にっきにっき

映画の感想ばかり書いているスーパーミラクルブログです。あなたのスターをお待ちしております

映画感想 - スキン・コレクター(2017)

f:id:chicchi0411:20180125095000j:plain

スキン・コレクター

★★★☆☆

 

【あらすじ】

美少女ピアニストのキラは原因不明の「肌が白くボロボロになるなる病」を患ってしまった。このまま全身に広がっていくの〜!?と思いきや、なんか癒着が異常に速く、他の人の皮膚をくっつけるとまたたく間に同化して綺麗になった。最初は遺体安置所の死体から皮膚を拝借していったが、次第にもっと新鮮な、若え女のピッチピチの皮膚が必要や…と、凶行に及んでいく…

 

f:id:chicchi0411:20180125095850j:plain

 

【感想】

女の肌がボロボロになる、というホラー。「女の肌ボロボロ系」といえば「THE BITE 変身する女」という荒々しいものがありましたが、こちらはビジュアルや人間関係をはじめ、家具や小物といった細かいところまで考えた美しい画作りを追求しているような感じで、とても好感が持てましたね。いくらケアをしてもババアみたいにボロボロになっていくつらい精神状態のキラを、隣人のソフィアが優しく包み込んでくれる…というレズ的な要素もあり(良い)。そして若い女を拉致して殺して、肌を削いで自分に移植していく…というシーンも見ものです。

 

f:id:chicchi0411:20180125102105j:plain

 

そこまでは良かったんだけど、中盤以降なんか思ってたよりも全然違う方向に行っちゃって、それは予想外で良かったものの「いや、こういうのが見たいんじゃなかったんだけどな…」という気分になりました。個人の感想です。あと、これを見る前にどうしてもキネカ大森で窓口販売限定の「バーフバリ 王の凱旋」絶叫応援上映のチケットを買わなければならないという予定があったために20分遅れてしまったというのもノリ切れない原因だったのかもしれません。いつもは遅刻なんかしないんだけどな(映画に対して真摯なので)。バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!

 

【予告】

 

【女の肌ボロボロ関連】

こっちは女がブスでモンスターになっていく

映画感想 - キリング・グラウンド(2017)

f:id:chicchi0411:20180118234907j:plain

キリング・グラウンド

★★★★☆

 

【あらすじ】

ラブラブカップルのイアンとサムは、湖畔のキャンプ場へやってきた。ここで年を越そうとイチャイチャしていたのだが、現場には二人のとは別に無人のテントが一つ立っていた。このテントの主はいないのだろうか?一晩明けても全く帰ってくる様子が無いどころか、薄汚れた赤ちゃんが道に倒れていたのを発見する。何故!?そして、めちゃめちゃ素性の怪しい男が二人現れた。イアンとサムは助けを求めようとするが、もう見るからに怪しい。そう、こいつらは凶悪過ぎるハンターで人を殺すことを一切厭わない狂人であった。助けてくれ〜!

 

f:id:chicchi0411:20180118235658j:plain

 

【感想】

オーストラリア産の、めちゃめちゃ悲惨過ぎる胸糞バイオレンススリラー。こんなことある?っていうぐらい凄惨な画のオンパレードで、見る時に気合を入れなければならない程度には心を削られるやつです。こういうジャンルの映画、毎週見たくはないけど数年に一度、見たくなりますよね…?ならないですか?そうですか。

ヒルズ・ハブ・アイズ」、「マーターズ」、「アフターショック」など最悪な気分にしかならず「なんでこんな映画存在するん?」というひどいやつは多々あれど、こちらもなかなか負けてなかったです。ここまで読んでると、さては暴力描写がひどいのかしらと思いがちですが意外とそんなことはなく、間接的に見せて「結果」だけをそこにポンっと置いてくれる手法を多々使っているのが逆に最悪。そこから遡って色々推察するだけでもう泣けてくるという演出が実に巧妙でしたよね。この最悪さは実際に見てもらいたいものです…。

