にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - ドラゴンボール超 ブロリー(2018)

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ドラゴンボール超 ブロリー

★★★★★

 

【あらすじ】

悟空&ベジータVSブロリー

 

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【感想】

見る予定無かったけど、周りの評判が余りにも高くて気になって見ました。どうせならってことでMX4Dで。結果、本編の半分を占めるバトル描写が今までのDBの歴史上見たことも無いほどに凄まじい熱戦・烈戦・超激戦で最高だった!!!!!!!!しかもMX4Dだと悟空と一緒に飛んで殴って戦う一体感も得られるし…!!ブロリーの一人称視点で悟空をボコボコにするカメラワークも斬新でめっちゃ興奮したな〜!

 

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正直言うと「超」本編、「神と神」、「復活のF」を全く知らなかったので犬みたいな奴が平然と仲間になってたりフリーザが生き返っててさらに金色になったり、悟空とベジータの髪が赤く&青くなったりするのは「なんで?」ってなったけど、「まあいいか!!!」と思えるほどにバトルがすごかった!ほんとに!悟空、ベジータと違って同じサイヤ人ながら辛い過去を背負ったブロリーの半生をじっくり描き後半は怒りが暴走してほぼ叫ぶだけの狂戦士を見て「強え奴と戦ぇてぇ!」っていう気持ちと「ブロリー、何と悲しき男よ…」という気持ちがないまぜになって感情移入しまくっちゃいました。惑星ベジータ消滅は何回も見てきたけど、バーダックの妻ギネ(ずっとでかい肉を切ってる)とかもチラッと出てて悲しみが深かったな〜

 

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そんな感じで今まで番外的キャラだったブロリー鳥山明本人によるキャラの再構築・再定義を経て正式に本編に組み込まれた記念碑的な回でもあるので、ドラゴンボールを離れた大人ほど楽しめるかと思います。スルーするつもりだったら騙されたと思って見ましょう!ああ、ドラゴンボールは永遠に人々の心の中に生きている…

 

【予告】

映画感想 - バード・ボックス(2018)

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バード・ボックス

★★★★☆

 

【あらすじ】

「屋外にいる何かを見たら自害行為に走り死ぬ」という謎の超常現象が発生してほとんどの人が死んだ世界になって5年。マロリーは二人の子どもと共に希望を求めて川を下る旅に出る。常に目隠しをし手探りで森を抜けボートを漕いで急流を下る。一歩間違えれば命を落とす決死の旅の果てに、安らぐ場所はあるのだろうか?な話

 

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【感想】

「音を立てたら死ぬ」なクワイエット・プレイスのような「外を見たら死ぬ」の世界。この製作陣、クワイエット・プレイスが出た時「やべ〜!!」って思わなかったかな。比較するとこちらは厳しい死亡条件を最大限活かした「生」を感じさせるスリリングで緊張感に溢れるドラマに仕上がってました。勝手に自殺していくさまはシャマランの「ハプニング」を彷彿とさせる怖さ!

 

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で、マロリーを演じるサンドラ・ブロックの、命を賭けて子を守る強く厳しい母ちゃん像が良かったですね。感情移入しないようにママと呼ばせず、子に名前すらつけないところや未来に希望を持たせない厳しい教育方針はかなり冷酷だったけど、それが終盤でトリガーとなってエモーショナルに話を動かす起爆剤になっていました。そしてタイトルの「バードボックス」の意味が判明する結末もグッド!

 

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全体的には割とベタな話ではあるものの、過去と現在が交錯する構成も飽きさせずに見せてトータル面白かったです。これも配信で見せてくれるなんてネトフリはやっぱ太っ腹だよな〜。でもサンドラ・ブロック、けっこう鼻を整形してません…?ちょっとマイケル・ジャクソンみたいだった

 

【予告】

映画感想 - ロスト・ボディ(2012)

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ロスト・ボディ

★★★★☆

 

【あらすじ】

とある死体安置所からセレブ社長夫人マイカの死体が忽然と消え、捜査にあたったペニャ警部はマイカの夫アレックスに連絡し調査を開始する。しかしアレックスは虚言癖があって若さが無くなった妻をウザがっており、女子大生の愛人カルラに乗り換えるために毒殺したのだった。しかし死体が消えるなんて、どういう事…?な話

