にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - クリーピー 偽りの隣人(2016)

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クリーピー 偽りの殺人

★★★★☆

 

【あらすじ】

元刑事で犯罪心理学者の高倉は、元後輩の野上に頼まれてとある一家失踪未解決事件の分析をすることになった。唯一の生き残りである少女から話を聞こうとするが、非協力的な上に記憶が曖昧で時間を要するようだ。同じころ、高倉は妻とともに引っ越しをしていた。挨拶をしようと隣人を訪ねるものの、何かきめえ。そして、少しずつ距離が近くなっていったある日、隣人の娘から、「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」と告げられる。高倉が追う未解決事件と隣人の不穏さが静かにつながるとき、果てしない闇が広がるのであった…。

 

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【感想】

黒沢清監督の不気味〜なサスペンスホラー。高倉が野上とともに追う一家失踪事件と、きめえお隣さん。確実につながることは分かりきっているのに真相が近づいてくると胸騒ぎが止まらなくなる演出力はお見事。お隣さん(香川照之)はもう問答無用で不気味で気持ち悪くて、高倉妻の康子との最初の会話も、一見普通なのによくよく噛みしめると

 

妻(犬を連れながら)「犬飼ってるんですが、ちゃんとしつけてあるんで(無駄に吠えないです)」

隣人「犬、しつけてるんですかあ…??へ〜〜………良い〜〜ですねえ…」

 

しつけてることにそこまで食いつく!?みたいな感じがきもかったな〜。いや〜とにかく香川照之が素晴らしすぎるので一見の価値ありですね。

 

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こわいって

 

ただ、お隣の家の構造が割と謎過ぎるのと、打たれると全く抵抗ができなくなる注射の成分がよく分からなかったな…。なんやあれ。あと、最後に車で爆走する時のあのチープ感。ここでこうなる!?と言いたくなるような、すごすぎる演出でした。

 

【予告】

謎の日本語リミックス!音楽ジャンル「Future Funk」のオススメ楽曲

私は「いかに気取った音楽を聞くか」というところに人生の9割を注いでいるのですが、最近「Future Funk」という謎の音楽ジャンルがあるということを知ってからというもの、その楽曲をあさっている日々を過ごしています。

 

「Future Funk」とはインターネット上で生まれた新たな音楽ジャンルで、ハウスやクラブミュージックをベースに、日本のアニソンや懐メロを大胆にサンプリングしてホットで聞き心地の良いイケイケな楽曲に仕上げる大変「良い」音楽ジャンルです。解説するサイトは少ないのですが、どうやら制作者はだいたい外国人で、「支離滅裂な日本語名」や「ループするアニメのワンシーン」を楽曲動画に盛り込んでいるのが特徴です。

 

けっこう著作権的にグレーなところがあるのですが、これぞインターネット音楽と言ったような成り立ちと派生の仕方が気になって曲を探す日々が続いています。そんな感じで本日はFuture Funkのオススメアーティストとオススメ楽曲をいくつかご紹介したいと思います。

 

 

 

Night Tempo「しましょう!Do it」

 

韓国のアーティスト、Night Tempoさんの楽曲。こちらは香坂みゆきさんの「ニュアンスしましょ」という1984年の曲を大胆にアレンジしているんですが、めっちゃ良いです。原曲もいいけどより現代風なアレンジが施されて、こっちも良い…というクオリティ。

 

 

 

Night Tempo – Reversible Love

 

同じくNight Tempoさんの、彩恵津子さんの「リバーシブルに恋してる」をサンプリングした楽曲(原曲)。このリミックスはもうハチャメチャにカッコイイので絶対に聞いてみてください。

 

 

 

スーパーセックス永遠にSUPERSEX420 – セクシーなバウンスBOOTYBOUNCE

 

めちゃめちゃな名前なんですが、「スーパーセックス永遠にSUPERSEX420」さん(外国人)のイケてる曲です。こちらは中原めいこさんの1988年の楽曲「ココナッツの片思い」を一部サンプリングしています(原曲はこちら)。動画も「そこループさせる?」というようなセーラームーンのシーンも注目です。

 

 

 

悲しい ANDROID – APARTMENT¶ – 涙と恐怖 [Wipe away your tears], to the unknow.