 

f:id:chicchi0411:20180119000456j:plain

 

また、「イアンとサムがキャンプ場を訪れて狂人と出会ってしまう」「数日前に同じキャンプ場に訪れていた4人の家族が狂人にめちゃめちゃにされて殺される」「狂ったハンターがキャンプ場に向かう」という3つの時系列が細かく交錯して全体像が浮かび上がっていく演出も良い。これが緊張感をめちゃめちゃ煽ってくれる…。イアンがすでに殺された家族にどんどん近づいていくのがもう〜たまらん。逃げてくれ〜!!みたいな。

観客には結果だけを見せる間接的な容赦ない虐殺、時間軸の交錯、そして最後の最後まで一切妥協を許さない後味の悪すぎる終わり方が合わさって、とても印象的な仕上がりになっています。超胸糞なのでオススメはしませんが、気が向いたらどうぞ…。ちなみに、舞台はオーストラリアなので日にちは大晦日〜新年にも関わらず季節が夏っていうのが何か見慣れない感じで良かったです。

 

【予告】

 

【胸糞関連】

映画感想 - ホーンテッドテンプル 顔の無い男の記録(2017)

f:id:chicchi0411:20180114235830j:plain

ホーンテッドテンプル 顔の無い男の記録

★☆☆☆☆

 

【あらすじ】

部屋、モニター、刑事。そして防菌ビニールに包まれた車椅子に乗る顔面崩壊した男。彼は何を見、何を体験したのか?大学生のケイトは日本の寺や仏像などに興味があり、彼氏のジェイムズ、そして日本語ができる撮影オタクのクリスとともに日本の田舎を訪れる。骨董品屋で手に入れた古い書物を頼りに小さな寺にたどり着いた時、想像を絶する恐怖が待ち受ける。

 

f:id:chicchi0411:20180115000415j:plain

 

【感想】

日本が舞台、竹中直人が出演、そして脚本が「ブレア・ウィッチ」とか「サプライズ」とかのサイモン・バレットっちゅうことで見てみたんですが、中盤までのジャパニーズ・ホラー的な不気味な演出はともかく、後半突然雑になりながらアメリカ系クリーチャーホラーみたいになってしまったのが世界観を崩して良くなかった。というか、ふっざけんじゃねえっつうんだよ!!!という仕上がりでした。以下はネタバレ込みの悪口です。

 

f:id:chicchi0411:20180115000651j:plain

 

登場人物が外国人カップル(ケイトとジェイムズ)と通訳で同行する友人の男クリスという構成なんだけど、このクソアホカップルがめちゃめちゃストレスたまる行動しかとらないの、マジでムカついたな…。山奥のボロ民宿で三人一部屋なのにセックス(対面座位)してんじゃねえよ!!そして痴情のもつれから勝手に単独行動とるな!曰く付きの寺にズカズカ入っていくな!そしてこんな不気味過ぎるところで一夜過ごそうとするな!!ジェイムズの叫び声を聞いたケイトが、怪我したクリスを完全無視して闇の森の奥深くに考えなしに突撃するな!!そしてケイトが洞窟で迷うくだり、冗長すぎる!!こういう足を引っ張る奴は総じて派手に殺されてスカッとさせて欲しいのにボンヤリしたまま終わらせるな!!あと、クリスになついた子供、出てきた瞬間に幽霊って一発でバレてるから後半にシックスセンスみたいな「実はクリスにしか見えていなかったのだ〜!」みたいなドヤすな!!!!!!あほ!!サイモン・バレット、割と好きな脚本家なのにもうちょっと頑張って欲しかったな〜う〜ん。まあたまにはこういう駄作も見ておくべきですね。良い映画の良さが際立つから…。

 

【予告はめっちゃ面白そう】

映画感想 - ザ・ヴォイド(2016)

f:id:chicchi0411:20180113151135j:plain

ザ・ヴォイド

★★★★☆

 

