にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017)

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バッド・ジーニアス 危険な天才たち

★★★★☆

 

【あらすじ】

貧乏超天才女のリンは成績優秀が功を奏し奨学金進学校へ。そこで知り合った超裕福バカ女グレースと親友になるが、グレースの成績を上げるためにリンはテスト中に答えを教えるカンニング行為に手を染めてしまう。その話を聞きつけたパットはリンに「カンニングさせてくれたら"授業料"あげまっせ」と、ビジネスの話を持ちかける…な話

 

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【感想】

タイのカンニング映画(見終わったあとでで安室ちゃんと山口メンバーのアレを思い出すと老人確定)。公開当時割とレビュー上がってて気になったので見てみましたが、めちゃめちゃおもろい…。バレたら終わりのカンニングはただでさえスリリングなのに、一人の天才がいったん全部解いてからテスト中にどう周りに伝えていくか…という方法がかなりクリエイティブに富んでて見応えがありましたね。さらに「ヤバイー!バレるー!」「こんな絶望的状況をどう覆す〜!?!?!?」という本当にギリギリ綱渡りの中で何とか小指一本で崖から這い上がってくるような心臓バクバクのひっくり返し方もかなり痛快!ここのスリル描写は見てるこっちもヒヤヒヤする!

 

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タイの教育環境はよく分からないけど、どうやらワイロを払って入学したり富裕層ほど金にものを言わせて進学校に入ったりしてるようで、その辺りの学校側の不誠実な対応に対して生徒たちがカンニングという不正で対抗してく目には目を的な構図もリンの行動原理として納得できたかな。でもグレース&パットとリンの関係がやや浅くてどうしてもリンをいいように利用してる感じに見えてしまったので、設定を幼馴染ぐらいの深い関係にした方が良かったんじゃないかな…とは少し思いました。まあそうでなくても十分おもろい!のでオススメです

 

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グレース役のイッサヤー・ホースワンさん可愛杉内

 

【予告】

映画感想 - 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(2019)

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母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。

★★★★☆

 

【あらすじ】

末っ子で甘えん坊のサトシの母・明子はいつも明るく元気でパワフルなのだが、母の体にガンが発見されてから平和だった宮川家に変化が訪れる。サトシはかつて自分が白血病にかかった時に励ましてくれたように、今度は自分が母を勇気づける番だと奮い立つ。果たしてサトシは母の遺骨を食べることができるのか…?な話

 

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【感想】

↑最後の一文は嘘です。原作者の宮川サトシさんとは普段から仲良くさせてもらってて、デビュー作がめでたく映画化ということで脇目も振らず映画館に突撃し正座で見させていただきました。いや〜母ちゃん系はやっぱどう我慢しても泣いちゃうって〜おろろ〜ん…。まだ親の死に目にはあってないけど、いずれ来るであろうその日の前に最大限KANSYAは伝えなければなりませんね…まあ私の母は還暦を過ぎてなおジュリー(沢田研二)のコンサートのために大阪から東京まで行ったりする程度には鉄人なのでまだまだ先かと思いますが…。そんな感じで最愛の人に死が目前に迫る中での周囲の人々の苦悩や焦燥を丁寧に描写し、それを乗り越えていく構成はとても見やすく、さっさんを全力応援せずにはいられない!という感じでした

 

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出演してる人々も素晴らしく、特にヤスケンのパワーとエモーションが100のっかった演技がめちゃめちゃすごい!特に「泣き」の表現もすさまじすぎてちょっと圧倒されてもらい泣きしちゃいました。彼女マリちゃん役の松下奈緒、父の石橋蓮司、そして母ちゃんの倍賞美津子、どれも喜怒哀楽すべて素晴らしく100万点!友人関係を抜きにしてもオススメできるやつですね。余談ですが見終わった後に「私も遺骨を食べたくなりました!」という感想を言うとヒンシュクを買う可能性が高いのでやめた方がいいかもしれません。敬具

 

【予告】

映画感想 - 残穢 住んではいけない部屋(2016)

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残穢 住んではいけない部屋

★★★☆☆

 

