にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - イット・カムズ・アット・ナイト(2017)

f:id:chicchi0411:20181203101816j:plain

イット・カムズ・アット・ナイト

★★★★☆

 

【あらすじ】

夜中に来訪する「それ」に感染して家族を失わないように山奥の一軒家で明かりを消し、ガチガチに施錠し、ガスマスクをつけ、銃を装備して暮らすポール一家のもとに、ウィル一家が助けを求めにやってきた。ポールは受け入れ共同生活を始めるが、鍵をかけた赤い扉が開けられていたことから疑心暗鬼におちいってしまう…な話

 

f:id:chicchi0411:20181203101908g:plain

 

【感想】

家族を守るために終末世界で生きるポールとその息子のトラヴィスの視点のみで展開するスリラー。これはかなり好き嫌いが別れるだろうな〜という感じ。何故なら夜にやってくるであろう感染源となる何かはマジで出てこない、世界がこうなった経緯も、感染方法、具体的な状況が何一つ説明されないから…。この「説明のされなさ」が大胆なのに反比例して緊迫感が92分保たれて、トラウマを与えかねない結末に持ってこれたのはすごいと思う

 

f:id:chicchi0411:20181203101958g:plain

 

そういう説明を全て排除した上で観客が見るのは、死と隣り合わせの極限状態で疑心暗鬼の渦に巻き込まれた人間達の行動、疑念、絶望。これだったら世界観の説明無くても成立できますね。ただ相当な手腕が必要とされますが、緊張感を途切れさせずに描ききってくれたのはかなりお見事だな〜と思いました。主演のジョエル・エドガートンを始め、かなり信頼できる人々の疑念マックスの演技も見ものです。夜にやってくる「それ」は怪物とかではなく、負の感情…(違ったらごめんなさい)

 

f:id:chicchi0411:20181203102029g:plain

 

そんな感じでモンスターのモの字も出てこないのと予告やポスターでかなり煽ってるのでそういうのを期待してると「ジャケ詐欺!」って思う人もいるかもだけど、↑みたいな割と尖った設定であるということを事前に知っておけばかなり楽しめると思います!製作会社のA24は「エクス・マキナ」、先日の「ア・ゴースト・ストーリー」、そして「ヘレディタリー継承」と、最近かなりグイグイ来てますね

 

【予告】