目にかからない変態の人々が見れるのは良いですね。後半の展開はちょっと失速したけど、とにかくテンポ良くメアリーの人生が激変していく様子はとても楽しいです。ちなみにここに登場する左腕を交換したい双子姉妹が、監督のソスカ姉妹なんだって。ふ〜ん。
【予告】