 

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【感想】

先日の「インビジブル・ゲスト」がめちゃ面白かったこともあって、その監督の過去作も鑑賞。これは騙される!!!すごい話!!お見事!!これまた全然詳しい内容は言えないのがもどかしいけど、どんでん返しと分かっていて色んな推測をしてもまじで分からなかったな〜!死体が消えた!と思いきや執念深いマイカは毒を飲んだと見せかけて筋弛緩剤で仮死状態になっていたのか??だとしたら協力者がいるのでは??マイカはアレックスの浮気を疑っていた?だとしたら復讐に…?いや、アレックスの周りでマイカにまつわるアイテムが次々出てくるぞ?幽霊か呪いか!?などなど、様々な可能性を示唆しながら二転三転四転五転しながら全く展開が読めずに進んでくストーリーはお見事。伏線もかなりさり気なくて記憶に残らないほどチラっとレベルで、気づいた時のスカッと感はなかなか。全てが覆る結末もすごい!こういう終わらせ方はインビジブルゲストの時にも踏襲されてる良い終わり方でしたね

 

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ただ欲を言うと、全体的には騙された〜気持ちいい〜感は強いものの、よくよく考えると伏線とヒントが少なすぎた気はしたかな。終盤まであの件とこの件の繋がりが隠されてたり、この人が実はこうだった!みたいなヒントもほぼ無かったので、そりゃ分からんな!とは思ったり。面白かったけどね!ちなみにジャケットに出ているマイカは完全にフォトショ加工がゴリゴリに入ってて実際にはかなりのババアというのも隠れたミスリードの一つかもしれません…。オススメです。敬具

 

【予告】

 

【スペインミステリー関連】

2018年見て良かった超おもしろ映画12本

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2018年も100本以上映画見ました。いっぱい良いのはあった中から特に「良い」と思ったやつを12本挙げさせていただきます。気になったものがあったら記事URLから詳細をご確認ください。挙げたやつはどれも信じられないぐらい面白いです。この年末年始に是非見てみてください

 

※今年公開されたやつではなく、今年私が見たやつです

※下記の映画は「見て当たり前」の枠のため、除外

キングスマン:ゴールデンサークル / リメンバー・ミー / ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル / レディ・プレイヤー1 / パシフィック・リム アップライジング / アベンジャーズ インフィニティ・ウォー / デッドプール2 / ジュラシック・ワールド 炎の王国 / カメラを止めるな! / アントマン&ワスプ / ミッション・インポッシブル:フォールアウト / インクレディブル・ファミリー / ヴェノム / サーチ / ボヘミアン・ラプソディ / シュガー・ラッシュ:オンライン / ドラゴンボール超ブロリー

 

 

■想像を越えた超次元世界!「ザ・ヴォイド」

【あらすじ】

保安官のダニエルは夜警中に森から意識朦朧とした若者を発見し、近くの病院につれていく。しかしそこでは女性看護師が患者の目をナイフで突き刺して殺した上に自分の顔の皮を剥いで「私の顔じゃない…」と嘆いていたし、何故か病院を謎の白装束集団が取り囲むし、さっきの女性看護師が気づいたらめちゃめちゃグロテスクなクリーチャーに変貌したし、待合室にいた娘さんも、そろそろ赤ちゃんが産まれるしもうわけがわからん〜!

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外には邪教が取り囲み、中には異形のクリーチャーがいるというめちゃめちゃな状況の中、我々の想像と次元を超える凄まじい熱量のコズミックホラー。一見の価値ありです

 

 

 

■幻想的な地獄!「アナイアレイション:全滅領域」

【あらすじ】

美人大学教授のレナのもとに、1年間音信不通だった夫ケインが突然帰ってくる。レナはどこで何をしていたか聞きまくるが、ケインは心ここにあらずで何も教えてくれない。夫がこうなった原因は、突然現れた謎の空間「シマー」を調査してからだという。レナは4人の女性調査員がシマーに入るということを聞き、自ら調査隊員に志願する。果たしてシマーとは何か?中に何があったのか?ケインはそこで何を見たのだろうか…?

