映画感想 - 私はゴースト(2013)
★★★★★
【あらすじ】
わたしはエミリー、毎朝決まった時間に起きて、目玉焼きを焼いてお花を買い、掃除をして読書をして静かに暮らしていたんだけど、寝室に入る時だけどこからともなく声が聞こえてくる…。なになに…"わたし霊媒師やねんけど、あんた死んでまっせ"って?え〜っ!わたし幽霊ってこと〜!?でも何で死んだのか全然思いだせね〜〜!みたいな、幽霊の視点で見た実験的幽霊映画。
【感想】
かなりトリッキーな演出で斬新!This is Omoro…でした。基本的には↑みたいに四隅が丸くなっており、BGMも少なく、出てくる人も幽霊のエミリーだけ(霊媒師は声しか聞こえない)。さらに定点カメラみたいに固定された画でほとんど構成されるというかなり攻めた演出なんだけど、それが薄っすらとした怖さを感じさせるパワーを秘めておった。ホラーな描写もはいビックリドーン!ギャー!みたいなベタな流れは排除して、若くして死んでしまったエミリーの心情を描きつつ「なぜ死んだのか」というところを究明していくサスペンス的な要素を持たせて、後半の超展開がそれまでの全てをぶっ壊すぐらい恐ろしくなるという落差もかなりの見ものでした。
75分でコンパクトにまとまっている秀作で、早くヒューマントラストシネマかシネマカリテあたりで上映されないかな〜と思ってたらしれっとitunesでリリースされていたので見ることが出来ました。興味がある方はぜひに。と思ったら、最近普通にレンタルされてました。さくっと見れる上に「俺こんな映画知ってんねん(笑)」とサブカルを気取れるかもしれません。
【変な予告】