【あらすじ】

保安官のダニエルは夜警中に森から意識朦朧とした若者を発見し、近くの病院につれていく。薬で落ち着かせて寝かせていたのだが、何故か別室で女性看護師が患者の目をナイフで突き刺して殺し、さらに自分の顔の皮を剥いで「私の顔じゃない…」と嘆いていた。えっ!?どういう状況!?と驚くダニエルにも襲いかかってきたのだが、咄嗟に発砲して事なきを得る。すると、何故か今度は病院を謎の白装束集団が取り囲んでいた。何で〜!?

 

f:id:chicchi0411:20180113151707g:plain

 

「▲」を顔面にあしらった不気味なビジュアルでナイフを持っており、ダニエル達は逃げられない。すると今度はダニエルが連れてきた若者の追手が病院に押し入り、乱暴に暴れまわる!状況説明して〜〜〜〜!!と思いきや、さっき発砲した女性看護師が、気づいたらめちゃめちゃグロテスクな異形のクリーチャーに変貌しとるんだが〜!?何がどうなっとるんや〜!!さらに待合室にいた娘さんも、そろそろ赤ちゃんが産まれるんですけど〜〜!!もうわけがわからん〜!!!

 

f:id:chicchi0411:20180113152420g:plain

 

【感想】

あらすじを読むとマジで訳わからんですが、本当にこんな感じのストーリーです。外には邪教が取り囲み、中には異形のクリーチャーがいるというめちゃめちゃな状況の中、我々の想像と次元を超える凄まじい熱量のコズミックホラーでした。すごい、としか言いようがありませんが、すごかったです。80年代のホラー映画を意識した、CGをほぼ使わないクリーチャーの造形は懐かしさもありキモさもあって素晴らしい。こういう文化はいつまでも残って欲しいものですね…。クリーチャー以外にも、時折ダニエルが見る夢のビジュアル(めちゃめちゃでっかい黒い▲が空を覆っている)もかなり幻想的でワクワク感を煽ってくれます。

 

f:id:chicchi0411:20180113154732g:plain

 

このでっかい▲をシンボルとした宇宙や次元を超越した虚無空間が「the void」という感じなのかもしれません。知らんけど。とにかくこのビジュアルショックは是非体感した欲しいものですね…。序盤・中盤の謎の畳み掛けは下手すると意味不明過ぎて面白さを失ってしまいそうだけど、一切目が離せない夢中にさせてくれる監督の手腕が光っておりました。ジェレミー・ギレスピー&スティーブン・コスタンスキのご両人、実績はそこまで無いものの今後のものづくりが非常に楽しみです。限られた予算内で面白いものを作る!という気概を感じる面白さ。オススメです。実際問題、その謎の数々はあんまり解明されませんが、考察してもあまり意味が無いぐらいコズミックで全てを超越したアルティメット超次元へ突き進むので、その旨ご理解いただければと思います。想像の余地は大いにあり。

余談ですが、主演のダニエルは「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマンを演じたアーロン・ポールに似てるな〜と思って調べたら、名前と顔がめちゃめちゃ似てるアーロン・プールという人でした。こんなことある?

 

f:id:chicchi0411:20180113155303g:plain

 

【予告】

映画感想 - Z インク(2017)

f:id:chicchi0411:20180107193242j:plain

Z Inc. (Zインク)

★★★★☆

 

【あらすじ】

感染すると感情と理性の抑制がきかなくなって暴力的になったり、様々な欲求が爆発してしまう「ID7ウイルス」というものが流行っていた。大手法律事務所に転勤したデレクは順風満帆に出世街道を登っていたのだが、身に覚えのないミスをなすりつけられ不当な解雇を受けてしまう。その瞬間、この高層ビルにID7ウイルスの感染が見つかり、出入りが禁止になってしまった。

 

f:id:chicchi0411:20180107194054g:plain

 

ウイルスは瞬く間に全社員に感染し、もちろんデレクにも。感染センターが撒いた中和剤が効くのは8時間。その間社内は阿鼻叫喚の騒乱祭。しかし不当な解雇で怒りを爆発させたデレクは、重役と社長に復讐するために何もかもをウイルスのせいにし迫り来る暴れ会社員達をなぎ倒しながら、最上階を目指す!ウイルスが感染してる間は、殺そうが何をしようが罪には問われないのだ!急げ〜!

