にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - スパロークリーク 野良犬たちの長い夜(2018)

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スパロークリーク 野良犬たちの長い夜

★★★★★

 

【あらすじ】

静かな夜を切り裂く無差別銃撃テロ事件が発生。元警官のギャノンを含んだ民兵組織のメンバーがその銃撃や無線を聞きつけて集まった。武器庫を調べると、テロで使われた銃と同じAR-15が一丁盗まれている。ギャノンはこの中の誰かがテロを起こしたと確信し、メンバーを一人一人を尋問していく。誰も信用できない疑心暗鬼の中、暴かれる真実とは…?な話

 

【感想】

自分の観測範囲内で、現時点での「未体験ゾーンの映画たち2020」の中で一番おもろい!!超傑作!!レザボア・ドッグスを彷彿とさせる密室劇ながら、無駄な会話やシーンを一切省き、もはやBGMすら削ぎ落として、淡々とサスペンスフルに展開していくこの見せ方は渋さを極めた究極のクオリティ…!計算しつくされた構図やカメラワークからなされる会話のテンポの良さ、光と闇の対比を利用した印象的な画作り、尋問のスペシャリストであるギャノンの詰め寄りと対峙するメンバーの心理戦、そして二転三転するツイスト、これが新人監督のデビュー作なのか!?と戦慄するほど類稀なるセンスが光ってました。とにかく一分のスキも無いほどの面白さ…!!

 

「極右民兵組織」というのが割と馴染みが薄くて、国や警察にとってどういう立ち位置なんだろうな〜というところはあったけど、その辺は見てれば何となく分かりますね。むしろそれぞれのメンバーが所属に至った経緯が紐解かれていくのも重要なストーリーラインになってるし、それがあるからこそのこの予想だにしてなかったラスト…!無駄なシーンがない…!全ての出来事が結末に収束していく気持ちよさ…!

 

【予告】

映画感想 - 人面魚 THE DEVIL FISH(2018)

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人面魚 THE DEVIL FISH

★★★☆☆

 

【あらすじ】

とある6人家族が父によって全員絞殺される事件が発生。彼には悪霊が取り憑いており、霊媒ジーチェンによって除霊し、お魚にその霊をうつして殺した。その模様をこっそりビデオ撮影していた少年ジャハオは、その魚の死骸の口から稚魚が出てきたことにビビるが、何故かそれを持ち帰って自宅の水槽に入れた。悪霊の呪いは、ビビアン・スーへ…な話

 

【感想】

ウリナリ世代の老人なので、ビビアン・スーが出てるというだけで見ました。ブラック・ビスケッツ時代から変わらぬ美しさ…。しかし今作では離婚問題に悩まされてかなりメンタルがズタボロになっていて、さらにその心の弱さにつけ込まれて悪霊にとり憑かれるという踏んだり蹴ったりな役でした。かわいそっ。で、そのビビアン・スーと息子の家族の絆、そして霊媒師のジーチェンの悪霊退治&亡くした妻と遺された息子との家族の絆を二軸三軸で描くけっこう詰め込んだ構成でしたね。人の心のスキマに入り込む悪霊はいつの時代もどの国でも共通なので分かりやすい。ホラー描写は音でビビらすストロングスタイルでビジュアルもそれなりの怖さだし、ホラーとファンタジーが入り混じった予想外の展開にも転がっていって良い。ずっと停電中なのか?と言いたくなるくらい電気をつけない薄暗さの中でおどろおどろしく展開していきました

 

で、これ、調べたところ霊媒ジーチェンを主役に据えたシリーズの三作目らしいですね。ビビアン・スーよりやけに出番多いしやけにキャラクターも作り込まれててめちゃめちゃカッコイイなと思ってたら、むしろこっちが主役という。単体でも楽しめるけど、何故これから公開されたのか。やはりビビアン・スーだから?あ、そういえばタイトルにもなってる人面魚、1秒たりとも出てこなかったのは凄かったな…。台湾では悪霊が取り憑いたおさかなのことを「人面魚」って言うのかな。言うわけないな。敬具

 

【予告】

映画感想 - ブラインデッド(2018)

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ブラインデッド

★★☆☆☆

 

