にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - バトル・インフェルノ(2019)

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バトル・インフェルノ

★★★★★

 

【あらすじ】

😀「おらインチキ神父。ヤラセの除霊生配信ネット番組で一躍有名になってるけど最近頭打ちになってんな〜。さ〜て今日も生配信やるぞ…!あれ、君、台本と違うこと言わんといて〜や」
😈「マジの悪魔降臨っす」
😂「やべ〜!助けちくり〜!!」
🧑🏻‍💻スタッフ「視聴者数、爆増!!」
😂「言うてる場合か〜!」な話

 

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【感想】

ヤラセで儲けようとしてる人にリアルガチの何かが乱入して大変なことになる…このテンプレはちょっと思い出すだけで「ラスト・エクソシズム」、「スケア・キャンペーン」、「グレイブ・エンカウンターズ」、「コンジアム」などあって、それこそ何百億回見たわっ!何番煎じやっ!て感じなんで今作もまっっったくと言っていいほど期待してなかったんですが(邦題も終わってるし)…。いきますよ!せーの!

\めちゃめちゃおもろい!!!/

…ご唱和いただきありがとうございました。おもろすぎる!!期待してなかった分の反動とそもそものストーリーテリングの巧みさでめっちゃ大満足でしたね…。私の審美眼、「確か」すぎる…

 

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富と名声を求める欲深いインチキイケメン神父の除霊番組で被験者役の女性にマジの悪魔が取り憑いて大変なことになる!でもライブ配信されててどんどん視聴者数が上がっていく!でもでも神父のインチキはバレたくないしこのままSNSアカウントに公式の青マークが欲しい!でもでもでも悪魔の所業がどんどんシャレにならなくなってくる!!やがて長年連れ添った親友スタッフやその恋人(偽被験者かつ悪魔が乗り移ってしまう人)も巻き込んで暴かれる予測不可能な負のスパイラル!このワンシチュエーション+ジェットコースター的展開がめちゃめちゃ面白くて最高でした…

 

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登場人物も簡潔に説明してくれたと思ったらすぐに本題にタップリ入ってくれる親切設計に、神父がインチキに走るキッカケとなった幼少期のトラウマや親友との友情なども上手くストーリーに絡めつつ、忘れかけてた伏線も回収しながら見たいものを見せてくれるバランス感覚の良さ、視聴者数が1000万人を超えてしまうほどの注目度からの驚天動地の結末など、最後まで一切抜かり無し!構成の華麗さに加えてギャグのセンスもバッチリで、このジャンルでは敵無しのクオリティな気がしました。言い過ぎか?唯一、邦題が終わってることを除けば本当に最高!2/28から2週間ぐらいオンライン上映されるので、必見ですよ!

 

【予告】

映画感想 - 9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019)

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9人の翻訳家 囚われたベストセラー

★★★★☆

 

【あらすじ】

出版社の社長「大ヒット小説第3弾、君らに翻訳してもらうけど情報漏洩厳禁!持ち出し厳禁!シェルターにこもって完成するまで帰れ10!」
9人の翻訳家「「「は〜い」」」
メール「最初の10ページ流出させました。次の100ページ流出させたくなければお金くださぁ〜い」
社長「誰がやったの〜!?」な話

 

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【感想】

電子機器は全て没収、ネット接続無し、原稿は1日に20ページしか配られない、警備員が常駐、原本も鍵のかかったバッグを常にボスが持ち歩く、外界と連絡が取れない地下シェルター、という絶対不可能な状況で、原稿がどんどんインターネットに流出していく…!やめちくり〜!お前らの中に犯人おるんか〜!!というミステリアスなお話。おもろい!私は低脳でほとんど予想が当たらない(そもそも予想しない)ので、中盤以降の逆転につぐ大逆転でウオオオオッ!!気持ちいい〜〜!!痛快〜!!スカッとジャパン〜!!となりました

 

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9人の翻訳家も、小説の主人公を心酔してるイタイ女や丸坊主のロックなポルトガル女、気弱なスペイン人に皮肉屋のギリシャ人などなどめちゃめちゃ個性的。尺の都合で全員をガッチリ深掘りする時間は無かったけどみんなそれぞれ魅力的な見せ場を持たせつつ、各言語でまくしたてる怒涛の異文化コミュニケーションなど、エンタメ的な要素も盛りだくさん。もちろんネタバレ厳禁なのであんまり深いことは言えませんが、満足度はなかなかです。とにかくスカッとする!!!敬具