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NETFLIXで、こんなん見せてもらっていいんですか?1800円ぐらい払いまっせ?と言いたくなるぐらいにめちゃめちゃ面白い。このクリーチャーの鳴き声が全ての映画史上最低最悪でした

 

 

 

■あっと驚くツイスト!「ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者」

【あらすじ】

クリスマスの日、12歳のルークの両親は二人っきりでディナーを楽しむために出かけてしまった。そんなルークの子守をするのがベビーシッターとして雇われたアシュリーだった。ルークはアシュリーに思いを寄せており、あわよくば今日その気持ちを伝えたろかい…と目論んでいた。しかしそんな二人きりのムードをぶち壊す、招かれざる客が…。誰かが家に侵入してきたのだ。一体どうする〜〜!?

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ベタな展開と思いきや全てを裏切ってくる神展開!ネタバレ厳禁で前情報ゼロで見てみましょう

 

 

 

将軍様が死にかける!「鋼鉄の雨」 

【あらすじ】

北朝鮮でクーデターが発生。「鋼鉄の雨」と呼ばれるやばい兵器がとある工場に降り注ぎ、北のトップである「委員長同志」が意識不明の重傷を負ってしまう。クーデターを阻止しようとしていた北の工作員チョルウは、委員長を救出し辛くも南の韓国へ脱出。しかしこのクーデターがきっかけで、南北の緊張感は爆裂。今にも戦争がおっ始まろうとしていた。工作員チョルウは、韓国潜伏中に大統領側近の外交官チョルウとバディを組み、戦争を阻止してクーデター首謀者を突き止め、さらに委員長を無事に北に帰せるのか!?

北朝鮮のトップが完全にアノ人なのもすごいし、それが死にかけて韓国に助けを求める展開がすごすぎる…!NETFLIX攻めすぎ! 

 

 

 

■最高の続編!「スカイライン -奪還-」

【あらすじ】

突如現れた未確認飛行物体が地上の人々を吸い上げてしまい、3日で地球は征服されてしまった。LA市警のマークも同様に息子のトレントとともに吸い込まれてしまったのだが、辺りを見ると人間の脳を抽出して宇宙人の殻に移植し、宇宙人軍団を増やしまくっているようだ。いやだ〜!死にたくない〜!このままやられるままじゃねえ!残された人類で反抗するんや!!

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フランク・グリロ&イコ・ウワイス&ヤヤン・ルヒアンVS宇宙人!地球最強肉弾戦!前作は見なくても100楽しめる超快作!

 

 

 

■暗く悲しい実話の映画化!「7月22日」

【あらすじ】

2011年7月22日、ノルウェーウトヤ島でたった一人の男が島に滞在していた子供達を無差別に77人ぶち殺した、実際に起きた屈指の大事件の映画化

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これはキッツ〜〜〜〜〜くて悲しく暗く切なく重いストーリーなんだけど、かなりスリリングで面白いし、考えさせられます

 

 

 

■ファンタジー映画の傑作!「エレメンタリ 〜鍛冶屋と悪魔と少女〜」

【あらすじ】

「罪人の元に悪魔がやってきて、魂を渡す代わりに願いを叶える」という言い伝えがあった19世紀のバスク地方。人里離れた山奥に住む鍛冶屋パチは黄金を隠し持っている疑惑が持たれ政府の調査が入ることになった。しかしパチは自宅に悪魔を生け捕りにしていて、拷問を加えていた!そんなんアリ!?パチが犯した罪とは?