【あらすじ】

小説家 兼 怪談ライターの「私」の元に、女子大生から相談がくる。その内容とは、自宅の部屋に人の気配がして何かを擦る音が聞こえる…というものだった。「私」はその女子大生とともに原因を究明していくが、真相に近づくにつれ新たな説が浮上する。その部屋、その地域に残る「穢れ」にまつわる恐ろしい因縁とは…な話

 

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【感想】

最近の邦画ホラー。割と名前は聞きますね。ネトフリでオススメとしてこれが出てきたので素直に見てみました。この素直さが私のいいところです。さて「貞子VS伽倻子」みたいな爆裂バカホラーではなく、その土地に根付き、祟られると逃れられない「穢れ」の原因を竹内結子&橋本愛が探っていく…というミステリー色強めの「静のホラー」って感じでしたね。パワーオバケを期待してると肩透かしを食らいそう(私は完全なる情報強者なのでそんなことはありませんでしたが…)

 

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いきなりドーン!なビビらせとビックリ音で思う存分楽しませてもらいましょ!というつもりで見ると拍子抜けしますが、「いる〜そこにいるっ」「怖いね怖いね不気味だね…」というジャパニーズホラー特有のジメジメ感MAXのホラー演出はどのシーンもなかなかのもので、これはこれでとても趣があり好みの演出でした。色んな人が体験した恐怖エピソードを聞きつつ、調査を進めて大元を辿っていくと一つに繋がっていく…という全体の構成も良くて、原作もこんな感じなのかな〜ってのがよくわかる作りでした(未読)

 

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キャスティングで一番気になったのは橋本愛さんで、もっとシャープで美しい印象があったけど今作ではめちゃくちゃ地味なイモ少女で服も髪型も全部ダサかったのが素晴らしかったです。本人は筋金入りのファッション通らしい(Wikipedia情報)のに…。前よりちょっと好きになりました。そんな感じで静かで不気味なホラーが見たいと思ったらこれを選んでみてもいいのではないでしょうか。敬具

 

 【予告】

映画感想 - ディープ・ブルー(1999)

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ディープ・ブルー

★★★★★

 

【あらすじ】

スーザンは海洋研究施設でサメの脳細胞を利用したアルツハイマー治療薬を開発していたのだが、実験中に研究員が負傷。急いでレスキューヘリを要請するが、大嵐に見舞われて研究所に突っ込み大爆発!!!施設の全システムがダウンした!少しずつ入り込む海水!そして神出鬼没、研究により知能が飛躍的に上がったサメが襲いかかり、一人、また一人と食い殺されていく〜!!

 

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【感想】

1999年のサメ映画で恥ずかしながら初めて見たんですが、あまりにもおもろすぎる!!ドA級スリルパニックアクションおもろシャーク伝説!!本当にびっくりした!何故今まで見てなかったのか!?!?歴史に残るのも頷けるクオリティ!友達数人で家でギャーギャー騒ぎながら見たかった!!サメ映画とパニック映画の全てが、ここにある!!!

 

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行き着く暇なく沈みゆく迷宮のような研究施設!近づく死へのカウントダウン!解き放たれた三頭の凶悪知性ザメ!!こんなやばすぎる状況の中でさらにすごいのがサメが研究員を食い殺すバリエーション!予想とタイミングを完全に裏切って食い尽くすのに、その死に様が全員あまりにも壮絶で期待は全く裏切らない!!神がかってる!特に中盤あたり3番目に死ぬあの人の食われ方と予想外すぎるタイミングの芸術点、計算したところピッタリ1兆点でした!!美しすぎる!!

 

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近年では「ロスト・バケーション」や「MEG」なんかが有名ですが、少し前の今作の方が素晴らしかったな〜。いや〜それにしても映画って、日々新たな発見がありますね…最高でした…。意外と見てない90年代の名作、探して見てみようという気になりました。最高な気分のまま、本日は以上です。それではさようなら(海に還る)

 

【予告】

 

【サメ関連】

映画感想 - 君が生きた証(2014)

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君が生きた証

★★★★☆

 

【あらすじ】

敏腕広告マンのサムは大学で起きた銃乱射事件で一人息子を失う。その後荒んだ生活を送っていたが、元妻から遺品整理として息子が作ったデモ音源とギターを受け取る。死後新たな一面を知ったサムはその曲をつまびくようになり、ある日ライブバーに飛び入り参加。すると客の一人が感銘を受けバンドに誘われるが、サムにはどうしても言えない秘密があった…な話