【あらすじ】

緊急停車した救急車の中で目が覚めたベンはそれまでの記憶を失っており、さらに目も見えなくなっていた。そこに襲い掛かるゾンビ化した救命士!目が見えない!助けて!そしてそのピンチを救うのは女性警官マーラ…と思いきや、大きなお腹で出産間近!盲目おじさん+臨月警官、今世紀最大難易度の足引っ張り合いゾンビサバイバルが幕を開ける!な話

 

【感想】

これ↑を読んだ時点でもうお腹いっぱいになれるほど、尖り過ぎたあらすじ!ゾンビ映画は数多くあれど、これほどまでに高い難易度だったもの今までにありまっか?ゾンビ化した世界の経緯は一切説明せず、この二人の視点から見える世界だけを描写した強気の状況に、降りかかる幾多の災難!もー無理!だめ!死ぬ!何とか耐えた!でも陣痛が!って感じで綱渡りすぎる展開はなかなか良かったです

 

…なんだけど、ちょっと予算が無さすぎたのかどうしてもゾンビの数が少なくチープに見えてしまったり、この激アツ難易度設定なのに単独行動が多くて支え合って助ける面白さも無く、二人のバディ感もその単独行動のせいで深まらずに過去の掘り下げもほぼ無くて感情移入もしにくいところはあったかな。いかようにも面白くできそうな設定なのに…!あと結局視力が完全回復してるのかとしか思えないほどに正確無比にヘッドショットをぶちかましたり、もうちょっと使えそうな斧や鉈などの強武器を贅沢に1回で使い捨てたり、終盤に行くにつれて「はて…?」と思う点はあったかな。ただこの鬼の設定で一本映画を作ったという気合はアッパレ!トータルで考えるともう少し熱いシーンは欲しかったけど、これぞ未体験ゾーンの映画たちの真髄って感じで今年も楽しませてもらってます

 

【予告】

映画感想 - フューリーズ 復讐の女神(2019)

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フューリーズ 復讐の女神

★★★★☆

 

【あらすじ】

ケイラとマディの二人は親友なのだが、夜道で拉致されてしまう。気付けば黒い箱にぶち込まれており、箱から脱出してもどこまでも森が広がっていた。同じ状況の女性がほかにもいて合流したのだが、謎の殺人鬼が迫りくる!なぜ!?そして殺人鬼が女を殺すと、殺人鬼の頭が吹き飛んだ!?どないなっとるんや!?ケイラはマディを探すために森をさまよう!な話

 

【感想】

「やたらゴア描写がすごそう」ということで見てみたんですが、ま〜すごい!斧で◯◯の表面を削ぎ落とす!剛力で女の◯◯をひきちぎる!◯◯を◯◯でくり抜く!◯◯を薪割りみたいにパッカーンとぶち割る!!気持ちいい〜…。6人の女と6人の殺人鬼がフィールドに放たれて逃げ惑い、狙っていくこのデスゲームな感覚はPS4の非対称型対戦ゲーム「Dead by Daylight」っぽさもありつつ、中盤から判明するデスゲームの全貌もルールが切り替わった感じで「そっちとも戦うの!?」的な飽きのこない演出だったかな。設定自体はベタっちゃベタなものの、一捻りツイストの効いている展開はけっこう好みでした

 

ケイラが意識障害で時々数分気絶してしまい、その時に殺人鬼の視界が乗り移って見えてしまう!というギミックが「SIREN」の視界ジャック感もあってさらに良かったです。細かい理屈や経緯は明かされない雑なとこはあるけど、それを駆使して親友マディの元にたどり着くのもゲームっぽくて良いし、監督のゲーム好き感が前に出てる感じでしたね。あたしゃそのどっちのゲームもかなりやり込んでるので「ええやん…」と思いました。殺人鬼のビジュアルや武器のバリエーションはかなり使い古された感じだったのでもうちょっと多彩で豊富にして欲しかったところはあったけど、トータルで個人的にはかなり好みです!グロ描写に飢えてる方はおすすめですね

 

【予告】

映画感想 - シライサン(2020)

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シライサン

★★★☆☆

 