 

続いてはロンドンのDJ「悲しいANDROID-APARTMENT」さんの楽曲。こちらのサンプリングは八神純子さんの「みずいろの雨」(原曲)。前に紹介した二組もそうですが、共通して「なんでそんな曲知ってるの!?」という日本語曲のチョイスも抜群に素晴らしいですね。

 

 

 

マクロスMACROSS 82-99 – 葛城 ミサトYEBISU (YUNG BAE EDIT)

 

それでいいの???なんなの???と言いたくなるような、マクロスMACROSS82-99さん(外国人)の「葛城ミサト」という曲。短いながら印象的なメロディラインはクセになること請け合いです。

 

 

 

ことなるWay – As Days Go By


こちらは南野陽子さんの「昼休みの憂鬱」をサンプリング…というかほとんど変えずに自分の曲としている、ことなるWayさんの楽曲。この動画で初めてこの原曲を知ったのですが、めちゃめちゃ良いですねほんとに…。ちなみにことなるWayさんのtwitterfacebooksoundcloudのアカウントは現在完全に削除されているので、「パクるな」という天罰が下ったのかもしれません。

 

 

 

コンピュータサイバー魂PC’86 – OPEN UP YOUR HEART


コンピューターサイバー魂PC’86さんというすごい名前の人のオススメ楽曲はこちら。最初にキランキラーンと輝く音が心地よくそのまま、透き通るようなボーカルが魅力的です。これも原曲から完全にパクってたらどうしよう…。

   

 

 

コンシャスTHOUGHTS – Miracle

 

コンシャスTHOUGHTSさんの「Miracle」は80’sな感じのクラブミュージックを彷彿とさせるノリノリでイケイケな楽曲です。

 

 

 

Prelude 88 – I'll Never Grow Up,No!

 

開始1秒でめちゃめちゃカッコいいことがわかる、Prelude88さんの楽曲。他の曲も抜けるような爽快感のあるものが多く、平たくいえばサイコーです

 

 

 

ミカヅキBIGWAVE - Idolstep夢見

レーベル「ピンクネオン東京」を運営している日本人ミカヅキBIGWAVEさん。石川秀美さんの「めざめ」をサンプリング。昔のヒット曲を現代によみがえらせる彼のスキルはめちゃめちゃ最高だし、さらにオリジナル曲も素晴らしいものばかり。future funkのジャンルで一番好きかもしれません。他の曲も聞いてみてください→

 

 

 

 

あとはオススメ垂れ流し

Future Funkの楽曲は「Artzie Music」というレーベルのyoutubeアカウントが毎日1曲精力的にアップしており、シーンを盛り上げております。明日には全て消されている危うさもありつつ、非常にクオリティの高い楽曲が毎日追加されるので、暇な時にいろいろ探してみてはいかがでしょうか。あとは他のオススメ曲を貼っておくので暇なときに聞いてください。

 

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>>Artzie Music<<

 

 

 

ことなるWay – Dreaming of You

※耳で聞いた歌詞で検索しても全く引っかからなかったのですが、原曲知ってたら誰か教えてください

(7/12追記)麻倉未稀さんの「49%の関係」が原曲でした(やっぱりほぼ一緒)

 

 

ΛDRIΛNWΛVE – it’s good to see you again!!

 

 

 

ミカヅキBIGWAVE – 超時空GROOVE (September Delta)

 

 

 

 

AnTgry – Palm Road

 

 

 

Aritus – Winter Dance

 

 

 

Desired - Wake Up

山口美央子さんの「いつか揺られて遠い国」のサンプリング。原曲もめちゃめちゃ良いんだけど、なんでこんなマイナーな曲知ってんだろ

 

 

 

作業用BGMにピッタリ、Future Funk入門編・1時間リミックス

映画感想 - パッセンジャー(2016)

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パッセンジャー

★★★★☆

 

※ややネタバレありです

 