 

f:id:chicchi0411:20180107195131g:plain

 

【感想】

ウォーキング・デッド」のスティーブン・ユァンと「ザ・ベビーシッター」のサマラ・ウィービングどのが感情を大爆発させてドンチャン騒ぎを繰り広げるやつ。この二人が出てるので、面白くないわけないでしょう!という感じで見た結果、やっぱり面白かったです。話は無茶苦茶でウイルスの都合の良さもあるんだけど、日頃からムカついていた社員どもを一人ずつぶっ倒して最上階を目指していくその展開はスパルタンXドラゴンボールのマッスルタワー、そして映画キン肉マン「正義超人VS戦士超人」の七重の塔のような感覚で楽しかったです。

 

f:id:chicchi0411:20180107200012g:plain

 

スティーブン・ユァンといえば「ウォーキング・デッド」のグレンで一躍有名スターの仲間入りを果たしたことでおなじみ。頼りになる人気キャラだけど、本作ではもうバイオレンス全開で血みどろバトルを展開する違った顔を見せてくれるのも良いですよね。サマラ・ウィービングどのも釘打ち機とハンマーを駆使してボコボコにしてく危険な美女として大活躍。「ザ・ベビーシッター」もかなり面白かっただけに、また見れて最高でした。

個人的にはもっとバイオレンスにしてもらいつつ、もっと悪役を魅力的+確実にぶっ殺したいと思わせてくれるほどに悪にしてもらえたらもっと良かったかもしれませんね。

 

【予告】

 

【スティーブン・ユァン関連】

 

【サマラ・ウィービングどの関連】

映画感想 - 68キル(2017)

f:id:chicchi0411:20180107185643j:plain

68キル

★★★★☆

 

【あらすじ】

青年チップはイケてるドS女ライザと付き合っているのだが、頼まれたらNOとは言えない気弱な男。ライザは体を売って生活をしているものの、いつか二人でこんな暮らしは抜け出したいと願っていた。そんな折、ライザがいつも相手をしているデブの富豪が、高級車を買うために貯金している68000ドルが金庫にしまわれていることを知る。これは夜中に忍び込んで盗むしかない!と、チップを巻き込んで豪邸に潜入。

 

f:id:chicchi0411:20180107190010g:plain

 

夜中に潜入すると、デブは昼間のライザとのプレイを録画しており、それをオカズにシコっていた。ライザはいきなりそのデブの喉元を掻っ切って殺してしまう!え!?ぬ、ぬ、盗みだけだろ!?とビビりまくるチップに対してライザは「いつものことや」と平然としている。そしてデブ妻もさくっと殺して金庫も開けてお金を頂戴しだが、偶然居合わせた娼婦のヴァイオレットに目撃されてしまう。「こいつはイケてる体をしているから兄に売ろう。5000ドルぐらいやな」と車のトランクに詰め込んだが、チップはもう辛抱たまら〜ん!とライザをどついて気絶させ、そのスキに金を奪って逃走。果たしてここからどうなる…?

