映画感想 - カーゴ(2018)
カーゴ
★★★★☆
【あらすじ】
全世界で蔓延したゾンビアポカリプスの中、オーストラリアの大地で助けを求めて彷徨うアンディ。彼には赤ん坊の娘ロージーがおり、こいつだけは何としても守りたい…と思っていた。しかしアンディにもその症状が出てしまう。タイムリミットは48時間。一体どうする…?
【感想】
2013年ぐらいにネットで話題になったショートムービーの長編化。
これ。7分ぐらいだけどよく出来てるね。で、長編ということで話の大筋は変わってないんだけど、ゾンビアポカリプス後の世界の描き方が他のゾンビものと差別化が出来ているな〜と思いました。発症後の救急キットが政府によって配られていたり、そこら辺にやたら頭が埋まった死体があったり(発症直前に自分で穴を掘って誰にも迷惑をかけないように死ぬ)、発症タイマー・楽に死ねる仕込針などの最後の手段もある…など。オチはまあ分かっていつつも、悪い大人に利用されたり偶然出会った少女と心を交わしていって、頑張れパパ…と思わざるをえない100分でした
そして何より、オーストラリアの自然がめちゃくちゃ広大なのが唖然としましたよね。とにかく無。手付かずの大自然。そりゃ日本の何倍もでっけえし、発展してるのは大都市ぐらいよね。それを大胆に空撮するカメラワークも絶望感を煽っていいです。また、アボリジニ的な先住民にもスポットが当たって、生き方、信仰、死生観も描いているのも良かったな。ゾンビ大進撃、グログロのグロ、木っ端微塵大爆破とかド派手な演出はなく淡々と静かに迫ってくる恐怖にどう立ち向かっていくかというのを楽しむ一品ですね。
【予告】
【静かなゾンビ映画関連】