映画感想 - ステラ -真昼の誘拐-(2019)
ステラ -真昼の誘拐-
★★★☆☆
【あらすじ】
ヴィク&トムの二人組は、恐ろしい手際の良さと用意周到な準備で白昼堂々富豪の令嬢ステラの誘拐に成功する。ここから身代金を彼女の父親に要求するのだが、予期せぬマヌケなトラブルが起こりまくる…!果たして身代金はゲットできるのか?な話
【感想】
NETFLIXオリジナル映画。このあらすじと予告の雰囲気、見たことあるぞ…?と思ったら、私の好きな「アリス・クリードの失踪」のドイツ版リメイクでした。登場人物は3人だけ、舞台も8割が監禁部屋だけにも関わらず、脚本の妙で一つのサスペンスに仕上げてくれるオリジナル版はかなり印象に残ってるんですが、リメイク版もほぼ過不足なく作られていてやっぱり楽しかったです。こっちの方が誘拐される女の子が可愛いのが良い
相変わらずトムはオリジナル版と同じく超絶なマヌケでこいつのせいでトラブルが起こりまくるんだけど、最近見た「アメリカン・アニマルズ」って映画でまさに「実際の犯罪計画は映画みたいにうまくいくわけがない」ということを身をもって理解したので、最初に見た時よりも共感は出来ました。こうして映画に関する造詣が深まっていく…?それにしてもバケツでうんちさせようとしてトムが後ろを向いて待ってる時にそのバケツで殴られて銃を奪われるのは本当にバカ過ぎるけど…
あとオリジナルと本作の違いは一つだけあって、それが中盤以降に発覚するヴィクとトムに関する「とある事実」なんだけど、こっちにはそれが無かったんだが!?おいおい!ここが一番ビックリするところで、ステラを含めた3人の関係性がさらにややこしくなる重要な要素だったのに!それがあるから終盤のヴィクとトムの会話も深みが出るというのに…!何故ここを削ってしまったんだ!そこは少し残念でしたね