 

f:id:chicchi0411:20180107190408g:plain

 

【感想】

「未体験ゾーンの映画たち2018」にて。いや〜未体験でオススメ枠として紹介されていただけに、狂った勢いが楽しいやつでした。平気で人を殺して、金を奪ってテンション高まってカーセックスを要求したり、車でどこまでも追いかけたりするサイコパス女ライザを筆頭に、ヤバすぎる女がめちゃめちゃ出てきて、そいつらに気弱青年チップがブンブン振り回されるのが痛快。殴られ蹴られ身ぐるみ剥がされ車も盗まれとにかくボコボコになるものの、今まで自分の意志で何も決めてこなかったチップがこのドタバタ珍道中の果てにたくましく成長していくのが良い。

 

f:id:chicchi0411:20180107191756g:plain

 

ライザは意外と序盤だけで、中盤は娼婦ヴァイオレットとの逃走劇、終盤にかけてさらにヤバい女モニカとその友達集団と目まぐるしくチップの相手になる女が変わっていく構成も斬新。そして満を持して登場するライザと、その兄で女をひたすら解体しまくる超変態豚野郎のおかげでもうとんでもない方向へ…。バイオレンス描写もなかなか気持ちよく、腕が吹っ飛んだりナタで頭をぶった斬ったり、女をバラバラにしたりとやりたい放題。無茶苦茶すぎるけどその世界観が癖になる、そういう痛快なやつでした。おすすめです。

 

【予告】

映画感想 - ジャッカルズ(2017)

f:id:chicchi0411:20180107183335j:plain

ジャッカルズ

★★☆☆☆

 

【あらすじ】

カルト教団にずっぽしハマって一切帰ってこないジャスティンを取り戻すために、残された家族はジャスティンを無理やり拉致。自宅につれて帰り椅子に縛り付けて洗脳をとこうとするのだが、獣の仮面をつけたカルト教団「ジャッカルズ」の信者達が家を取り囲んだ。ジャッカルズのジャスティン奪還に、家族はどう対抗する?

 

f:id:chicchi0411:20180107183800g:plain

 

【感想】

「未体験ゾーンの映画たち2018」にて。家を襲撃されるスリラーといえば「サプライズ」「屋敷女」「ファニー・ゲーム」など傑作があり、「ソウ」シリーズの監督という触れ込みだったんですが、こちらは特に驚きの展開が起きることなくス~っと終わってしまったのがなんかあれでした。おいおい、何かは起こってくれや…。「サプライズ」だったら実はめちゃめちゃ強い女の子が片っ端から返り討ちにしていく気持ちよさ、「ファニー・ゲーム」ならとにかく胸糞につぐ胸糞展開の不愉快さがそれぞれ突き抜けていたのを思い出すと、その二つを足して2000で割ったような物足りなさはありましたよね…。

 

f:id:chicchi0411:20180107184107j:plain

 

何かしらのどんでん返しは予想していて「ジャスティンが教祖そのものなんじゃ!?」とか「さては味方の家族の方がカルト教団で、ジャッカルズは正義の味方なのでは!?」みたいな推測をいろいろしてたのに、一切そういうことも無くただ無残に殺されていくという…。う〜ん。無残に殺されるのはファニー・ゲームの方がよっぽど最悪だし、もっと突き抜け感が欲しかったよな〜〜〜〜〜〜〜。はい。車のライトに照らされてジャッカルズが登場するシーンだけが良かったです。

 

【予告】

映画感想 - ぼくらと、ぼくらの闇(2017)

f:id:chicchi0411:20180105104840j:plain

ぼくらと、ぼくらの闇

★★★★★

 

【あらすじ】

ザックとジョシュは親友同士。陰キャラではあるが、卒アルを見て「こいつかわいいねえ〜」とか言ったりする普通の高校生。ある日、クラスメイトのダリル(デブ)とダリルの友達リチャードを含めた4人で、ジョシュの兄が持っていた日本刀(本物)をブンブン振り回して遊んでいた。何てことのない一日だ。

 

f:id:chicchi0411:20180105105847g:plain

 

しかし些細なことからジョシュと短気なダリルが口論になる。そして取っ組み合いの喧嘩になった挙句、ジョシュの持っていた刀がダリルの首に刺さって殺してしまった。あわわ…なんてこと…。やばい、完全にやばい。終わった…。だが、ザックはここで「隠そう。何も見なかったことにしよう」と提案。ダリルを森の奥に隠し、刀も分からないところに捨てた。これでいい。俺たちは何もしてないし、見ていない。しかしザックの心には「殺人に加担してしまった」という罪悪感と、いつバレるかも分からない不安感が支配していった。そして殺した当人ジョシュの胸の内は…?