 

【予告】

映画感想 - プライス 戦慄の報酬(2019)

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プライス 戦慄の報酬

★★★☆☆

 

【あらすじ】

音信不通だった父親から「会いにこい」という手紙を受け取ったノーヴァルは、人里離れた海岸線の邸宅を訪れた。30年ぶりに再会を果たしたが、特に感動や喜びは無く、何か理由がありそうなのに話そうとしないし、要領を得ない。何やそれ…と思って帰ろうとしたら、突然父親が包丁を持って襲いかかってきた…と思ったら、さらに予期せぬ事態が巻き起こる〜!!な話

 

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【感想】

ダニエル・ラドクリフと張り合うかのように尖ったインディー映画によく出てくれるイライジャ・ウッドのファンなので、見ました。最初の30分はしょうもない男ノーヴァルとさらにしょうもない父親のフワフワした掛け合いがかなりだり〜って感じだしストーリー自体はかなり小粒ではあるんだけど、中盤の急展開からの全員の全ての行動が裏目裏目に出てしまう訳の分からない狂った展開がやけにツボにハマってしまって、トントン拍子に面白く感じてしまいました。劇場内から笑い声も上がるぐらいツッコミ不在のシュールな大喜利の回答を見せられてるかのような雰囲気。でも、ずーっと「何だったんだ…」と言わざるを得ない空気の中であれだけ成立させられたのは、画面に収まるイライジャ・ウッドの醸し出す安定感&狂気のおかげかもしれません…

 

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登場人物のほぼ全員がバカかつ悪人で救いようが無い展開ながら、絆を築くことができなかった父と子の一瞬の心の邂逅があって、何となく上手く締まった感はありました。終わり方も良い。それにしても、原題が「Come to Daddy」で、クライマックス付近の一番いいところで「April 14th」が流れて、「Aphex Twinつながりかいっ!!!」となってしまいました。そんな感じで、トータルなかなか面白かったです。あと2/27で上映が終わるので、気になった方はお早めに…

 

【予告】

映画感想 - カット/オフ(2018)

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カット/オフ

★★★★★

 

【あらすじ】

検死官ポールは、女性の遺体の頭部から紙切れを発見する。そこには娘の名前と電話番号が書かれていた。え…。電話すると「指示に従わないと殺される!エリックの指示を待って!」と娘。再度かけ直すと、今度は娘ではなくリンダという女性が応答した。「エリック?ここで死んでますけど!?」とのこと。どういうこと〜!?!?果たしてポールは娘を救えるのか?な話

 

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【感想】

ドイツ産のミステリー&サスペンス&サイコスリラー。あの〜すみません、いつものことなんですが、めちゃめちゃおもろい!!!!「特捜部Q」シリーズに引けを取らないシナリオに、ミステリー要素を特盛で詰め込んで様々な人物の思惑を交錯させる構成がスリル満点で素晴らしかった!!

 

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ドイツの中心地にいる検死官のポール&ポンコツインターンのインゴルフ組、嵐吹き荒れる離れ小島の安置所にいてポールの娘誘拐の手がかりを探せるリンダ&用務員エンダー組、2組の即席バディが遠隔で連絡を取りながら真相に近づいていく…というのが基本の流れ。そこからポールがリンダに電話で死体を解剖させてヒントを探させるという最悪なとばっちりや、そのヒントから次の手がかりを探して進んでいく謎解き、一方そのころ外道の犯人の所業を差し込むなど、片時も目を離せないスリルショックサスペンス!さらに二転三転するツイストや初見ではほぼ気付けないかなり剛力なミスリード、事件の発端となった司法の穴を突く衝撃的な真相と、最後まで手に汗握らせる隠れた逸品でした…アッパレ!解剖された人間の死体も惜しみなくバンバン出る!

 

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後半はけっこう詰め込んで真相を説明するのでかなりややこしいところはあるものの、時系列を整理して状況を思い出しながら考えてくと理解できたかな。善人も悪人も共通して「孤独」と「協力」の二つの相対する関係を上手く表現してたり、司法で裁かれた結果に必ずしも遺族は満足しないという社会問題もテーマにしてたり、総合的にほんと〜におもろかった!グロ描写がてんこ盛りだけどマジのオススメ!