【あらすじ】

女子大生の瑞紀は、目の前で親友がいきなり眼球破裂して死ぬというやばい瞬間を目撃する。その3日後、春男の弟が眼球破裂して死んだ。奇妙な二人の共通点は、「シライサンが来る」という怪談を聞いて呪われたという説が有力なようだ。瑞紀と春男は面識は無かったが噂を聞いて二人で調査に乗りだす。その怪談を同時に聞いた三人目の人物・詠子を訪れるが…な話

 

【感想】

ホラー小説家の乙一が別名義で監督・脚本を手掛けたホラー。ちょっと雑なところや設定の薄さと粗がかなり目立ってしまって、「ガンバレ…」と思わずにはいられなかったかな。シライサンの造形はなかなか気色悪く、ネットでよく見る怖い画像みたいな感じの描写があったりなかなかトラウマもので、かつシライサンと対峙した時の対抗策も現実にあったら耐えられないぐらい怖いな〜って感じで良いです。また、小手先のびっくり音でビビらすこともせず、気付いたらそこにシライサンがいる!ジワジワ迫りくる!みたいに上品に怖がらせる感じは好感がかなりもてました。あと、「イヤホン360上映」ってやつにも対応してたので試してみたら、映画本編と同期してイヤホンから追加で本来聞こえてこない声や効果音が立体的に広がって入ってきて、臨場感がかなり高まってGOODでした

 

なんだけど、結局のところ民間伝承に振り切りたいのか現代的な都市伝説系に振っていきたいのかどっち付かずになってしまったり、シライサンから逃れる方法も判定がかなり曖昧で、「何故二人は生き延びられたんだ…?」となってしまったり、シライサン自体の設定もかなり説明が足りてなくて、もっと細かいとこ知りてっ!となってしまったかな。小説で読んだら予算や長さに縛られずにかなり細かいとこまで補足して超弩級に怖く仕上げられたような気もするけど、いろいろ足りなかったような感じがあったかな。これは本来の乙一のフィールドである小説で体感したかった!

 

ただ、瑞紀(飯豊まりえ)と春男(稲葉友)の関係性はかなり斬新で良かったです。お互いに面識が無く近しい人を亡くしたことで知り合って調査に乗り出すので、ずっとお互い敬語!距離が全く縮まらない!そのよそよそしい間柄が終盤にも活きてきて、そこはかなりオタクが喜びそうな関係性でしたね。二人でなんとかシライサンを一時的に撃退しても、ひと段落した後に「(瑞)吊り橋効果で恐怖を恋愛と勘違いすることがあるらしいですよ」「(春)そこから始まってもいいと思いますけどね…」っていうかなりさりげない会話があったり…!ここは実に素晴らしかったです。思えばこれが今年初映画館か…少し微妙な滑り出し。敬具

 

【感想】

映画感想 - アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018)

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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング

★★★★☆

 

【あらすじ】

自分の容姿に自信がなくコンプレックスの塊だったレネーは、ある日ジムで頭を打ち気絶する。目覚めると、自分が絶世の美女になっていた!!…という幻覚を見ており、外見は全く変わっていなかった。念願叶って美しいボディを手に入れたと思いこんでるレネーは自信マンマンになり、手始めに自身が勤める化粧品会社の花形である受付嬢の面接を受ける!果たしてどうなる…?な話

 

【感想】

良い…。ラブコメの教科書のようなベタな展開ながら、全ての人間に勇気と自信を与えてくれるストーリー作りは見てて元気になりますね。コンプレックスって裏返せば一番の武器になるんだけど、それを美しく研ぎ澄ますか錆びつかせるかは自分次第の心持ち次第。自分を好きになればきっと上手くいく!ということをレネーが教えてくれました。自分も、髪質が初対面の人は誰も信じてくれないほど立派な天然パーマなんだけど、思春期の時にはすごくコンプレックスだったからこの気持ちはめちゃめちゃわかる。今では一発で顔を覚えてもらえるし、混雑した中での目印にもなるし、かなり気に入ってます

 

それにしても、ラブコメの世界をメタ的に表現したネトフリオリジナル作品「ロマンティックじゃない?」を先に見ていると、ラブコメのあるあるを地で行ってる本作はそういう面でも楽しく見れますね。自宅やけに綺麗!主人公めちゃめちゃオシャレ!歌にダンス!全てが上手くいきすぎる!などの分かりやすいあるあるを散りばめつつ、「自分は美女だと思っている」←→「見た目は前から変わってない思っている」というアンジャッシュのコントをずっと見てるようなすれ違いが上手く、誰一人レネーを否定しないことも相まってその勘違いが巧みに話を転がすスパイスになってるのも良かったです。自分を好きでいような!

