映画感想 - ロスト・バケーション(2016)
ロスト・バケーション
★★★★★
【あらすじ】
休暇を利用して亡き母が教えてくれたメキシコの名も無きビーチにやってきた医大生のナンシー。父と妹の世話、勉強漬けの日々から解放されるようにサーフィンを満喫するが、やばいサメが出てきて岩礁から動けなくなってしまった。下手に泳いで逃げようとしても確実に食い殺される〜!助けてくれ〜!
【感想】
サメ映画といえば最近は竜巻に乗って街に降り注いだり、タコと合体したり雪山に出たりと創意工夫がなされてますが、こちらはキャスト一人、舞台動かず、怖すぎるサメ一頭だけで90分近くやるという超マジメで緊迫感と恐怖感にあふれた良作でした。まず何と言っても主演のブレイク・ライブリーさんが最高にかわいい。
おきゃわの権化かって。かつセクシーかつ母を亡くして家族の世話と勉強漬けの毎日に追われてるという泣ける設定。そんな献身的な女の子がサメに噛まれて岩礁に避難する!やめてくれやめてくれ〜!食べたら完全にうまそうだけど〜!と一気に入り込むことができます。そして見終わるころには完全にブレイクさんのファンになって画像検索しまくることは避けられないですね。
医大生なのでピアス、アクセサリー、ラッシュガードの袖など今のそこにあるものを使って適切な応急処置をする描写も、設定が活かされていてすごく良かったな。さらに「母が病魔と闘った」という過去もめちゃくちゃしぶとく生き残る理由の一つとして機能しているのもグッド。
サメに襲われて少し怪我をしたカモメ(かわいい)もついでに治す優しさ。このカモメもサブキャラっぽい位置に上がっていく様子も話が単調にならない感じだったね。キャスト・アウェイのバレーボールのように、こういうの良いよね(キャスト・アウェイ見てないけど)。
肝心のサメはもちろん超絶凶暴でめちゃくちゃ盛り上げてくれるんだけど、1時間近くハッキリとビジュアル映らないんですよね。まあサメって分かりきってるからこそ、どこに潜んでいるかわからない恐怖感を煽りつつ、ここ!というタイミングでどや!と出てくる潔さもバランス感覚に優れてるな〜と思った。飽きさせない魅力に作れる監督の手腕がすごいので調べたら、超おもしろホラー「エスター」も作ったジャウマ・コレット=セラ監督で、たいへん納得した次第。ワンシチュエーションもののジャンルではかなりクオリティ高く、安心してみることができてオススメです。ブレイク・ライブリーどの〜〜〜〜!
【予告】