 

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【感想】

年始にオススメされたやつ、見てみました。切ねぇ〜〜〜〜話!!!!!!最愛の息子を亡くした父が、生前遺した楽曲を受け継いで新たに出会ったバンド仲間と演奏することで息子と向き合って行きながらも決して許されないことがあった…というストーリーはかなり引き込まれていきました。サムの内に秘める息子を失った苦しみや悔恨は容易に想像できるからこそ、本編であまり描写しない…というのも物語に奥行きが出てましたよね。で、中盤明らかになるサムの「秘密」…これが!!いつも通りぼけ〜っと見てたら「え…?」と姿勢を正してしまうこのツイストで、サムが背負った嘆き悲しみがまた別の角度から重くのしかかってくる…。だからこそ、最後の一曲がしみる!!

 

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で、脚本を極限まで引き立ててくれたのが劇中で流れるサムのバンド「ラダーレス」の楽曲。これがめちゃめちゃ良い!!サムを引き込むクエンティン役を今は亡きアントン・イェルチンが演じていることもあり、その二人の歌声(ちゃんと本人が弾いて歌ってる)が重なって少しずつライブバーで人気になってくのはもう納得でしたね。コール&レスポンスのやつ楽しそうすぎるし。さらにライブバーで披露されるチョイ役の曲ですら良いのもすごくて、本当の意味で全曲捨て曲無しだった!かなり切なくて重い話ではあるけど、見て良かったな〜と思えるやつでした。オススメです

 

【予告】

映画感想 - LION 25年目のただいま(2015)

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LION 25年目のただいま

★★★★★

 

【あらすじ】

インドの田舎に家族と住んでいたサルーは、兄と出稼ぎに出た先でうっかり無人列車に乗ってしまい1600km離れたコルカタで迷子になる。孤児院に引き取られるが家族を見つけられず、別の家族の養子としてニュージーランドまで行ってしまう。そして20年、優しい里親の元で幸せに暮らすが、やはり故郷に戻って自分の無事を伝えたい…!な話

 

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【感想】

公開されてる公式あらすじと邦題のサブタイトルで展開と結末が分かってしまうのに、そんなの関係ないくらい泣ける!!!電車で見てたのにすすり泣いたわ…サルーよ…。インドは数年前にガンジス川があるバラナシに行ったことあって現地の空気感は分かるんだけどサルーがインドで迷子になっちゃう時の心細さと恐ろしさ、めちゃくちゃわかる!!ヒンディー語ベンガル語ですでに通じなくて何も伝えられない怖さもわかるし、不衛生だし暑いし人は多いし何考えてるかわからんし、あんな雑多な巨大駅と街で迷いまくったらふつうにのたれ死んでるけど、よく耐えたよな…あっぱれすぎる…

 

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そして優しすぎる里親に育てられて大きく成長するものの自分のアイデンティティを問いかけ、不自由なく暮らしてるからこそ「本当の母を待たせている」と苦悩し続ける大人サルーもめちゃ感情移入できるし、それを優しく包み込む彼女(超美人ルーニー・マーラ)と里親の存在感も頼もしすぎる!周りからの無償の愛で自分が自分であることに向き合って故郷を探し出していく過程はかなりエモーショナルで引きつけられました。この辺りはかなり力強くて勇気をもらえますよね〜。さらに里親が自分で産まずに養子を引き取ったのも自分には考えも及ばなかった高尚な理由があるからで、見識の深まるすば〜ら素晴らしな作品だったな〜。うおー見て良かった!そしてまた実話ってとこがまた泣ける!!!

