映画感想 - スタング(2016)
★★★★☆
【あらすじ】
ポールとジュリアは小さなケータリング会社で働いている。ポールはジュリアとイイ感じになりたいけど、ジュリアは全くそういう目で見てくれない。クゥ〜!
そんな感じでやきもきしている中、二人はとある豪邸で行われるパーティーに派遣された。着々と準備にとりかかる途中にポールが一匹のハチを見かけるが、準備に忙しく特に気にはしていなかった。かくしてパーティーは始まったその時、突然庭にあいていた穴から大量のハチがブーンブーンと出てきて、人を襲い始めた!しかも刺すと人に寄生して人体を食い破り、さらに巨大になっていく!ポールとジュリアは果たして巨大ハチ地獄から逃げ出せるのか!?
【感想】
ヒューマントラストシネマ渋谷でやってるイベント「未体験ゾーンの映画たち2016」で鑑賞。巨大モンスターが人々を襲うという非常に古典的なパニック映画なんだけど、とても良かった…。巨大蜂に安っぽさは無く、CGと作り物の境界がほとんど分からなくて今まさにそこで蠢いているようなリアルさで臨場感がたっぷりであった。見た目もなかなかカッコイイ。
刺すと人体の中に入り込んで、食い破って巨大になって出てくるという意味はあんまり分からないけど、まあその辺はいいや。ゴア描写もなかなかクリエイティビティに溢れていて目の覚めるような殺されっぷり。逆にこういうモンスター映画って久しく見てない印象があるので、騙されたと思って見てみると楽しいと思います。
そしてポールとジュリアの関係性も良かった…!振り向かせたいけど全然相手にされてないただの同僚としてしか見られてないポールが、いざ緊急事態になると元ライフセーバーの経験を活かして的確な指示を出して避難させていくその姿を見て、「ワンチャンあるんじゃね…がんばれよ!振り向かせろよ!!」という気持ちにさせてくれるんですわ。巨大蜂が襲ってくるというめったにない吊り橋効果で案の定イイ感じになっていくその過程も一つのスパイスになっていて面白かったな〜。設定はもろB級で敬遠されそうなジャンルではあるけど、普通に面白いよ!
頑張れポール!「ハチが好きな映画は?B(Bee=ハチ)級映画さ」ってB級映画の中で言っちゃうそのセンスもいいぞ。
【予告】