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ここに登場する悪魔が「日本のバラエティ番組見たんか?」って言いたくなるくらいのネタを仕上げてきてるのがめちゃめちゃ面白いです 

 

 

 

■オチが読めたらすごい!「記憶の夜」

【あらすじ】

神経症を患う浪人生のジンソクは、文武両道で何でもできる優しい兄を尊敬しまくっていたのだが、ある雨の日の夜、兄は何者かに誘拐されてしまう。19日後、何とか戻って来たがその期間に何をしていたのか、兄には記憶が全く無かった。しかもそれ以来夜中に一人出歩いたり隠し事をしてたりと違和感が多い。一体兄は何を隠しているのだろう…?な話

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めちゃくちゃ悲しい韓国映画で、予想してた結末とは全く違って絶対にオチが読めない超展開だったのが本当にびっくりしました。是非推理しながら見てください。まじで読めるわけがないですが…

 

 

 

■スペイン発極上ミステリー!「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

【あらすじ】

実業家ドリアは愛人ローラ殺害の疑いをかけられた。しかし彼が雇った腕っこきのおばさん弁護士グッドマンが彼を「絶対に無実にさせる」と宣言。ローラが殺されドリアが何者かに殴られ気絶した部屋は完全に密室でドリア以外に犯人はありえない。果たしてどうやって彼を無罪にするのだろうか?タイムリミットはあと3時間…な話

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今年公開ではないんですが、空前絶後の結末の気持ちよさが最高にスゴかったやつ。見終わったあとの爽快感が素晴らしい逸品…

 

 

 

それでは、「ホラー部門1位」「コメディ部門1位」「歴代最高1位」を3本紹介して締めさせていただきます

 

 

 

 

■今年のホラー映画1位!「へレディタリー/継承」

【あらすじ】

母エレンを亡くしたグラハム家のアニー。夫スティーブン、高校生の息子ピーター、そして自閉症気味な娘チャーリーの4人でエレンの喪失を乗り越えようとするが、次から次へと不幸なことが起こる。人の声がする、謎の光が見える、物音が聞こえる…。小さな違和感が膨れ上がり、やがてマトモな家族が修復不可能なほど狂気に叩き落とされていく…!この家族に何が待ち構えているのか…?

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いや〜〜、信じられないぐらい怖かったですね…これ…。目を背けることすらできない地獄の2時間でした。

 

 

 

■今年のコメディ映画1位!「ゲームナイト」

【あらすじ】

マックスとアニーのゲーマー夫婦は週末に「ゲーム・ナイト」を主催して仲間とともに楽しんでいた。ある日、いけすかない兄ブルックスが主催する日に「殺人推理ゲーム」をすることになった。役者を雇ってリアルな推理ゲームが出来る…というものだが、役者登場の前に本物のギャングが現れて兄を誘拐してしまう!が、みんな「すげ〜演出」と勘違いしてしまうのだった…

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最初から最後まで全てが面白い、サイコーにハッピーなコメディ映画の大傑作。何回かマジで爆笑してしまいました…。映画の小ネタを散りばめながらも万人が楽しめるバランス感覚も良い!レイチェル・マクアダムスも最高にカワイイ!

 

 

 

 

■今まで見た映画でナンバーワン!「手遅れの過去」

【あらすじ】

数年前に一度だけ会ったことのある女性、ドロシーからの電話を受け取った私立探偵メル。近くまで来ているので会えないか?という電話だったが、メルが到着するとすでにドロシーは息絶えていた。メルはドロシーの死の真相を探るべく、無報酬で捜査に乗り出す。

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今年見た映画の中で、ではなく、今まで見てきた全ての映画の中で一番面白いと思ったやつです。ストーリー、キャスト、25分長回し×5編+時系列シャッフルの神構成もさることながら、主演のジョン・ホークスが「カッコ良いの擬人化」なんじゃないか?と思えるほど震えるカッコ良さ。男でも惚れる。最高…

 

 

 

以上です、それではさようなら。来年も「ミスター・ガラス」「メリー・ポピンズ リターンズ」「アリータ」「キャプテン・マーベル」「スパイダーバース」「ダンボ」「アベンジャーズ エンドゲーム」「バンブルビー」「ハロウィン」「ゴジラ」「トイ・ストーリー4」などスーパーおもろが目白押しですね

 

 

【去年】

 

【一昨年】

映画感想 - 奴隷の島、消えた人々(2015)

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奴隷の島、消えた人々

★★★☆☆

 