 

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で、タイトルの「LION」の意味が最後に判明する構成も最高すぎてまた泣けますね…涙活にピッタリ…うっうっ。あと、やはりインドは行くもんじゃなく見るもんだな…インドって全てがめちゃくちゃすぎるから…

 

【予告】

映画感想 - バンブルビー(2018)

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バンブルビー

★★★★★

 

【あらすじ】

父を亡くしたショックから立ち直れないチャーリーはある日きたねえ車を見つけ、譲ってもらう。メカニックとしての腕を活かして直してみると、いきなりロボットに変形した!わー!話すことが出来ないがどうやら敵ではなさそうだ。マルハナバチの羽音のような音を出すので「バンブルビー」と名付けて共同生活を始めるが宇宙から魔の手が迫る…な話

 

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【感想】

映画を愛し、映画に愛されてるのでこちらも試写会にお呼ばれしました。本当にいつもありがとう…ポップコーンとドリンクの無料サービスもつけてくれて…。で、トランスフォーマーシリーズの人気者バンブルビーが先んじて単身地球に降り立ち、オプティマスプライムと合流する前に起きた話なんですが、はい、おっっ、おっ、おも、おもろ、おもろすぎる〜!!最高〜!!!バンザーイ!!爆発!ロボット格闘!!!銃撃戦!!トランスフォーム!!やっぱ映画ってこうでなくちゃな!!さらにいつものトランスフォーマーに加えて「人間との深めの友情」もありで、もはや最強としか言いようのない面白さでした!!単純ですみません

 

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亡き父のことを引きずって家族とも溝が空いてる少女チャーリーが、言葉は話せないけど愛嬌たっぷりなバンブルビーと出会って育む友情…この時点でもう「勝ち確」じゃないですか?いびつだけど確かに繋がってる絆でジーンとさせつつ、バンブルビーのおとぼけシーンでほのぼのさせつつ、地球の危機を救うためにバンブルビーが八面六臂の大活躍!ロボット同士の格闘はシリーズを踏襲しつつ派手さを増して最高だし、チャーリーが自分の殻を破って強く成長する姿も泣ける!!この辺のバランス感覚はかなりのものでした。ストーリーも幼稚園児でも理解できそうな分かりやすさ

 

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チャーリーの脇を固める登場人物もまた良し。チャーリーと良い感じになるアフロ男子はオタクくさくていいキャラ(アリータ:バトルエンジェルにも出てる活躍ぶり)だし、堅物の軍人にWWEのスーパースタージョン・シナという神キャスティング、そしてチャーリーと分かり合えない家族の無償の愛、走攻守バランスのとれた魅力的なキャラ達でしたね。敵ロボットにそこまで悪のカリスマ性は無かったけど格闘中に戦闘機に変形したり取っ組み合いや回し蹴りなど柔軟に戦う姿はカッコいい!時代が80年代ということもあって当時のファッションやヒット曲の数々流れて、私のような老人も歓喜ですね。は〜最高!公開されたらすぐ見ましょうね!!!

 

【予告】

映画感想 - アリータ:バトルエンジェル(2018)

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アリータ:バトルエンジェル

★★★★☆

 

【あらすじ】

没落戦争から300年後、世界は勝ち組が住む空中都市「ザレム」と負け組の地表の街「アイアン・シティ」に二分されていた。機械医師イドはある日鉄クズの中からサイボーグ少女の一部を見つける。過去の記憶を失った少女にボディパーツを補完してアリータと名をつけたが、彼女は300年前に作られた超最強バトルサイボーグだった!な話

 

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【感想】

映画を愛し、映画に愛されてるので試写会にお呼ばれしました(5人ぐらいしかいなかった)。いつもありがとう…。日本の漫画「銃夢」を原作としたジェームズ・キャメロン製作のSFバトルアクションということで期待は否が応でも高まりますが、いや〜そんな期待値を超えるカッコよさ!映像美に関しては最近の技術の進歩によってかなり目が肥えてる方だけど、くぅ〜〜!と感情が沸き上がる素晴らしさでした

 

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体の一部分だけ機械な人が当たり前に歩いてるメカニカルな世界観、貧富の差激しい上下の都市の設定、戦闘特化型サイボーグの見た目のバラエティ豊かさ、サイバネティクス格闘術「機甲術(パンツァークンスト)」の語感を含めたカッコよさ、スピード感溢れる激しいモーターボールなど、割と詰め込みまくってる割にストーリーはかなり分かりやすく噛み砕いてくれてて原作未読でも問題なく楽しめると思います。アリータの目のでかさは予告の時点ではかなり違和感あるという意見はあったかもしれないけど、この目のでかさがアリータの背負った決意と覚悟に比例しておるので見てるうちは全く気にならなかったですね。戦う強い女はどんなジャンルでも最高!むしろ可愛く見えるし、序盤のかなりシンプルな私服もやけに良さがある…