【あらすじ】

地球よりも良い環境である理想の惑星「ホームステッドII」に移住するために出発した宇宙船アヴァロンの航行期間は120年で、5000人以上の乗客はみんな冷凍睡眠でその時が来るのを静かに待っていた。しかし30年しか経ってない状態で、エンジニアのジムだけがいきなり起こされてしまった。嘘でしょ…。地球にSOSの連絡を送るも、届くの19年後だし、一般客だから制限されたエリアにしか入れず、再び冷凍睡眠することも出来ない。このままじゃ目的地に着く前に寿命で死んじゃう〜!たすけてくれ〜!な、話

 

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【感想】

全く前情報も何も入れてなかったんだけど、題材が気になったので見てみた。最近はゼロ・グラビティみたいな凝りまくったやつや、インターステラーみたいな哲学的なテーマの宇宙モノが話題になっている中で、こちらはおやつ感覚でさくっと楽しめるデート向け恋愛SFものであった。キャストが超絶少ない中でクリス・プラットジェニファー・ローレンスの二人はさすがとしか言えない素晴らしい演技でした。

 

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★ここからちょネタバレ

当初の予告やポスターを見ていると、「二人が起こされたのは理由があるー」という見え方になってるけど実際のところジムが起こされた理由は単純に機械の不調だし、ジェニファー・ローレンス演じるオーロラが起きるに至ってはジムが人恋しすぎてわざと冷凍睡眠ポッドをぶっ壊して起こすというとんでもないものなので「何じゃそりゃ」とは思ったかな…。これ絶対バレるなと思いつつ見ていたら案の定バレて死ぬほど嫌なムードになるのは最悪過ぎて良かった。それでも頑張る姿に涙…。

★ネタバレ終わり

 

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しかしこの宇宙船、120年の航行のうち、30年ぐらいでそこら辺にダメージを負ってガタが来まくるんだけど、もしこの二人が起きてなかったら普通に大爆発して終わるな…とは思った。そこがちょっと気になったけど全体的にはなかなか良かったです。でも今見るなら完全にキングコング見に行った方がいい。

 

【予告】

映画感想 - キングコング 髑髏島の巨神(2017)

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キングコング 髑髏島の巨神

★★★★★

 

【あらすじ】

1977年、南太平洋のあるところに常に嵐に包まれた人類未開の島があることを発見したランダ博士は、民間人の調査隊、カメラマン、そして腕利きの傭兵や軍人部隊を率いて調査に乗り出すが、そこにめちゃめちゃでっかいゴリラのばけもんが現れた!!!なんやこいつ〜〜〜!!さらにそこら中からどでかいモンスターがボコボコ出て来る〜!なんやこのやばすぎる島〜!たすけて〜〜〜!!!

 

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【感想】

まだ見てない皆さん…逆に聞きますけど、何故初日に見なかったんですか!?こんな最強で最高にテンションあがる爆裂ハイテンション巨大ゴリラモンスターバトル映画、面白くないわけないでしょう!!キングコングと謎のモンスターが暴れまわり、走り回り、殴り合い蹴り合い締め合いするスーパーバトル、最高すぎっっっ…!こんなことある…?

 

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最早人間はもうキングコングとモンスターの戦いを引き立てるだけの超絶脇役であるものの、しっかりと戦地から逃げおおせようとする人々の人間ドラマはしっかり描けてたかな。傭兵のトムヒもキャラ薄かったけどガスマスクつけて毒霧が撒き散らされる中で日本刀を振り回しながら切り刻んでいく姿は最高にカッコイイ。軍人のリーダーであるサミュエル・L・ジャクソン(映画出過ぎ)も「ゴリラぶっ殺す」という目的のために軍人としての誇りを捨てずに立ち向かおうとするのも良い。、人間たちのあがきもかなり見どころがいっぱいにしつつ、美女に心を開くという旧シリーズへのリスペクトも忘れない監督の気遣いも素晴らしい…、けどやっぱりキングコングのスーパーバトルの前にはもう歯が立たない…最高だ〜〜〜!ぶっ殺せ〜〜〜〜!!

 

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スーパーゴリラダンク!!!!!!! 