 

【予告】

映画感想 - フリーソロ(2018)

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フリーソロ

★★★★☆

 

【あらすじ】

「命綱、安全装置一切なし」「己の肉体のみで断崖絶壁を登る」という狂ったクライミング、フリーソロに取り憑かれた男アレックスが、ヨセミテ国立公園にある標高約1000mの超絶断崖絶壁…というかほぼ壁のエル・キャピタン登攀に挑戦する姿に密着したドキュメンタリー

 

【感想】

これ、むちゃくちゃ凄い…!一度でも手を滑らせたら、体力が限界を迎えたら、強風が吹いたら、鳥が飛んできて集中力が切れたら、一撃で真っ逆さまに落ちて無残に死ぬという危険性を孕む超絶クライミングを、凄まじいカメラワークと美しい映像で余すところなく捉えたやべ〜ドキュメンタリーでしたね。「どこに足引っかけてんの?」てぐらいの僅かな岩肌の隆起を利用して登っていく難易度に、ともすれば人間の死の瞬間をそのカメラで記録してしまうかもしれない撮影クルー(しかもアレックスの友人達)の恐ろしさ、圧倒的すぎる断崖絶壁に素手だけで挑戦するその姿は、筆舌に尽くしがたい神々しさに包まれておりました。やべすぎ…

 

恋人や撮影クルー達との会話や、挑戦当日までの行動などももちろんカメラに収まっており、アレックスの心の動きや葛藤、人生に対する思いなども浮き彫りなっていくのもドキュメンタリーならでは。「寿命を全うするつもりはなく、いつ死んだっていいと思ってる」という刹那的な考えも、彼の目指す「完璧」という言葉に繋がる力強さを秘めていましたね。やらなくたって生きていけるのに「登り切った時の『完璧』を体感したい」という確固たる信念のもと挑戦しようとすりゃあ誰にも止めることはできませんわ!でもその挑戦に向けてやることは「コースを頭に叩き込む」「めっちゃ練習する」「筋トレしまくる」という基本的すぎることしか出来ないのもすごい!彼を突き動かすエネルギーを変換したら一つの国の電力を賄えるぐらいなんじゃないでしょうか。アッパレ男だな!

 

【予告】

映画感想 - ベイウォッチ(2017)

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ベイウォッチ

★★★★☆

 

【あらすじ】

夏!海!筋肉男!セクシー美女!ロック様!船上パーティーライフガード!お色気!下ネタ!そして忍び寄る魔の手!エメラルド・ベイの平和は…俺たちが守る!な話

 

【感想】

遅まきながらの今年初映画は何も考えずに観れるやつ。これ、ほんとに徹頭徹尾エンターテインメントが詰まってて良かったですね。「男が喜ぶ全て」だけで構成されてる…。何よりも最高なのがオープニング。ロック様が沖で怪我したサーファーを助けて、海面から抱きかかえて海坊主みたいに出てきたと思ったらその背景に広がる水平線から「BAYWATCH」のタイトルロゴがザバー…と出てくる…、こんなことあります!?ここで「一生ついていきます〜!!」っていう気分にさせてくれました。もはや「ベイビードライバー」に匹敵するレベルのツカミの良さでしたね

 

ストーリーは何の意外性もなくかなり分かりやすくエンタメを突き詰めた展開だからまあ置いといて、ザック・エフロン演じる元水泳メダリスト・ブロディのキャラがかなり良かったな。個人戦は得意だけどチーム戦で大失態をやらかして人気が地に落ちた上に素行も悪く、保護観察という身分でライフガードとして鳴り物入りで派遣されてきた…という設定。元メダリストらしくめちゃめちゃ天狗だけど全てにおいて空回りして何も上手くいかず、チームワークや絆の本当の意味を知って成長していく姿が良い!最初はやな奴だけどかなり応援したくなる憎めない感じが好感持てました

 

そしてこれ、調べてから気づいたんですけどドラマ版のリメイクなんですね。何の脈絡もなくデビッド・ハッセルホフナイトライダーの人)が出てきて「どういうこと?」て思ったらオリジナル版の主役が出てくるファンサービスだったんだな。そんなオリジナル版のリスペクトもあったりエンドロールにはNG集もあって、とにかく最初から最後までTHIS IS エンターテインメントって感じで最高でした。今年もスコア甘々で行くぞ!何故なら、映画は「良い」からな!