 

f:id:chicchi0411:20180105105441g:plain

 

【感想】

2018年初映画は、NETFLIXにあった青春終わる系サスペンス。原題は「Super Dark Times」。これ、暗く重く救いが無いんだけど、実に良かった…。殺人を隠蔽したごく普通の高校生の心が闇に支配されていき、やがて親友同士だったジョシュとの絆も崩壊していくという最悪な話ながら、その描写がとてもリアルで丁寧でめちゃめちゃ感情移入できました。誰しもこういう「他のことが何も手に付かないほどの不安」というのは一度は経験したことあるだけに、その不安が殺人というでかすぎるもんだからもうね…。

 

f:id:chicchi0411:20180105110614g:plain

 

で、さらに面白くなるのがザックの想い人アリソンちゃん。めちゃめちゃ可愛いしいい子でザックが好きで密かに両思いで、さらにアリソンちゃんの方からザックの家に突撃したり誕生日パーティーに誘ったり、電話番号教えたりと、最高に積極的にグイグイせめてくるんですよ。でもザックは人殺しに加担して気が気じゃなさ過ぎるので、せっかくのアプローチも思いっきり棒に振ってしまう!千載一遇のチャンスやぞ!!と思うんですが、人殺しがバレて未来が終わる不安がのしかかってるので、う…つらすぎる…幸あれ…と私は嘆くしかなかったのです…ここが見ててつらかったな〜〜〜。しかもザック母もめちゃキレイで優しく息子を愛しまくっており、その人達を裏切っている…という罪悪感もひとしお。

 

f:id:chicchi0411:20180105111425g:plain

 

物語は加担した側のザック視点からのみ展開し、本当の闇を抱えた殺した側のジョシュの胸中がほとんど分からないのもまた見ものでした。ザックの時点でここまでつらいんだから、当のジョシュの気持ちを想像するともう…つらい…さらにつらい…。誰にも想像できない果ての行動も共感できそうでできないという悲しさよ。いや〜実によかった。時代は携帯電話もSNSもない80年代というのもミソで、情報伝達の手段が少なくて「何がどこまでバレているのか」がほとんど分からないという状況も閉塞感があって時代設定もうまいなと思いました。

そんな感じで実にオススメです。原題もカッコイイし、アメリカ映画あるあるも「ロッカーの前でイチャつくカップル」と「友達の家でホームパーティー」の二つをクリアしています。

 

【予告】

映画感想 - キングスマン:ゴールデンサークル(2017)

f:id:chicchi0411:20180102103010j:plain

キングスマン:ゴールデンサークル

★★★★★

 

【あらすじ】

表はスーツの仕立て屋、裏ではスパイ組織としてイギリスで暗躍していた「キングスマン」は、サイコ女ポピー率いる世界的麻薬組織「ゴールデンサークル」によって物理的に完全に壊滅させられてしまう。こいつは困った…と生き残ったエグジーとサポート役のマーリンは、アメリカのスパイ組織「ステイツマン」と手を組み巨悪を討つ!

 

f:id:chicchi0411:20180102103810g:plain

 

【感想】

ミラクルパワー(試写会)にて二ヶ月ぐらい前に鑑賞。いや〜〜〜開始3秒でいきなり始まるカーチェイスを筆頭に、カメラワーク、アクション、格闘、ギャグ、クール、ちょいエロ、ジェントル、イマジネーション、再会、別れ、演出、スパイグッズなど、考えられる限り全ての最高がギッシリ詰まりすぎたThis is エンタメ映画!という感じで痛快でした。前作で頭を撃ち抜かれて完全に死んだはずのガラハドコリン・ファース)が生きてたのはめちゃめちゃに無理があったけど、まあ〜〜〜細かいところはいいでしょう!いないと始まりませんから!!

