映画感想 - フリークス 能力者たち(2018)
FREAKS フリークス 能力者たち
★★★★☆
【あらすじ】
7歳のクロエは父親と二人暮らしなのだが、生まれてからこの家を出たことが無い。外の世界は危険だと父は言うが、窓から見える風景は鳥が空中で完全に停止していることを除けば危険な様子は一切ない。家の中の生活はうんざりとばかりに父が寝てるスキに家を出たクロエは、そこで出会ったアイスクリーム屋のじじいにとんでもない話を聞かされる…この世界は一体何なのか?な話
【感想】
「未体験ゾーンの映画たち2020」の中でも結構推されてたやつ。確かに推されるだけあって、おもろい…。タイトルからわかるように生まれながらに超能力が備わった人間たちを取り巻く話なんだけど、序盤から謎をめちゃくちゃ散りばめているのがワクワクさせてくれて良いです。何故、クロエは父親と二人暮らしなのか?何故、クロエは家に閉じ込められているのか?何故、鳥が空中で停止しているのか?何故、アイスクリーム屋のじじいがクロエを気にかけるのか?何故、部屋の中に手錠で繋がれた女が現れるのか…???
などなど挙げればキリがなく、少し分からなさすぎてモヤっとしそうなところでシッカリと一つずつ解き明かしてくれる構成がお見事でした。そして待ってましたとばかりの能力者たちのスキル解放!!あ、熱い!!!!お前、そんな力あったんか!!!と少年漫画でよく見るあの能力この能力が目白押し!特に7歳のクロエはほぼ最強に近い能力を持ち合わせていながら画面上での見せ方もかなり凝っていてGOODでした。使い過ぎると目から血の涙が流れるところもそれっぽくて良い!
そして7歳のクロエを演じたレクシー・コルカーさん、喜怒哀楽の演技がめちゃめちゃ上手い!!子役にして大人たちに引けを取らない力強い表現力!ここで演技がカスだとかなり冷めてしまうところでこの天才っぷり…未来への希望じゃん…。物語の鍵を握るアイスクリーム屋のじじいも「ネブラスカ」で気難しいジジイを演じたブルース・ダーンなのも良い…。そんな感じで中盤からかなり燃える展開と、能力者たちの活躍を是非楽しんでいただければ…。
【予告】