 

バトル・アクションものではマジの最高峰と言えるぐらいのレベルなので、未見の人(何故初日に見ないのか?)は是非とも今すぐ見に行ってください。絶対後悔しません。

 

【予告】

 

ちなみに、ちょっとナヨっとした赤ハチマキの軍人スリフコを演じたトーマス・マン、どこかで見たな〜と思ったら「ぼくとアールと彼女のさよなら」に出てましたね。こちらは巨大モンスターはおろか銃撃や爆発は一切ないんだけど、ラブコメとしてめちゃめちゃ最高なのでこちらもあわせてどうぞ。

 

トーマス・マン関連】

映画感想 - ミッドナイト・スペシャル(2016)

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ミッドナイト・スペシャ

★★★☆☆

 

【あらすじ】

少年アルトンは、実父のロイと彼の友人ルーカスとともに真夜中の逃避行を続けていた。超能力を持って生まれてきたアルトンは、神の啓示を授けると信じられたために宗教団体によって強引に養子を組まされ奪われてしまったのだ。ロイは数年見守っていたが、アルトンが持つ「ある目的」を果たす手助けをするために誘拐することを決意する。果たしてこの逃避行に終わりはあるのだろうか…。

 

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【感想】

愛に飢えてる少年と愛に一直線なおじさんの交流が熱い「MUD」や、世界が終わる妄想に取り憑かれたおじさんが家の貯金を全部使って地下シェルターを作ろうとする「テイク・シェルター」など、いい感じのドラマ映画を作るジェフ・ニコルズが送る昔懐かしい雰囲気の漂うSFアドベンチャー

説明を極力排してアルトンのために進んでいくんだけど、宗教団体や政府、そしてアルトン自身の体調の変化など様々な障壁が迫ってきてもちろん平坦ではないんです。それでも全てをかいくぐって何としてもアルトンの目的を果たそうとする父親ロイの決意に満ちた目。普通は自分の子どもが変なことになってたら必死に抵抗しようとするだろうに、アルトンにとってあるべきところに帰すことが最善の手だと受け入れた状態なのが良い。その状態で物語がスタートするのもなかなか出来ることではないすね。父の力強さと覚悟、親子の絆、「家族」にまつわる多くのものが詰め込まれていたかな。

 

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ロイは「テイク・シェルター」のマイケル・シャノン、無骨なルーカスは「ウォーリアー」や「ザ・ギフト」のジョエル・エドガートン、ロイ妻には初代「スパイダーマン」シリーズの陰獣MJで有名なキルスティン・ダンスト、アルトンの能力に一目置いてる国家安全保障局のポールは「フォースの覚醒」でカイロ・レンを演じたアダム・ドライバーと豪華で盤石な俳優陣を揃えていて物語に一層の説得力を持たせていましたね。子役もめちゃくちゃかわいい。

しかし、説明を省きすぎるあまり登場人物に感情移入しにくかったり状況の説明が足りなかったりする箇所はあったかな〜〜〜。↑でけっこういい感じに書いたけど。う〜ん。DVD特典映像でようやくロイ家族と宗教団体の関係性が分かるレベルの説明の無さなんで、最低限の説明は欲しかったかな〜!ジェフ・ニコルズはめちゃくちゃ好きだし、雰囲気も良かったんだけどね。「MUD」が余りにも最高だったもんで比べてしまったかもしれない…。

 

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アルトンの目がゴーグル越しにめっちゃ光る様子は非常にカッコイイ。

 

【予告】

 

ジェフ・ニコルズ関連】

オール・タイム・ベスト3に入るぐらい最高すぎる名作

映画感想 - 哭声/コクソン(2016)

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哭声/コクソン

★★★★★

 

【あらすじ】

韓国の人里離れた田舎町で殺人事件が発生。とある青年が狂いだし身内を惨殺、しかもその青年は謎の発疹でブツブツになって白目をひんむいて、心ここにあらずな感じで呆然と現場に佇んでいたのである。さらにこのような殺人事件が立て続けに連続で起こっており村人たちは不安を募らせる。警官のジョングは捜査を行うが、やがてこのような異常事態になったのはいつからかこの村に滞在している日本人のおじさんが来てからなのでは…と疑いをかける。果たしてこの日本人のおじさんの正体とは?やがてジョングの娘にも、謎の発疹が現れる…。

 

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【感想】

話題になっていた國村隼出演の韓国映画。やばすぎる156分だった…。凶々しい瘴気に包まれた予測不可能すぎるストーリーに、悪魔祓い、悪霊取り憑き、祈祷、サスペンス、ホラー、閉鎖的な村、人間怖い、そしてゾンビ!全ての「狂気」が詰まったパンドラの箱みたいな映画で見るだけでかなりヘトヘトになったな…。とにかく國村隼が圧倒的に怖い!何も語らず、じっと見つめるその視線のパワー!怖いよ〜!