 

f:id:chicchi0411:20180102104242g:plain

 

今回はアメリカのスパイ「ステイツマン」の助けを借りるんだけど、投げ縄使いのウイスキーが完全にカッコよかったな…。チャニング・テイタムよりめっちゃ出番あるし、ガンアクションや投げ縄も最高にクール。良い。ステイツマンはウイスキー、バーボン、シャンパン、テキーラなど酒になぞらえたコードネームなのもアメリカっぽいセンスで良かったな。

 

f:id:chicchi0411:20180102104609g:plain

 

ただ、まあ、ストーリーに関してはもうグッチャグチャのめっちゃめちゃ過ぎるんで、リアリスト思考の皆様におかれましては何じゃそりゃと思うところが全編に渡ってあるのは正直なところです。ですが、いったん、そこは、置いといて!!!とにかく何も考えずにエンタメをここまで凝縮して2時間に詰め込んだマシュー・ヴォーン監督には拍手を送りたいものですね…本当に痛快、全てが気持ちいい。三作目もやる気マンマンらしいです。この調子で娯楽を詰め込んでほしい!

 

f:id:chicchi0411:20180102104951g:plain

 

【予告】

 

 

 

映画感想 - バーフバリ 王の凱旋(2017)

f:id:chicchi0411:20180102100429j:plain

バーフバリ 王の凱旋

★★★★★★

 

【あらすじ】

自分と、父アマレンドラ・バーフバリの親子二代に渡る数奇な運命を知ったシヴドゥは、復讐を果たすべく反乱軍とともにマヒシュマティ王国に乗り込み、暴君バラーラデーヴァを討つ!

 

f:id:chicchi0411:20180102100632g:plain

 

【感想】

年末になんちゅうもん見せてくれたんや!!!と叫ばざるをえない程に、本当に爆裂すぎるアクション映画でした…。思い返すと良くないところがマジで1秒たりともなく、最高がさらなる最高を呼び積み重なっていくものの、限界点無く永遠に最高が天高く上り詰めた2時間30分…。至福すぎるだろ…。

 

f:id:chicchi0411:20180102101028g:plain

象とともに矢を放つ!

 

f:id:chicchi0411:20180102101105g:plain

3本一気に矢を放つ!

 

f:id:chicchi0411:20180102101133g:plain

神話の世界かい!!

 

みたいな感じで、アマレンドラ・バーフバリを筆頭に全ての人間がかっこよさを追求しすぎたカメラワークで激闘を繰り広げる気持ちよさ、そして愛の歌とダンスも破壊的にスケールアップして爆笑してしまったし、バラーラデーヴァの顔の傷が何故ついたのかという細かすぎるところまでの前作からの伏線が一気に回収していく爽快感、そして全ての真相が発覚したあとの大決戦、構成が完璧すぎる!!2時間30分のうち、2時間は過去のマヒシュマティ王国の王位継承問題からバラーラデーヴァが暴君になるまで綿密に描き、「これあと30分で決着つく!?」と不安になりながらもそこからの決戦も最高に熱い!ヤシの木を利用して城壁を越える奇天烈すぎる作戦も爆笑で、本当に細かいところなんてどうでもいい、カッコよさ先行で爆発した結果本物の最高がそこにありました。文字では絶対伝わらないので絶対に見てください。1から見た方がいいです。これは断言しますが、本当に熱すぎるので見てよね。言ったからな!?見ろよ!!!!

 

f:id:chicchi0411:20180102101906g:plain

 

【予告】

 

【こっちから絶対に見よ】