映画感想 - イップ・マン外伝 マスターZ(2018)
イップ・マン外伝 マスターZ
★★★★☆
【あらすじ】
詠春拳で名を上げた武闘家チョン・ティンチは最強伝説を突き進むイップ・マンに戦いを挑むも僅差で負け、武館を閉めて廃業。今はひっそりと食料品店を営み、息子とともに詠春拳を完全に捨てた平和な生活を送っていた。しかし、この街に渦巻く巨大な悪とそれに尻尾を巻いて加担する腐った警察組織にキレたティンチは、今一度詠春拳をふるう!!な話
【感想】
「イップ・マン3 継承」のラスボスだったティンチにスポットを当てたスピンオフ。演じるマックス・チャンといえば「ドラゴン×マッハ!」で二人を相手に信じられないしなやかでクールな動きで対等に熱戦・烈戦・超激戦を繰り広げた(しかもスーツ姿!)のを見て完全に惚れ込みましたので、やはりこれも見ておかねばと。武田真治に似た甘いマスクに無骨な性格、息子への優しい視線を携えつつも世の中を斜に構えて見ており、しかし目の前の悪には黙ってられずにイップ・マンとはまた違った彼なりの正義を体現する姿勢…お前が主人公や!!!
身体能力もパワー、スピード、テクニック、対戦相手によって戦い方を柔軟に変えるスタイル、全てがオールSクラスときちゃ…めし何杯でも食えますね!詠春拳を封印してるので普通の殴り合いでもマックス・チャンの動きが美しすぎて惚れ惚れするし、多数と戦うドンチャン騒ぎやババアとの異色すぎる一対一などイップマン本編で出来なかったことを詰め込みながら、終盤でついに解き放つ詠春拳!ウオォ〜!最高〜!!!
ただストーリーは割とはちゃめちゃで、悪を1億パワーフルマックスで描くのはその後の制裁がスカッとするからいいんだけど、結構無下に良い人が死んでしまうのはキツかったかも。あと黒フェードアウトの場面転換でブツッと流れを切っちゃったり、英語と中国語でスムーズに会話してたり、終わり方のアッサリさやエンドクレジット曲が途中で終わるなど、ほんの少しだけ細かいところが少し気になってしまったかな。トニー・ジャーの扱いは最早ギャグ漫画から飛び出してきたような感じでしかない(友情出演だからOK)!まあそんなところはありつつもティンチが様々な人と触れ合って心の成長を遂げる過程は最高でした。イップ・マンにリベンジして欲しい(そしてもう一度負けて廃業する無限ループに陥って欲しい)
【予告】
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