 

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序盤から國村隼がふんどし一丁で森の中で鹿の死体をついばむシーンがぶち込まれて完全にやばいと思わせるにも関わらず、目的が何も分からないのが不気味すぎるんですよね。日本人で韓国語も話せないのに何故こんな人里離れた村に…?そして部屋の中にも謎の儀式の後があるし、完全にやべえ奴!しかし人々も狂いだしているのに具体的な証拠は無い、一体何なんだ…みたいな國村隼の圧倒的インパクトが全面に押し出されています。そして中盤に現れた祈祷師が娘にとり憑いた悪霊と祓おうと狂った儀式でドンチャン騒ぎするシーンがあるんだけど、これがすごい。同時に國村隼も儀式を始めて、二つの祈祷が交錯する凄まじい呪いバトル!!最高に盛り上がるポイントでした。鮮烈すぎ!

 

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さらにその勢いとは打って変わって終盤は何が真実で何が虚構か、誰を信じて誰を疑えばいいのか全くわからなくなる緊張感で包み込んでくれるクライマックス。どう転んでも嫌だ…と思ってしまう脚本作りはさすが韓国といったところ。昨今90〜100分の上映時間が流行る中で強気の156分なのに飽きさせずにグイグイ入り込ませる見せ方は素晴らしかったです。ともかく呆気に取られるほど超面白いので是非。

 

【予告】

映画感想 - モアナと伝説の海(2016)

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モアナと伝説の海

★★★★★

 

【あらすじ】

海を愛し、海に愛された女モアナは村の掟で海に出ることは禁じられていた。しかもその美しい海の世界は大地の女神ティ・フィティの心が盗まれたことにより、闇に包まれようとしていた。モアナはティ・フィティの心を盗んだまま消息を絶った伝説の英雄マウイを探し出し、ともに世界を救うために困難な旅に出る。

 

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【感想】

う〜〜〜〜〜ん最高潮。キャラクターと歌がとにかく最高で、ストーリーも分かりやすさの極地なのにここまで最高なのはマジですごい。ポスタービジュアルとかを見ると、「アーロと少年」とか「メリダとおそろしの森」みたいな感じの「そこまでハネんやろうな〜〜〜」というような感じだけど、フタを開けてみればしっかり者の女と荒くれ者の男と完全に頭が狂ったニワトリがガチっと組んで世界を救うために大バトルを繰り広げるという全然イメージの違うものであった。

 

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突然入り込む歌と踊りもめちゃくちゃ楽しいし、それが中ボス戦にも取り込まれているのがとっても素晴らしかったな。何にでも変身できるマウイの武器を取り戻すためにヤドカリのモンスターと戦うんだけど、そのヤドカリがゴキゲンな音楽にのせて歌いながら二人をなぎ倒していくのが斬新すぎたな〜〜〜

 

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こんな感じですげ〜楽しい曲なのにどんどんピンチになっていくんですよ。ただ戦うだけじゃない細かい演出と効果は本当に頭が下がるばかりでした…海のCGの感じももはや実写だし、どこまで突き進むん!?って思いますよね。ビジュアルだけでつまらなさそ〜と思った人こそ裏切られるので今すぐ見に行くべき!マウイの決め台詞「例は結構」はマジで最高に震えるぞ

 

【予告】

 

映画感想 - ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2016)

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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

★★★☆☆

 

【あらすじ】

どこにでもいる地味な少年ジェイクは幼少のころから、祖父から嘘みたいな奇妙な人々と暮らしており、そして自分はモンスターと日夜戦っていたという武勇伝をいつも聞いていた。ジェイクが16歳になったある日、大好きだったおじいちゃんの目がくり抜かれて殺される事件が発生した。死ぬ間際に「ケインホルム島へ行け。そこで1943年9月2日に戻るのだ」と指示される。おじいちゃんの言葉の意味を解き明かすためその島へ向かう。