 

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欲を言えばこの世界に存在するサイボーグ戦士よりも突出して最強無敵で突き進むゆえに豪快なバトルシーンも割とアッサリと決着ついてたところはあったかな。この最強さは「イップ・マン序章」を見たときぐらいな安心感はあるが、もっと世界が壊れるぐらい無茶苦茶やっちゃってくれてもよかったぜ!とはいえ気持ちいいほどの最強が味わえるので言わずもがなオススメです

 

【予告】

映画感想 - コントロール 洗脳殺人(2018)

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コントロール 洗脳殺人

★★★☆☆

 

【あらすじ】

とある出来事以来メンタルがやられて夜中に誰かが襲ってくる妄想を見たりするローレンは夫とともに最新セキュリティを備えた安全な高級マンションに引っ越すが、そこでもテレビから怪電波を受信したり過去の嫌な出来事がフラッシュバックしたり隣人が迫ってくる妄想を見たり、双極性障害の極地!誰か治して〜!な話

 

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【感想】

クリスティーナ・リッチといえば「バッファロー'66」のタップダンスのイメージが強すぎる印象がありますが、今作ではあんまりその面影なく別人みたいに美しくなってましたね。めちゃめちゃに心を病みすぎてかわいそうではあったけど、現実の日本にもこんな感じで集団ストーカーだ!毒電波だ!陰謀だ!とか言ってる人いるし、こういうの世界共通なんだな〜と思いました。双極性障害やら統合失調症やらの症状の追体験ができるという意味では、この映画は教材としても使えるんじゃないでしょうか(適当に書いてます)

 

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で、時々ローレンが見る強烈に精神を壊しにかかってくるフラッシュバックサブリミナル映像、これはかなり高インパクトかつアーティスティックで素晴らしく、これは個人的には好きでした。1秒あたりの情報量が凄まじく、あんなんずっと見てたらほんとに狂いそうになる!そこが凄かっただけに、全体的にややテンポは悪くて眠気と戦う羽目になったのは少し残念だったかも。いや、やはりマイナー映画を連続で見るのは辛いのか…(「オッズ」と同じ日に見た)

 

【予告】

映画感想 - オッズ(2018)

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オッズ

★★★☆☆

 

【あらすじ】

とある「ゲーム」に挑戦するプレイヤー(女)は、ゲームマスター(男)に連れられ密室へ。オンラインで監視され世界中に散らばる20人のプレイヤーが同時に体を張ったガマン対決6番勝負にチャレンジして最後まで脱落しなければ賞金100万ドルゲット。姿の見えない対戦者に目の前の嫌なゲームマスター、早く勝って帰りたい〜!

 

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【感想】

メインの登場人物2人・舞台は密室のみという割とこすられてるシチュエーションで、賞金のために過酷なゲームに挑戦する女の話。ゲーム自体は1つ目が「ろうそくの火の上に手をかざして耐えられるかなゲーム」、2つ目が「『何か』が入ってる木箱に片足突っ込んで耐えられるかなゲーム」など、段階を踏むごとにかなりキツくなってくる(一個バラエティ番組みたいなやつもある)もののそれ自体はかなり地味。でもほかの挑戦者が別のところにいて目の前にいるゲームマスターの仕切りでクリアかどうかが判断されるので「いつまで耐えればいいの〜!!グエ〜!?!」てなっちゃう様子はなかなか良かったですね

 

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で、こんなシチュエーションだから中盤あたりで見てる側の我々に「これ、もしかしてプレイヤーはこの女だけだったりして…?」みたいな疑念も根付かせる構成や、言葉一つで状況が変えていくゲームマスターの嫌な感じ、あえて拷問を直接見せずに結果だけポンと置いて過程を想像させる手法など、少ない制作費の中で面白く見せてくれる工夫は随所に見られて好感が持てました。5番目の拷問、まじでキツすぎて辛かった…。耐え抜く女プレイヤーがそこまで賞金が欲しい理由など、小規模ながら最後まで楽しめると思います!

 

【予告】