映画感想 - ハウス・ジャック・ビルト(2018)
ハウス・ジャック・ビルト
★★★★☆
【あらすじ】
青年技師のジャックは、完全に頭のおかしいサイコパスであった。ある日、初対面なのにめちゃくちゃ失礼な事を無限に言ってくる死ぬほど腹の立つ女をスカッとぶち殺したことがきっかけで芸術作品を作るかのように殺人に没頭していく。果たして5つのエピソードを筆頭にした12年にも及ぶ連続殺人の果てに完成したマスターピースとは…?な話
【感想】
ラース・フォン・トリアー…変人かいっ!!と言わざるを得ないリアルでえげつない殺人&死体描写は、そんじょそこらの映画とは一線を画すやべ〜やつでしたね。容赦なし、道徳観なし、倫理観なし!鈍器で殴る!車で引き摺り回して顔面削る!子どもだろうと関係なくスナイパーライフルでぶち殺したあと××で××して保存する!狂気!かと思いきや強迫性障害に悩まされてて殺した部屋に証拠が残ってるかも…と何回も引き返してしまう笑えるシーンもあったりして、実に痛快でした
さらに殺人の合間合間に延々と差し込まれる、芸術と殺人を結びつけるわけの分からん講釈も相まってジャックという人間性がかなり深掘りされる構成でしたが、私のようななけなしの知能を持ちし者にとってはそっち方面の理解はなかなか難しいな〜と思いました。特に終盤はもはやストーリーはどうでも良くとにかく地獄アートに極振りMAXの超展開が続いて大変でしたね。人をかなり選ぶやつですが、このご時世によくここまでやりたい放題できたよな…という気概は感じられました。この後は気分転換にもっと分かりやすいやつ(MIB)見よ…