 

【予告】

映画感想 - 2分の1の魔法(2020)

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2分の1の魔法

★★★★★

 

【あらすじ】

エルフのイアンは16歳の誕生日に、死んだ父がこの日に渡すように指示していた贈り物を受け取る。それは対象者を1日だけ復活させられる魔法の杖だった。魔法は使ったことがなかったが杖を振りかざすと眩い光とともに父の姿が…と思いきや、父は下半身しか復活せずズコー!もう一度魔法を唱えるには不死鳥の石が必要で、期限はあと24時間。兄とともに大冒険が始まる!な話

 

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【感想】

映画を愛し、映画に愛されてるので試写会にお呼ばれしました。いつもありがとう…。そして、ピクサーに条件反射で最高と思ってしまう私として、やはりおもろすぎる…。エルフ、ケンタウロス、人魚、魔法使い、様々な種族が暮らす魔法世界に文明の波が入ってきて今の現代のような暮らしぶりになって誰も魔法が使えなくなってるというギャップのきいた世界観がまず斬新で良い。その絶妙にミックスされた魅惑の世界で魔法が使えない気弱なイアンが、ゲーム大好きで夢見がちな兄と下半身の父とともに世界を大冒険するんだから〜面白くないわけがない!

 

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元魔法世界という下地があるだけにその道のりも知恵と勇気で乗り越えていく謎解き要素あり、家族でしか築けない強固な絆あり、少しずつだけど確実に魔法が使えるようになっていくイアンの心の成長と、まさにRPGのようにのめり込める!そして現代のティーンエイジャーのあるあるや悩み・葛藤と言ったリアルな面と、剣と魔法のファンタジーのあるあるが見事に融合してこれ以上無い美味しいとこどりが成功してましたね

 

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そして下半身父の行く末や終盤の盛り上げ展開ももちろんのこと、前半の何気ないシーンが伏線となって終盤に活きてくるのも本当に見てて気持ちが良い!クゥ〜!!染み渡る!イアンとバーリーの絆、永遠であれ…。あと、声優のトムホとクリプラ、超一流過ぎ…元々俳優なのにここまで声優も完璧にこなせるなんて、大スターのレベルの違いを見せつけられました。言わずもがなですが、公開されたら絶対に見ましょうね

 

【予告】

映画感想 - アルカディア(2017)

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アルカディア

★★★☆☆

 

【あらすじ】

10年前にカルト教団と噂される集落から逃げた兄弟。しかし世間に馴染めず今も友達も恋人もいない。ある日彼らの元に届いた教団員からのビデオレターを見て、弟は今一度集落に戻って様子を見たいと兄に懇願する。仕方なく車を走らせて戻った集落は10年前と変わらず穏やかだ。いや、その人々の姿は10年前から全く老いていない…。果たしてこの村に何が起きているのか?な話

 

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【感想】

先日レビューした「キャビン・イン・ザ・ウッズ」の続編という立ち位置。前作で「?」だった点が別視点から描かれて解消されたり、様々なピースがつながって一つのおぼろげな答えが出てくる実に不思議で面白い構成でしたね。ストーリー自体は可もなく不可もなくで、なぜ?と思うようなところはあったりもするけど、前作含めて醸し出される空気感と演出はなかなか独特!屋外で暗闇から垂れ下がったロープを引っ張る謎の儀式、自分の首吊り死体の前にたたずんで見つめる人、小屋の中で永遠に5秒間の無限ループから抜け出せない人…説明しすぎない不可思議な怪現象が素晴らしい!

 

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中でも今作の主役ジャスティンが、前作のマイクとクリスに会いにあの小屋に出向くという場面も差し込まれてて良かったですね…。前作の結末のあとの、やはりこうなってたか…という形でその場にとどまり悪戦苦闘する姿もあり、さらに前作同様自分たちをどこからか映し出して写真やビデオで啓示するスーパーナチュラルな存在もありで、世界観を共有しつつさらに拡張させてくれる良さに満ち溢れてました。クライマックスもなかなかCGが頑張ってる!どうか「キャビン・イン・ザ・ウッズ」とセットで見てください。主演+監督&脚本を務めた二人、この調子でもっと良いものを作って欲しい…!敬具

 

【前作】

 