 

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【感想】

ティム・バートンお得意の何か変な奴がいっぱい出てくるファンタジックなやつ。この色んな特殊能力を持ってる子ども達が出て来る…というプロット見た時点で「ああ〜終盤このこいつらの変な能力を使った連携プレーで悪党をなぎ倒していくんだろうな〜」とわくわくしてたんですが、期待値が上がりすぎてそこまで目の覚めるような展開ではなかったかな。もっとジョジョ5部みたいな知略の限りを尽くして戦ってほしかったよ。

 

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空気より軽くて浮いちゃう子、体内に蜂を飼ってる子、ずっと透明な子、後頭部にでっかい口がある子、物に生命を吹き込める子など、さまざまな特殊能力を持ってる子どもたちや、ペレグリンと子どもたちは1943年の9月2日を永遠に繰り返しており、その設定と理由付けなどはもうティム・バートン好きそうだね〜って感じで原作との相性よかったな。敵もジェイクしか見えない上にかなりきもいという設定もよかった。キャラクター、世界観、ともに良かったのに何故そこまで燃えあがらなかったんだろう…。う〜ん。さらに調べたところによるとずっと布をかぶった双子は映画オリジナルらしい。終盤明かされる能力とかを考えると「いれる必要あった…?」とは思った。課題の残る作品だったな〜。頑張れティム・バートン

 

【予告】

映画感想 - ナイスガイズ!(2016)

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ナイスガイズ!

★★★★☆

 

【あらすじ】

1977年ロサンゼルス。示談屋ジャクソン・ヒーリーは、天然系探偵のホランド・マーチを相棒にし、とある少女の失踪事件を捜査することになった。マーチの娘ホリーも同行して聞き込み調査を進めていると、様々な不審死事件の被害者が失踪した少女に関係のある人物だった。やがて全てがつながる時、大いなる陰謀が明らかになる…!

 

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【感想】

70年代のアメリカの雰囲気を完全に再現したオールドスタイルな探偵バディムービー。最近「ラ・ラ・ランド」でその名を上げたライアン・ゴズリングが主演。新宿バルト9はこの二作が同じフロアで上映されていたのでさながらゴズリング祭りであった。

ストーリーは連続不審死事件がどんどん失踪する少女につながっていくという感じの割にそこまで特筆するほど面白いものでは無かったが、とにかく70年代の雰囲気と凸凹コンビのやりとりが楽しい一品。特にライアン・ゴズリングがとにかく失敗だらけなのが最高。

 

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挙動がおかしい

 

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めっちゃ腕切る

 

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色んなところから落ちる!

 

みたいな感じでとにかくボコボコになるんですよ。ラ・ラ・ランドとは全く違うグズおじさんで常に色んなダメージを食らってるのがめちゃめちゃ面白い。さらに様々な殺し屋がやってきて襲い掛かってくるけど牛面人ミノタウロスみたいな巨体ラッセル・クロウとともに危機を乗り越えていく様が楽しいよ。

 

…そんなことはどうでも良くて、ホリー役のアンゴーリー・ライスちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!100億年に一人の逸材〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!かわいすぎる〜〜〜〜!!!!!

 

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かわいい

 

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かわいい

 

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かわいすぎるって

 

かわいすぎるから〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!それに尽きる。これもドラマシリーズ化希望

 

【予告】

映画感想 - ラ・ラ・ランド(2016)

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ラ・ラ・ランド

★★★★★

 

【あらすじ】

映画スタジオのカフェでバイトするミアはいつか大女優になることを夢見てオーディションを受けまくっている。ジャズピアニストのセブはいつか自分でバーを開いて好きなジャズを思う存分演奏したいと夢見ている。そんな二人が出会ってお互い励まし合いながら夢を叶えて突き進む…。

 

【感想】

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夢と魔法の2時間かって。話は恐ろしいほど普通だったけど全ての歌とダンスと曲と演出が最高すぎたので「最高の映画かい」と思いました。夢を叶えることと、現実を知ること、大人になること、人生の全てが詰まっておりましたよね…うえっうえっ。私からは以上です。

 

【予告】

 

ちなみに、こちらの記事をもって映画感想記事が800になりました。どんだけ〜