映画感想 - インビテーション / 不吉な招待状(2015)
★★★★★
【あらすじ】
ウィルとエデンはごく普通の夫婦だったが、息子を亡くしたショックから立ち直れずにいたエデンが消息不明となる。音信不通になって2年後、突然ウィルのもとにエデンからディナーの招待状が届いた。
ウィルは現恋人のキラとともに、自分がかつて住んでいた家を訪れる。そこには見違えるように生まれ変わった明るい性格のエデンと、エデンの現在の恋人デヴィッドが迎えてくれた。さらにウィルとエデンの友人も集まって再会を喜んでいたが、ウィルは何か不穏な空気に気づく。
何故、内側から鍵を使って扉を閉ざすのか。何故、全然知らないデヴィッド側の友人まで招待されたのか。何故、途中で帰りたいと懇願する友人を無理やり引き止めるのか。何故、エデンとデヴィッドの話す言葉全てに違和感を覚えるのか。何故、この胸騒ぎが止まらないのか…?
【感想】
シッチェス映画祭の2015年の最優秀作品賞を勝ち取ったやつで、原題は「The Invitation」。自宅の中だけで物語が進んでいくワンシチュエーションもののスリラーとしてのクオリティがむちゃくちゃ高くて、そりゃあ〜もう最優秀作品賞取るだけはあるわ!と納得できる素晴らしい作品でした。
エデンの空白の2年間、そして別人のようなポジティブな性格、そして招待された会合の意味、デヴィッドが突然見せてきた謎過ぎる映像…。全てがつながった時に浮かび上がってくる真相が恐ろしい!
不穏な音楽とともに始まる冒頭からラストカット、そしてそのラストカットから推理できるさらに奥の構造まで、ギスギスした空気なのに美しいコンビネーションが気持ちよさすら感じられて、秀でてるね〜と唸ってしまう脚本でした。ネタバレしてしまうとかなり興を削いでしまうので、このまま事前知識なしで見ましょう。NETFLIXで配信されております。
赤いランプ
【追記:2017/1/13】
NETFLIXでは「不吉な招待状」でしたが、「インビテーション」という名前で劇場公開されるみたいです。おもろいので是非。
【予告】