映画感想 - アス(2019)
アス
★★★★★
【あらすじ】
バケーションを過ごしている私たち家族の前に現れたのは、もう一組の「私たち」!これから一体どうなっちゃうの〜!?な話
【感想】
「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督脚本の新作。スーパーおもろ!!!!!ゲットアウトで味わった違和感や不気味さを「自分そっくりの謎の人物に襲われる」という未知の恐怖を軸にグレードアップさせた展開はゾクゾク感あり、ミステリアス感あり、スリラー映画としてめちゃめちゃ楽しめました。さすがやで!
序盤30分は小さな違和感や伏線をしっかり積み重ねてから、その後散々積んだ前フリを活かして本格的にその恐怖に叩き落とすのは見てて実に気持ちが良かったですね。もう一人の自分も同じなんだけど立ち振る舞いや声など、どこかが何かが明確に違う演出もニセモノっぽくて不気味で最高。このもう一人の自分が現れた真相は終盤で判明するものの、かなり大味なのでそこはいったん目をつぶってもらうとして、最後の最後まで驚きに満ち溢れたストーリーは「映画界の希望…」と思わせてくれましたね…。BGMや効果音も素晴らしい!
あとジョーダン・ピールといえばやはり元コメディアンということもあり、本編中でも随所にギャグを散りばめてくるセンスはやはりバランス感覚の鬼でしたね。だから冗談・ピールて名前なんですかね(違います)?面白い面白くないはさておいて、ホラー一辺倒にせず緩急つけて楽しませてくれる演出、好きだ…。ネタバレするとかなり興を削ぐためまたしても何も言ってませんが、未見の方が楽しめますよう!