【予告】

映画感想 - キャビン・イン・ザ・ウッズ(2012)

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キャビン・イン・ザ・ウッズ

★★★☆☆

 

【あらすじ】

マイクのもとに1本の映像データが送られてきた。中身は親友のクリスが薬物依存になってる映像と、居場所が記された地図。マイクはクリスがいる森の小屋に行き、彼と滞在してヤク抜きを手伝ってあげることに。手錠で拘束して様々な話をしていたのだが、実はクリスはあの映像を送った記憶も手段も一切無いという。一体誰があの映像を撮ったのか?そして怪現象も巻き起こる…な話

 

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【感想】

かなりややこしいんですが、あの一躍話題になったメタホラーコメディ「キャビン」の原題が「CABIN IN THE WOODS」で、本作の原題は「RESOLUTION」で邦題が「キャビン・イン・ザ・ウッズ」。こんなことあります?駄作の先入観を貼られてしまうものすごい便乗タイトルですね。確かに舞台は「森の中の小屋」ではあるけども…。そんな出発点から失敗してる今作、個人的にはこれ単品で見ても好きな部類に入るんですが、世界観を共有する続編と言った立ち位置の「アルカディア」とワンセットで見るとさらに良さが増しますね。みんなの評価は軒並み低いですが…(このレビューもアルカディアを見たあとに書いてます)

 

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キャストもほぼ二人、小屋の中の会話が大半、全然予算のなさそうな感じもありながら、小屋の周りで偶然拾ったビデオテープを再生すると自分たちの少し前の様子が映像として収められている!なぜ!?と気づき、どんどん見つかる映像媒体を再生していくとその差が徐々に縮まっていき、挙句の果てにリアルタイムと映像が追いついてくる!という大いなる怪異が薄ら怖くて良い…。そして「映像で謎の啓示が送られてくる」というギミックが、マイクの後ろについていくようなPOVっぽいカメラワークとリンクしたり、映像の繋ぎ目で入るノイズにもそれらしき意味を見いだせたりして、低予算ながらこの辺りの構成はなかなか匠の技が光るな〜と思いました。予算のない中で発揮するクリエイティビティほど良いものはない。投げっぱなしと思われてるラストも、前述のギミックからある程度一つの結論は出せるし「アルカディア」とあわせるとさらにワーっとさせてくれるしねそんな感じで総合的な評価は低いですが、表面的なところだけじゃなくもっと入り込んで見るとけっこう良いと思いますよ。敬具

 

【予告】

映画感想 - 野性の呼び声(2020)

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野性の呼び声

★★★★☆

 

【あらすじ】

🐶温室育ちの犬「ワンワン!」
🕶悪人「犬を誘拐して金にしよう」
🐶故郷を離れた犬「ワンワン!」
👨郵便屋さん「犬ぞりやるから犬買おう」
🐶郵便屋のソリを引く犬「ワンワン!」
🗻🐺(圧倒的大自然のオーラ)→🐶?
🐶目覚める犬「これが…野生!?!?」
な話

 

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【感想】

映画を愛し、映画に愛されてるのでディズニーより直々に試写会に招待いただきました。直訴されちゃあ行くしかねえよな!いつもありがとう…。これ、100年以上前の小説で過去5回映画化されてるらしいです。長年愛されてる作品だけあって、文句のつけようもなくおもしれ〜!犬〜!!大型犬のバックと共に暮らしてぇ〜!映画的にかなり犬の動きが誇張されてるんだけど、そこにヤダみは無く、むしろ無条件に愛してしまえるほどのキュートさ〜!!ワンワン!!

 

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良家の飼い犬として家族に愛されてる序盤では圧倒的なかわいさと挙動の面白さで関わる人全てを虜にさせ、そこから故郷を離れさせられる憂き目にあいながらも犬ぞり郵便屋のメンバーとして駆り出されて険しい雪道の旅を行く中盤ではチームプレーの大切さと自然の過酷さを目の当たりにする…!そこから温室育ちの犬が野生の本能を少しずつ取り戻していく心の成長が、言葉を排除してもギンギンに伝わってくる画の力強さ!さすが監督が「ヒックとドラゴン」で表現力を培ってるだけあってここら辺の描写はマジで熱かった!人間の手によって望んでなかった運命に導かれていくのは見てて少しつらさもあったけど、それもまた一つの「解」という感じで大自然の脅威と美しさと素晴らしさを体感できる逸品です。すっかりおじいさんになったハリソン君も渋くて良かった!