【あらすじ】

天然塩が有名な韓国のとある離島で、大量殺人事件が発生する。ここでは知的障害者たちが違法な人身売買で連れてこられ、賃金未払いで酷使させられ、まともな生活も保証されずに不当な暴力も受けているやばすぎる現場だった。記者のヘリとソクフンは殺人事件発生直前にその実態を暴くために突撃取材を敢行するのだが…な話

 

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【感想】

新安塩田奴隷労働事件という実際にあった↑のような出来事をベースにしたPOVスリラー。この事件の概要やばすぎる…でも昔の話でしょ?と思ったら、2014年の事件らしいです…こんなこと現代でありまっか!?ちょっとそこがまずびっくりしましたよね。で、内容としてはヘリとソクフンの手持ちカメラによる島での記録映像(1時間弱のPOV)と、終盤の実態暴露直前に起こった連続殺人事件(POVではない)を織り交ぜて淡々と話が進んで90分程度で終わる見やすい構成。個人的にはPOVならPOVで貫いて欲しい気持ちはありますが、本作のそれはあくまで舞台装置という意味合いが強かったかな

 

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知的障害者は過酷な状況で働かされていながらも「自分には他に居場所がない、ここにいるしかないんですぅ〜」と言い、ボコボコに殴られてても「この怪我は転んだだけなんですぅ〜」と警察にウソの証言をしてしまうなど完全に「教育」がされている上、警察も施設と癒着しているのかまともに調査してくれない(これが一番ムカつく)!そんな内と外のやばさをかいくぐって何とかヘリが奮闘して解決か…と思わせておいて、終盤20分 満を持しての大量殺人は実にスカっとしつつも驚きに満ちており、韓国映画のいつも通り胸糞はかなり悪いですがなかなか興味深かったです。とある人物にしっかりと死亡フラグが立つのも嫌でしたね…

 

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オープニングの討論番組のシーンはいきなり過ぎて少し分かりにくかったのと、ヘリがやばすぎる取材を続けるモチベーションがよく分からなかったところはあったかな。危険を顧みないヘリに対してソクフンが「まだあのことを引きずってるの?」と問いかけるシーンがありつつもそれが何だったかの説明はなかったような…?ただこのヘリの向こう見ずに突撃していく過程はかなりスリリングで、緊張感が否が応でも持続しましたね。全体として面白かったですが、おすすめ度は低かな。あ〜暗い話だったので魂の均衡を保つために「マスク」見なきゃ…

 

【予告】

映画感想 - インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016)

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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

★★★★★

 

【あらすじ】

実業家ドリアは愛人ローラ殺害の疑いをかけられた。しかし彼が雇った腕っこきのおばさん弁護士グッドマンが彼を「絶対に無実にさせる」と宣言。ローラが殺されドリアが何者かに殴られ気絶した部屋は完全に密室でドリア以外に犯人はありえない。果たしてどうやって彼を無罪にするのだろうか?タイムリミットはあと3時間…な話

 

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【感想】

スペイン産まさかのミステリー。ドリアは自宅から300km離れたホテルの一室で何者かに殴られ気絶し、目が覚めたらローラは既に殺されていて部屋は密室、さらに出入りした人間の目撃情報も無い…な〜ぜ〜…って感じの大ピンチをどう救うかってあらすじなんだけど、すみません…ちょっと聞きたいんですが、この世に面白い映画ありすぎません!?とてつもなく面白かった…!!!!

 

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序盤、ドリアはローラ殺しの疑いをかけられるものの「何か隠し事は無いか?無罪が欲しいなら洗いざらい話せ」という質問に対して、ドリアがひた隠しにしていた過去の罪を告白して静かに話が展開するんですよね。これ、別件でドリアに罪があるなら無罪を勝ち取ってもめちゃくちゃ胸糞だ…と思わせておきながらおばさん弁護士の肝っ玉逆転裁判で状況が激変!この観客をも試す揺さぶりがかなり面白く見れるのと、全てが明らかになった瞬間の気持ち良さは何物にも変えがたい多幸感に包まれました…控えめに言って最高…っ

 