 

【予告】

映画感想 - スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019)

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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

★★★★☆

 

【感想】

エピソード8の記憶が「レイア姫が宇宙に投げ出されるも、圧倒的フォースで宇宙遊泳して戻ってくるシーン」以外全て忘れてしまったこともあり、時間を見つけて8を予習してから見ました。せっかくなのでIMAX+プレミアシート…。今年最後の映画館の記念になったな

 

さ〜てレイを主役として三部作やり切りましたけども、今作は完結編らしい、終始期待を裏切らない分かりやすい安定感に溢れてましたね。あれがこうなってそうなって、ギリギリのところでああなって…。誰しも楽しめるような分かりやすく熱い展開にテンションは上がらざるをえない!でも前のエピソードとの整合性や方向性をつなげるために少し「?」となるようなところはあったかも。8だけ監督脚本がライアン・ジョンソンだったところも少なからず影響はあるのかもね。JJ氏が全部手掛けてたら上手くいってたのかな〜

 

やっぱ個人的にはカイロ・レンのキャラクター造形が素晴らしかったな。暗黒面に落ちてファースト・オーダーのリーダーとして君臨するものの悪に振り切れず払拭することが出来ない心の弱さと、その弱さを今作で正直に吐き出してしまうところも共感に溢れていて良い。アダム・ドライバーの切なげな表情と演技力に裏打ちされた悲壮感…、だからこそ最後の彼の決断と戦いには観客が一丸となって応援したくなる力に溢れている!!アッパレ男だな、アダム・ドライバーよ…今度めし奢るわな!

映画感想 - カンフー・ヨガ(2017)

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カンフー・ヨガ

★★★★☆

 

【あらすじ】

中国のカンフーの達人かつ聡明な考古学者かつジャッキー・チェンのジャックは、インドのヨガの達人かつ聡明な考古学者かつ超美人のアスミタとともに、かつての中国とインドを結びつける消えた財宝を在り処を追う。助手たちとともに順調に捜索を続けていたが、分かりやすい悪役が登場し、その道を阻む!ジャッキー・チェン!カンフーで!ヨガで!対抗して財宝を追え!な話

 

【感想】

年末という最高の空気感の中で、湿っぽい映画は見たくない!どこまでもハッピーな気分になりたいんや!…そうだ!ジャッキー・チェンだ!!というモチベーションで観賞。ジャッキー映画、「ライジング・ドラゴン」以来6年ぶりだった。まだまだ現役で頑張っててすごい。さすがに格闘アクションは最近の若者(イコ・ウワイスとか)に比べると衰えてはいるけど、年齢を考えるともはや驚異的だし、格闘アクションのゴールデンレジェンド俳優としての貫禄はやっぱりありましたね。そこにいるだけで画が引き締まるカリスマ性!だけど戦いの中にひょうきんを入れ込むサービス精神!これぞジャッキー映画の真骨頂。頭空っぽで楽しめる!

 

ストーリーとかは正直ぐちゃぐちゃで大したことは無いしヨガを活かした戦いはほとんど無いんだけど、最後にボリウッドばりに皆でダンスするエンディングはめちゃめちゃ最高だったな。あまりにも強引過ぎるけどそんな細かいことなんてどうでも良くなるくらいの、ジャッキーを初めとするみんなの嬉しそうな楽しそうなかわいらしい顔よ…。まさにハッピー映画の究極形態じゃん。これで☆1増やして☆4にしてしまうくらいの良さだったな。ジャッキーはやはり最高…!久々に「WHO AM I?」見ようかな。あの自分の体に縄を巻いて高いところから飛び降りてグルグル回りながら落下速度を落として降りていく全然意味のないシーンが見たい

 

【予告】