 

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で、ここから関係ないんですが、この日の試写会にあの勝俣クンもおりまして、ワッ!テレビとおんなじ姿!と驚きました。マスクもサングラスも何もしてないのに誰からも声かけられてなかったのは、それだけお茶の間にその姿が浸透してるからなんでしょう…決してファンが0人というわけではない…はず…敬具

 

【予告】

映画感想 - エル・カミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019)

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エル・カミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE

★★★★☆

 

【あらすじ】

ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマンを主役に据えたエピローグ的単体作

 

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【感想】

これを見るために昨年10月ごろから少しずつブレイキングバッドを全シリーズ見直しておりました(どこにそんな時間が?)。誰々が死ぬといった強烈な場面以外ほぼ全て忘れてたので改めてその完成度の高さとスーパーおもろさに感服…。で、今作はドラマのエピソード5-16・マジの最終回の直後から始まって、全てを清算しやり直すために色々奮起する話。あくまでドラマ見てた人用の熱烈ファンに向けた感じでトッド達ギャングやら人消し屋やらの説明は大胆に省いてるので、ちゃんと見直してて良かった…となりました。話としてはまあ普通だけど海外ドラマの歴史において絶対に外せない偉大すぎるブレイキングバッドで積み重ねてきた感情が自分の中にある分、いつも通りスコアは甘々です!ウォルターと違いどんどん善人になっていくジェシ〜!!どうか幸あれ〜!!!

 

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生存するジェシーの関係者のもとを渡り歩いたり、原作ですでに命を落としてる人も回想で会話するシーンがあったり、ギャングに拘束されてた時にどんな苦渋を味わってたかという追加エピソードもありつつ、ほんとにファンサービスが伺える内容でしたね。強烈なトラウマで精神を壊しかけてるところでサポートしてくれたかつての仲間バッジャーとスキニーピートの友情にはマジでじぃん…とさせられました…うっうっ。それにしてもトッドを演じたジェシー・プレモンス、太り過ぎだろ…。回想シーンなのにめちゃめちゃ見た目が変わってて笑ってしまった。6年経ってるから仕方ないか…いや、クリスチャン・ベールばりの役者魂見せてやせろや!!

 

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それにしても、ドラマ版はまじで面白すぎるから未見の方は是非…。全てのエピソードが完璧に計算され、全ての出来事に必然性がある最高最大のドラマシリーズなので…。敬具

 

【予告】

映画感想 - 屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2018)

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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ

★★★☆☆

 

【あらすじ】

1970年〜1975年の間に4人の娼婦(とは名ばかりの酒浸りド底辺くそばばあ)を殺して解体して屋根裏部屋の奥に隠していた、完全に目がイッちゃってるやべー連続殺人鬼フリッツ・ホンカの話

 

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【感想】

まず、自分の中の常識では考えられないほどの掃き溜めが集まるスラム街の描写がやばすぎて引いちゃう!バー「ゴールデングローブ」に集まる人間、み〜んな生気を失って一日中タバコをバカバカ吸って酒を飲みまくり、一度おごられたら誰にでも股を開くこの倫理観と道徳観の無さ!最低最悪超劣悪な環境で繰り広げられる、さらなる弱者によるえげつない行為!劣等感から暴発する無計画な殺人衝動と行き場のない怒り!ここまで来ると、これほどまでに狂った日常生活を淡々と描き出すこの映画自体、いったい何!?って感じで強烈なインパクトがありました。全てが嫌すぎる…!

 

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残虐描写はそこまでないんだけど、フリッツ・ホンカの顔(イケメン俳優を特殊メイクでぐちゃぐちゃな顔にしてるらしい)、悪臭がここまで来そうな部屋の汚さ、被害者の救われなさ、バーの最悪な人間達、ボカシのないチンチン、非モテの見てらんない最悪なアプローチ、世の中のルールが無いようにすら見える地獄みたいな風景でかなり滅入ってしまったな…。逆にグロ描写無くてよかった!もう十分嫌だ!!と心の中で叫んでました。そんな感じで1秒ごとに最悪が積み重なっていくのでオススメはしませんが、自分の中の価値観が揺さぶられるような凄まじきパッションを感じました。敬具

 

【予告】