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くっ、いつもレビューでは何も言ってないんですが、これもまた例によってこれくらいしか言えない…ただ見てください、としか言いようがない…。コナン君の「真実はいつも一つ!」がこれほどハマる話も無いのでオススメです!この監督の過去作「ロストボディ」も面白いみたいだからそっちも見てみよっと

 

【予告】

映画感想 - 記憶の夜(2017)

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記憶の夜

★★★★☆

 

【あらすじ】

神経症を患う浪人生のジンソクは、文武両道で何でもできる優しい兄を尊敬しまくっていたのだが、ある雨の日の夜、兄は何者かに誘拐されてしまう。19日後、何とか戻って来たがその期間に何をしていたのか、兄には記憶が全く無かった。しかもそれ以来夜中に一人出歩いたり隠し事をしてたりと違和感が多い。一体兄は何を隠しているのだろう…?な話

 

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【感想】

ネトフリオリジナルの韓国ミステリーサスペンス。くっ、暗い…暗すぎる…!!韓国映画はこういうの多いけど、その中でも屈指の暗さ!でもそれがすごすぎて最高!それにしても、出だしと結末がこんなに別世界なこと、あります?こんな結末、誰が予想できます?伏線を丁寧に散りばめているものの完全にオチが読める人は絶対いないでしょ!これが読めたら私が自費で10万円ぐらい差し上げますわほんとに…それほどまでに驚天動地の展開でした

 

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序盤はハイハイよくあるミステリー映画ね…と思わせて油断させてから、開始1時間で氷の手で心臓を握られたような寒気とともに360°違う方向へ!いや360°だったら一周して元に戻るやろ!と言いたくなりますが、グルっと螺旋を描くように「下の階層」に入り込んでいくようなイメージですかね。そこからさらに判明する一人の人間では許容できない余りにも悲しすぎる真相に、繋がる因果関係…!やや強引なところはありますがそこはストーリーを盛り上げまくる上で必要な流れかな。例によって何も言ってないに等しいですが、是非予想しながら見てほしいです!絶対分からない!

 

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ただ、歴代トップ10ぐらいに入らんばかりの重い話なのでこれを見た後は「マスク」「ジュマンジ」「ダイ・ハード」などのハッピー映画を見て帳消しにしてくださいね。オススメはあまりできませんが、鑑賞の際は心してご覧ください…いやそれにしてもお隣韓国の映画の面白さは無視できないレベルまで盛り上がってますね。日本も頑張ってほしい…

 

【予告】

映画感想 - ディアトロフ・インシデント(2012)

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ディアトロフ・インシデント

★★★★☆

 

【あらすじ】

1959年にロシアで実際に起きた、9人のプロ登山家がテントを内側から引き裂いて裸足・下着で逃げだして凍死した謎すぎる超未解決事件「ディアトロフ峠事件」。それに惹かれた大学生ホリーは4人の仲間を引き連れて事件のあった山脈に赴いて謎を解こうとするが、お察しの通り大変なことが巻き起こる〜!助けて〜!な話

 

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【感想】

ディアトロフ峠事件はマジでめちゃめちゃ謎で、前述の変な逃げ方の他にも何故か舌を抜かれて死んでいたり、頭蓋骨や肋骨が折れてるのに外傷が無かったり、雪山なのに死体が放射能に汚染されていたりとミステリーすぎる事件で、現時点でも様々な考察本が出ているほど有名。この事件の概要で既にわくわくなんだけど、本作はその山脈で何があったのか?を解き明かそうとするPOV形式のスリラー。数々の駄作・秀作POVを見てきた私の情報源を信頼していただきたいのですが、これはかなりおもろいですよ!!!

 

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予算があるのかCGやらスケールやらかなり気合が入っていて、最後まで手に汗握る展開で楽しく見れました。「この事件、こうだったらいいよな〜」という監督や脚本家の夢(妄想?)を見事に映像に落とし込み、静かに張った伏線を見事に回収しながら時には他の未解決事件と大胆にからめたり、記録では9人の死体だったのに救助した現地人の話を聞くと実は11人だった…みたいなさらなる謎を混ぜ込んで一つの結末を描いてみせる展開は剛力ながらかなりお見事でしたね。監督が「ダイ・ハード2」のレニー・ハーリンってのも一つの原因かもしれません

 

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途中で登場人物がいざこざを起こして仲悪くなって「いつまで撮ってるんだ?」「何があってもカメラは止めない」みたいなベタなやりとりはさすがに見飽きたものの、そこから上手くストーリーが転がってくので、是非ご覧ください。寒くなってきたこの季節にピッタリ!

 

【予告】

映画感想 - 女神は二度微笑む(2012)

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女神は二度微笑む

★★★★★

 

【あらすじ】

ロンドンからインドのコルカタにやってきたヴィディナは行方不明になった夫を探しにやって来た。新米警官ラナの助けを借りて夫の勤務地、母校、親族を訪ねるが、誰も夫のことを知らないし記録が無い!さらに出入国の痕跡すらも無いというのである。愛する妻を置いて消えてしまった夫に、果たして会えるのだろうか…?な話

 

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【感想】

珍しいインドのサスペンス。これは面白かったな!めちゃめちゃ良くできた脚本に、ヴィディナやラナをはじめとした個性的なキャラクター、コルカタ観光ツアーをしてるかのような文化や暮らしの描写、そして予想のつかない熱い展開に意外な結末と巧みな伏線回収!映画の見本とも言うべき完成度の高いやつでした。サスペンスにステータスを振り切ったおかげか、インド映画なのに歌と踊りも無い!で、「意外な展開〜!」というところを多くのレビューで見てたので「よっしゃめちゃくちゃ疑ってかかったろ!この人は実はこうなんじゃね?」と予測した一点が思いっきり当たってしまったのはかなり笑ってしまったんですが、そこが読めたとしてもよく緻密に練られたこの結末の満足度はかなり高かったです。や〜いいもん見たな

 

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あと、ヴィディナ役を演じたヴィディヤー・バーランさん、インド美人って感じでめちゃめちゃ良かったですね…。子どもとじゃれ合うシーンで母性がとめどなく溢れでまくっておりました。最高。それから文化的なところでいうと女神ドゥルガーを讃える祭りドゥルガプジャ最終日のドンチャン騒ぎ真っ只中を舞台にしてクライマックスを迎える演出もインドならでは盛り上げ手法で、否が応でもテンション上がりましたね。私は映画は大体褒めるんですが、例によってこちらもおすすめです

 

【予告】

映画感想 - シュガー・ラッシュ:オンライン(2018)

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シュガー・ラッシュ:オンライン

★★★★★

 

【あらすじ】

レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の住人ヴァネロペとアクションゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ラルフは大親友なのだが、ある日シュガー・ラッシュの筐体のハンドルがぶっ壊れて替えの部品も無いため廃棄処分の危機におちいってしまう。これは大変!しかし、オークションサイト「ebay」でハンドルが出品されていることを知り、二人はWi-Fiを通って広い広いインターネットの世界に飛び出す!果たして二人は無事にハンドルをゲットして元の世界に帰れるのだろうか?

 

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【感想】

シュガーラッシュ:オンライン…あまりにも最高としか言いようがない…。前作は二人が友情を築き上げていくところまででしたが、今作はさらに踏み込んで親友であるが故に乗り越えなければならない局面をひょうきんたっぷりに描いてくれて、続編の名に恥じない完成度でした…。

 

それを主題におきつつ、「いいね」や「ポップアップ広告」「ウイルス」といったインターネットのあるあるをバラエティ豊かに表現してくれた絵力をはじめ、歴代声優が全員参加したプリンセス達の可愛さ&面白さ+本家ディズニーだからこそ実現可能な革命的なメタ表現、「レディ・プレイヤー1」の時みたいにどんなキャラが隠れてるか探せるイースターエッグ、二人が対峙する敵、結末、スタッフロール後のお楽しみ、何から何まで全てが最高…いや、最高なのはもはや当たり前ですね

 

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ちなみに吹き替え版の話で、1時間10分あたりで「プレイヤーが来るぞ〜」とヴァネロペ達を呼ぶバイク便ライダーがいるんですが、この吹き替え声優、俺がやりました。詳しくはこちらの記事からどうぞ

 

 

【予告】